フランチャイズオーナーになることとは?

最終更新日:2023年04月05日

フランチャイズ本部に加盟しているフランチャイズオーナーとは、一体どんな人なのか。年齢、資金、経歴などの情報から探っていきます。フランチャイズオーナーとして「成功するために意識すること」「本部との関係」「本部選びの重要性」についてなど、フランチャイズのメリット、デメリットを踏まえて見ていきましょう。

目次

1. フランチャイズオーナーってどんな人?

2. フランチャイズでオーナーになる心構え

3. 実際のオーナー体験談

4. まとめ

1. フランチャイズオーナーってどんな人?

フランチャイズオーナーには一体、どのような人がなるのでしょうか。「年齢は何歳ぐらいの人が多いのか?」「資金はどれぐらい持っているのか?」「今までの経歴はどういったものなのか?」など、実際にフランチャイズオーナーになった方はどんな人なのかを紹介します。

1-1 フランチャイズオーナーが加盟時に用意している平均開業資金

起業するときは、大なり小なり資金が必要になります。資金の額はどんなビジネスをするかによって変わります。

では、フランチャイズオーナーが開業する場合、通常、どれくらいの開業資金が必要になるのでしょうか?例えば在宅や無店舗で可能なビジネスの場合、200、300万円程度の資金で開業できるものもたくさんあります。中には100万円以下の資金でも開業可能なフランチャイズも見つけることができます。一方、店舗を構える必要のある飲食店などになると、最低、1,000万円以上かかるケースも多くなります。

ただ、コンビニやお弁当チェーンなどのフランチャイズの場合、土地や建物は本部が用意し、それを加盟者にリースするという方法もあります。その場合、店舗型の場合でも開業資金は200~300万で可能なケースもあります。

>>開業資金100万円以下のFC本部一覧
>>開業資金101〜500万円のFC本部一覧
>>開業資金501〜1000万円のFC本部一覧
>>開業資金1000万円以上のFC本部一覧

1-2 フランチャイズオーナーになり始める年齢

フランチャイズオーナーが開業したときの年齢ですが、平均すると働き盛りと言える「45歳」ぐらいが最も多く、その前後10歳ぐらいが多くの割合を占めます。

つまり、仕事面でもバイタリティー溢れる「35歳ぐらいから55歳」がメインと言うことになります。一方、20代以下と60代以上は数の上では少ないと言えます。これは20代では資金、経験共に不足しているという点、60代以上になると体力面などの問題が出てくると考えられます。

最近の傾向として、20代以下で起業する人が減っていることが指摘できます。これは非正規雇用の増大など、雇用環境の変化の中で、若年層が大きなリスクを取らなくなっていること、そもそも資金の捻出が難しくなっていることがあります。

若者にチャレンジ精神が減ったという意見もありますが、一方で、60代以上のシニア層は、昔と比べると開業する人が若干増えている点が上げられます。

これは「高齢化社会」の到来でシニア層そのものが増加しているという点もありますが、今の60代というのは、まだまだ見た目も意識も若いので、もう一花咲かそうとチャレンジする人がいるためです。

1-3 未経験からフランチャイズオーナーになる人はどのくらいいるのか

フランチャイズオーナーに初めてなる年齢としては45歳前後の層が多いわけですが、そうなると当然、前職を持っていることになります。前職とフランチャイズで選んだ業種との関係について、これはオーナーごとにまちまちですが、基本的には「4つのケース」に分けられます。

1つ目は「前職と同じ」というケースです。例えば、居酒屋を例にして考えると、元々、居酒屋で働いていた人がフランチャイズで居酒屋をオープンさせる例です。

2つ目は「前職と関連した事業」を始めるケースです。ラーメン屋や寿司屋など他の飲食経験者が居酒屋をオープンさせる例がそれに当たります。

3つ目は、アルバイトなどで「過去に多少経験がある」ケースです。学生時代に居酒屋で何年かアルバイトをしていた人が脱サラして居酒屋を始めるケースです。

最後の4つ目ですが、これは普通のサラリーマンが「未経験で開業する」というパターンです。こうしたまったくの未経験からフランチャイズオーナーになる例もかなり多いです。

