マッサージ・リラクゼーションのフランチャイズを始めるのに必要な準備
最終更新日:2024年09月20日

マッサージ・リラクゼーションは、ストレス社会の現代で欠かせない業界の一つで、開業・経営サポートが受けられ未経験でも始めやすいフランチャイズでも人気のビジネスです。
そこで今回は、マッサージ・リラクゼーションフランチャイズの費用や特徴、準備、本部選びのポイントなど、マッサージ・リラクゼーションフランチャイズを始める前に知っておきたい情報をまとめました。おすすめのフランチャイズ情報もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
マッサージ・リラクゼーションの独立・開業でおすすめのフランチャイズ一覧
マッサージ・リラクゼーションフランチャイズの費用
ここでは、マッサージ・リラクゼーションのフランチャイズでかかる開業資金(初期費用)と運営資金について解説していきます。
フランチャイズ本部や店舗の規模などによって費用は異なります。
開業資金(初期費用)
マッサージ・リラクゼーションのフランチャイズを始めるために必要な開業資金(初期費用)は、約850万円です。
本部に支払う加盟金・保証金のほか、物件取得費や内装工事、設備費などの店舗関連費、研修費などが主な開業資金として挙げられます。
マッサージ・リラクゼーションのフランチャイズは、物件を借りて開業する以外に、自宅や商業施設で開業するスタイルもあり、自宅で開業するほうが費用を抑えることが可能です。
加盟する本部によっても費用が大きく変わるので、十分な確認が必要になります。
運営資金
マッサージ・リラクゼーションフランチャイズの運営資金は、1ヵ月で約258万円です。
主に、人件費や賃貸料、水道光熱費、消耗品費、広告費、ロイヤリティなどが発生します。
運営資金の中でも特に大きな割合を占めるのが人件費で、毎月売上の45~55%程度必要です。オーナー自身で施術をするかどうかによっても変わります。
また、タオルやシーツ類、オイル、クリームなどの消耗品費もマッサージ・リラクゼーションフランチャイズには必要な運営資金です。施術の内容にもよりますが、毎月売上の2%程度で考えておくと良いでしょう。
毎月本部への支払いが必要なロイヤリティに関しては、売上の6%で設定しているところが多いようです。
こちらの記事でもマッサージ・リラクゼーションフランチャイズの開業資金(初期費用)や運営資金について詳しく解説しています。
マッサージ・リラクゼーションフランチャイズの開業・運営に必要な資金について詳しく見る
マッサージ・リラクゼーションフランチャイズの特徴
ここではマッサージ・リラクゼーションフランチャイズの特徴として、サービス内容やメリット・デメリットについて解説していきます。
サービス内容
マッサージ・リラクゼーションビジネスの主なサービス内容は、施術を行うことです。
そのほか、
- 予約管理
- 売上管理
- 集客
- 施術メニューの開発
などの業務もあり、加盟する本部によってもオーナーの仕事内容は変わります。
また、マッサージ・リラクゼーションフランチャイズは、以下のような業態に分かれています。
アロマテラピー・リンパマッサージ など
マッサージ・リラクゼーション業界の代表とも言えるのが、アロマテラピーやリンパマッサージなどです。
アロマテラピーは植物から抽出した香り成分の精油を用いて心身のケアを行い、リンパマッサージは、全身に張り巡らされているリンパに沿って手でマッサージを行い、血行を良くすることでストレス解消・むくみの改善を図ります。
近年、低価格のマッサージ店が増え競合が多い業態ですが、独自のビジネスモデルで差別化を図っている本部もたくさんあります。開業前には研修でノウハウや技術を習得し、開業後も本部サポートを受けられるので、未経験者でも安心して開業できます。
リフレクソロジー・足ツボ など
リフレクソロジーとは、体の反射機能の考えに基づき、足・手などの反射区を刺激することで全身の機能を整える施術、足ツボはその名の通り足裏にあるツボを刺激して、全身整える施術です。
足・手などへのマッサージだけでなく、顔や頭、全身へのマッサージなど、幅広いメニューを取り扱っているフランチャイズ本部もあります。開業・経営支援が整っている本部が多いので、異業種からの参入も問題ありません。