例えばコンビニの場合、前職がコンビニ店員だったというケースはごく少数です。ほとんどの加盟者は、アルバイト程度でしかコンビニ業務の経験が無い人ばかりでしょう。フランチャイズの特長は「フランチャイズ本部がノウハウを提供すること」にありますので、未経験の人でも大丈夫なのが利点です。

2 フランチャイズでオーナーになる心構え

フランチャイズオーナーをするに当たっては、どのような心構えをもつべきなのでしょうか?自らに課された使命、本部との関係、契約前の検討などを中心に見ていきましょう。

2-1 本部のサービスを利用し伸ばすことが使命

フランチャイズオーナーとフランチャイズ本部は「売り上げを伸ばし、利益を上げる」という点においては、共通の目標を持っています。言わば、運命共同体といっても過言ではありません。掲げた目標を達成するため、フランチャイズ本部は「商品開発・ブランド力の向上」という役割を担っています。

これは「集客力」に直結します。一方、加盟店の役割は、接客力の向上、従業員教育、コストの削減を通じて「自店舗の売上を伸ばし、利益を向上させる」ことです。加盟ブランドのサービス全体を伸ばすのではなく、あくまで「自店舗の売上・利益に集中すること」がミッションとなります。両者はそれぞれの責務も認識する必要があります。

2-2 本部との繋がりは強く持つべき

収益を上げているフランチャイズオーナーの特長は「本部と密接に意思疎通をしている」ことです。これはほぼ例外なく言えることです。フランチャイズ本部とのつながりを持つべき理由は、関係性が良い方が「新しい商品やノウハウを試す機会」が与えられたり、より「親身なアドバイス」が受けられたりするからです。

本部のスーパーバイザーも人間ですから、応援したい人と、そうでない人とでは、対応が変わってしまうことも考えられます。利益を上げるためには本部から「的確な情報」を得て、それを経営においてフィードバックすることが重要です。本部との人間同士のつながりがあることで、ビジネスが上手く回る可能性が高まりますので、情報を得ることの重要性を再認識する必要があります。

2-3 開業当時から利益が出ると思わない

フランチャイズであるなしに関わらず、事業を行うということは「利益を上げる」ことが最重要課題となります。フランチャイズの場合、ノウハウが提供されるので、開業はじめの月から利益が上がると過信するフランチャイズオーナーもいますが、ビジネスはそんなに簡単なものではありません。

最初からいきなり利益が上がらないことも考慮しておく必要があります。あまり過度な期待を抱かずに、本部からノウハウをもらって自ら実践する意識が必要です。

例えば、地道にリピーターを増やす、一人ひとりへの丁寧な接客、地域に合わせた改善案を考える、などの努力が重要です。「ローマは一日にして成らず」という言葉は、フランチャイズにも当てはまります。事業を育てるには時間が掛かるものだと自覚しましょう。

2-4 本気で独立を考える程、比較検討はじっくりと行う

フランチャイズオーナーとして本気で事業をするつもりなら、しっかりと各フランチャイズの業務内容、契約内容、将来性を検討することが不可欠です。1つではなく、いくつかのフランチャイズを比較してみることで、よりフランチャイズシステムの知識が深まります。

最初から決めてしまわずに、客観的な認識を持って、比較検討してみましょう。特に、参入するジャンルと同業種のフランチャイズを比較することは、色々と参考になる面が多いので、必ず行うようにしてください。

>>フランチャイズを効率よく比較できる、フランチャイズイベントとは?