ストレッチ
マッサージ・リラクゼーションの業態の中でも、ここ数年で特に専門店が増加しているのがストレッチです。
運動の前後に行うという印象の強いストレッチですが、全身の血流を整え、体の柔軟性を高めたり、筋肉の緊張をほぐしたりするというリラクゼーション効果もあり人気です。
基本的には店舗型が多いですが、中には無店舗で開業できるフランチャイズ本部もあります。また、ノウハウをシステム・マニュアル化している本部も多いので、安心して経営に専念できます。
その他、骨格の歪みやズレなど改善し痛みや違和感を解消する整体・カイロプラクティックや、体を揉む・さする・叩くなどの手技療法を行い、血行の促進や体のコリをほぐすあん摩・指圧などがありますが、これらは癒しよりも医業類似行為にあたるので、厳密にはリラクゼーション業に該当しません。
メリット
マッサージ・リラクゼーションをフランチャイズで開業するメリットを3つご紹介します。
■未経験者・副業でも開業できる
アロマテラピーやリンパマッサージなど、リラクゼーション行為にあたるサービスを提供する場合には、特別な資格は不要です。
そのため、マッサージ・リラクゼーションのフランチャイズは、未経験者でも開業できるというメリットが挙げられます。
研修や採用・集客支援などさまざまな本部サポートが受けられるフランチャイズこそ、未経験者にとって大きなメリットがあると言えるでしょう。
また、必ずしもオーナー自身が施術をせずに経営に専念することも可能なので、副業として始めやすいというメリットもあります。
■差別化が図りやすい
マッサージ・リラクゼーションのフランチャイズは、近年の低価格サロンの増加に伴い競合が多い業界ではありますが、独自のブランディングやビジネスモデルで差別化を図っている本部もたくさんあります。
本部のノウハウを利用することができるので、個人で一から開業するより有利だと言えるでしょう。
■集客サポートを受けられる
マッサージ・リラクゼーションの独立でよくある悩みが、集客です。
集客の方法が分からない、広告を出しても効果がないなど、集客の壁にぶつかり経営を軌道に乗せることができないという方も少なくありません。
フランチャイズに加盟することで、集客のノウハウを学べるだけでなく、店舗検索・予約サイトやSNS、広告媒体への露出など、集客サポートを受けることができるので安心です。
デメリット
次に、マッサージ・リラクゼーションフランチャイズのデメリットを2つご紹介します。
■ロイヤリティが発生する
マッサージ・リラクゼーションをフランチャイズで開業する場合、ロイヤリティの支払いが必要です。
毎月3~10%程度のロイヤリティが発生するため、本部の設定によってはロイヤリティの支払いが負担になってしまう可能性も考えられます。
運営資金に不安がある方は、全体の料金やサポート体制などをしっかり確認したうえでロイヤリティ0円または安く設定されている本部を検討してみるのも良いでしょう。
■内装・設備費用が高額になることも
マッサージ・リラクゼーションの開業資金のうち最も割合が大きいのは、内装・設備費用です。
お店のコンセプトに合った雰囲気の内装やベッド・レジ・空調などの設備を一から準備するとなると、想定以上に高額になってしまうこともあります。
居抜き物件で開業する、フランチャイズ本部の融資サポートを利用するなど、費用負担を抑える工夫が必要でしょう。
成功・失敗のポイント
マッサージ・リラクゼーションフランチャイズの成功・失敗のポイントを3つご紹介します。
■ブレないコンセプト
マッサージ・リラクゼーションのフランチャイズを成功させるうえで、店舗のコンセプトは売上や集客を左右すると言っても過言ではないくらい重要な要素です。
コンセプトがしっかり明確になっていないと、開業直後は目新しさで利用してもらえたとしても、一貫した魅力がない店舗ではリピートにつながりにくくなります。
フランチャイズの場合は本部ごとでコンセプトが決まっていることがほとんどなので、オーナー自身も魅力に感じる、共感できるコンセプトを持った本部を選ぶと良いでしょう。
■継続的な集客
マッサージ・リラクゼーションのフランチャイズは、個人で開業するより集客力が高いことがメリットですが、継続的に集客できるかどうかも成功のための大事なポイントです。
新聞の折り込みチラシやポスティングなどさまざまな手段がありますが、新規顧客だけが増えてもリピーターになってもらえなければ経営は安定しません。
店舗のホームページやSNSを活用したプロモーションもこまめに行い、途切れない集客を心がけることが必要でしょう。
■現実的な収支シミュレーション
マッサージ・リラクゼーションのフランチャイズは、未経験者でも開業できるという参入のしやすさも魅力ですが、一方で競合も多く低価格競争が起きやすいビジネスでもあります。
収支シミュレーションが甘いと大幅な赤字を出してしまう可能性もあるので、開業前には収支シミュレーションを重ね、現実的な数値を出しておくことが必要です。
マッサージ・リラクゼーションフランチャイズを始めるときの準備
マッサージ・リラクゼーションフランチャイズを始めるときの主な準備を、店舗、採用・教育、資格・免許の3つのポイントに絞ってご紹介します。
店舗
マッサージ・リラクゼーションのフランチャイズを始める際には、店舗が必ず必要になります。
自宅を利用する、物件を借りる、ショッピングモールなどの施設に出店するといった開業スタイルがあり、それぞれ細かな準備が異なるので十分な確認が必要です。
自宅で開業する場合は物件取得費などの開業資金を抑えることができますが、集客のための露出がしにくいという一面もあります。ショッピングモールへの出店の場合は買い物客を呼び込みやすく開業直後でも集客に困らないですが、賃貸料が高額なケースもあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで選択することが大事だと言えるでしょう。
採用・教育
1人で開業するのか従業員を雇うのかによってすべきことが変わってきますが、マッサージ・リラクゼーションのフランチャイズを始める際には採用・教育が必要になります。
オーナー1人での開業の場合は、本部が実施している研修に参加し、ノウハウや技術を学びます。
ある程度の規模の店舗を開業する場合には、従業員の採用と研修やOJTによる教育が必要です。
資格・免許
マッサージ・リラクゼーションのフランチャイズを始める場合、特別な資格や免許は必要ありません。
ですが、資格を持っていることが店舗の強みになるケースもあるので、どのような資格・免許ああるのか確認しておくのも良いでしょう。
業種 | 資格 |
---|---|
アロマテラピー | ・アロマテラピー検定 ・アロマテラピーアドバイザー ・アロマテラピーインストラクター ・アロマセラピスト |
リンパマッサージ | ・リンパケアセラピスト ・リンパドレナージュセラピスト ・リンパリファインセラピスト |
リフレクソロジー・足つぼ | ・リフレクソロジー(レギュラー/マスター/インストラクター/トップインストラクター) |
ストレッチ | ・ストレッチングトレーナー |
また、医療・治療目的のマッサージ店を開く場合には、あん摩マッサージ指圧師・はり師などの資格が必要になるので、注意が必要です。
マッサージ・リラクゼーションフランチャイズ本部選びのポイント
マッサージ・リラクゼーションフランチャイズの本部選びで重要なポイントは、大きく以下の3つが挙げられます。
- 知名度のある本部か
- 本部独自の強みを持っているか
- サポート体制が整っているか
まずは、フランチャイズ本部に知名度があるかどうかです。
個人での開業では集客が難しいと言われているマッサージ・リラクゼーションの経営ですが、知名度の高いフランチャイズであれば、開店初日から多くの集客が期待できます。
また、未経験者でも開業しやすいマッサージ・リラクゼーションのフランチャイズは競合が多いので、独自の強みを持っている本部を選ぶほうが得策です。
差別化を図れるビジネスモデルや本部のサポート体制など、加盟するメリットが高い本部選びを心がけると良いでしょう。
そして、忘れてはいけないのが本部のサポート体制。
未経験者だけでなく、同じ業界からの参入でも安定した経営を実現するには本部サポートが必要です。多くのサポートが受けられるというだけでなく、必要なサポートが受けられるかどうかをしっかり見極めましょう。
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公開日:2022年08月25日