2-5 長い付き合いができるサービス、本部を見つけよう

フランチャイズで事業を始めると言うことは、資金を始め、時間、労力など、様々な面で全精力を傾けることになります。フランチャイズオーナー自身はもちろん、家族や従業員に対する責任を負うことになります。

フランチャイズ契約をするに当たっては、本部との間に「信頼関係」を築くことが出来るかどうか「長く付き合えるサービス」なのかという点を基準にして選ぶことが重要になってきます。

その際、自分の強み・弱みと、そのフランチャイズの特徴を照らし合わせてみるのがおすすめです。特に業種選びにあたっては、自分に合う仕事でないと、続けていくことは難しくなります。

例えば、営業力に自信がある方は、営業先の開拓は自分で行うタイプのフランチャイズを選ぶ。自分の技術に自信のある方は、営業の仕組みが整っているフランチャイズを選ぶようにしたら良いでしょう。

>>フランチャイズ本部選びの注意点とは?

3 実際のオーナー体験談

コンビニ「ローソン」 稲葉 康彦オーナー
多店舗経営の夢を叶えるため、他コンビニチェーンのフランチャイズから思い切ってローソンオーナーに転身。

ローソンオーナーになるきっかけは、それまで加盟していた本部にはない店舗経営と人材育成サポートの仕組みに惹かれたとのこと。

定期的に開催されるオーナーやクルー向けの研修にも満足していて、これからはさらなる店舗展開をにらみつつも、日々自分のペースで生活できているとのこと。

>>このオーナーの体験談を詳しく読む

飲食業「ほっともっと」 林 二郎オーナー
もともと家族と一緒に食料品販売業を経営していてまずまず順調でしたが、母の病気をきっかけに廃業し就職。

ほっともっとを選んだのは、自分が普段から利用していて親しみがあったからとのこと。本部のサポートも充実しており、売上アップにつながるサポートもしてもらい、とても感謝しているとのことです。

>>このオーナーの体験談を詳しく読む

サービス業「忍者ナイン」 相原 智久オーナー
相原さんは、千葉県習志野市を中心に、本八幡、千葉みなとの2拠点で忍者ナインの教室を運営しています。グラフィックデザイナー、貿易関係の仕事を経て、貿易会社を設立。2013年から児童福祉系のデイサービスなどを行う会社を経営し、2017年から新規事業として忍者ナインに加盟。

スポーツ教室というジャンルに属する「忍者ナイン」に興味を持たれたきっかけは、娘さんの発達障害だったとのことです。

幅広い子どもたちにスポーツ主体のより良いプログラムを提供したいという思いのなかで、ご自分の理念と「忍者ナイン」の理念が一致したのが加盟のポイントだったとのことです。

本部のサポートでスムーズに開校、集客やコーチングも本部にサポートしてもらい安心して事業を行うことができました。

>>このオーナーの体験談を詳しく読む

小売業「MIGホールディングス株式会社」 林オーナー(女性)
何より、年齢、性別に関係ないところが魅力的でした!
またSVからの徹底サポートにより困ったときはすぐに対応してくれるのでとても頼り甲斐があります。
本社から販売実績のある幅広いエリアでの提供も安心できます。
今まで人を雇ったことはなかったので、ちゃんとマネジメントができるか不安はありましたが、、、
本部からのアドバイスを受けて、適切なマネジメントもすることができました。
従業員を雇ってから月の売上が450万円を超え、経営も順調です♪

4 まとめ

ここまで述べてきたようにフランチャイズオーナーは年齢、資金、経歴も様々だということがわかりました。また、フランチャイズオーナーは経営者ですから、本部との信頼関係のもとに利益をあげていかなければいけません。そのためにも契約前に各フランチャイズについてしっかりと比較検討し、長いつきあいが出来る本部を選ぶことが重要です。

フランチャイズの成功に本部のサポートは必要不可欠!

手厚い独立支援のあるFCブランド一覧

この記事を読んだアナタにおすすめ

フランチャイズを利用するメリットって?

脱サラしてフランチャイズ加盟。やりがいは人との絆

フランチャイズの形は無限大!副業でもOKです!

わかりやすく解説!フランチャイズの意味とビジネスモデルの仕組み

公開日:2016年02月20日