貴金属のフランチャイズを始めるのに必要な準備

最終更新日:2023年04月05日

貴金属フランチャイズは小スペースや無在庫で開業・運営でき、利益も残しやすい人気のビジネスです。ですが、実際に開業しようと考えたとき、どのような準備が必要なのかわからず困ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、貴金属フランチャイズの費用や特徴、準備、本部選びのポイントなど、貴金属フランチャイズを始める前に知っておきたい情報をまとめました。おすすめのフランチャイズ情報もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

貴金属フランチャイズを探してみる

目次

貴金属フランチャイズの費用

貴金属フランチャイズの特徴

貴金属フランチャイズを始めるときの準備

貴金属フランチャイズ本部選びのポイント

貴金属フランチャイズに挑戦した方の事例

おすすめの貴金属フランチャイズ

貴金属フランチャイズの費用

ここでは、貴金属のフランチャイズでかかる開業資金(初期費用)と運営資金について解説していきます。
フランチャイズ本部や店舗や在庫の有無、取り扱う商品の品目数などの条件によって費用は異なります。

開業資金(初期費用)

貴金属フランチャイズを始めるために必要な開業資金(初期費用)は、約500万円です。

主な開業資金として、加盟金や物件取得費や内装工事費などの店舗関連費、古物商の営業許可取得費、研修費が挙げられます。

加盟金や研修費はフランチャイズ本部によってさまざまで、加盟金は約50~250万円、研修費は約50~150万円かかります。

貴金属フランチャイズは小スペースで開業しやすく、店舗関連費は150万円程度の準備で済みます。なかには無店舗でも始められるところもあり、さらに費用を抑えられるケースもあります。

また、中古品を取り扱う貴金属フランチャイズの場合は古物商の営業許可取得が必要で、手数料が1.9万円発生します。

運営資金

貴金属フランチャイズの運営資金は、1ヵ月で約600万円です。

主な運営資金として、買取・仕入れ資金や人件費、賃貸料、水道光熱費、ロイヤリティ、広告費が挙げられます。

運営資金のなかで最も割合が大きいのは買取・仕入れ資金で、1ヵ月あたり売上の50~70%必要です。貴金属以外の買取・仕入れが必要なフランチャイズ本部もあるので、実際にどのくらいの資金が必要なのか十分に確認しておくことが大事でしょう。

オーナー1人でも始められ、小スペースでの開業も可能な貴金属フランチャイズでは、人件費や賃貸料、水道光熱費が抑えやすいのも特徴の一つです。

ロイヤリティに関しては本部によってさまざまですが、月額固定制を採用しているところが多く、1ヵ月あたり10~40万円程度の支払いが発生します。

こちらの記事でも貴金属フランチャイズの開業資金(初期費用)や運営資金について詳しく解説しています。

貴金属フランチャイズの開業・運営に必要な資金について詳しく見る

貴金属フランチャイズの特徴

ここでは貴金属フランチャイズの特徴として、サービス内容やメリット・デメリットについて解説していきます。

サービス内容

貴金属フランチャイズの主なサービス内容は、貴金属の買取・販売です。

そのほか、

  • 貴金属の査定
  • 買い取った貴金属の保管・換金
  • 接客
  • 売上管理
  • 集客

などの細かな業務があります。

メリット

貴金属をフランチャイズで開業するメリットを3つご紹介します。

■低資金で開業できる

貴金属をフランチャイズで開業するメリットは、低資金で開業できることです。

小スペースまたは無店舗で開業できるケースもあり、物件取得費や内装工事費などを抑えることができます。
店舗販売を行う場合でも、本部への売却や委託販売、インターネット販売などによって在庫を素早く換金・回転させることができるので、比較的小規模の店舗で開業することが可能です。

■資金繰りがしやすい

資金繰りがしやすいという点も、貴金属フランチャイズのメリットです。

運営に必要な資金は、買い取った貴金属を店舗で販売するなどして賄いますが、売れなければ資金を調達することができません。

貴金属フランチャイズの場合、買い取った貴金属は本部やオークション、業者などへの売却も可能で、即日~1週間程度の短期間で換金することができるので、資金繰りに苦しまずに済みます。

■未経験者でも開業できる

査定のノウハウや技術が必要な貴金属ビジネスは難易度が高いというイメージもありますが、フランチャイズの場合は研修制度やサポート体制が充実している本部が多いので、未経験者でも始めやすいです。

開業前の研修で査定ノウハウや技術を習得できるのはもちろん、代理査定や査定ツールを導入している本部もあるので安心してチャレンジできます。

デメリット

次に、貴金属フランチャイズのデメリットを2つご紹介します。

■貴金属以外の商品知識や査定技術も必要なケースも

貴金属フランチャイズのデメリットには、貴金属以外の商品知識や査定技術の習得が必要なケースがあるということが挙げられます。

貴金属のほかにダイヤモンドや宝石、ブランド品、骨董品などを取り扱っている本部が多いので、開業前の研修では多くのことを覚えなければならないことが負担だと感じる可能性もあります。

ただし、フランチャイズ本部の場合は未経験者でも始めやすいよう、研修の実施だけでなく開業後の査定サポートなども行っているので安心でしょう。

■ロイヤリティの支払いが発生する

貴金属フランチャイズの場合、ほとんどの本部でロイヤリティの支払いが発生します。

固定制を採用しているところが多いので、月の売上によってはロイヤリティの支払いが負担になる可能性も。

ロイヤリティ0円もしくは安いフランチャイズ本部を選ぶというのも有効ですが、サポート内容などとのバランスも考えて検討することをおすすめします。

成功・失敗のポイント

貴金属フランチャイズの成功・失敗のポイントを3つご紹介します。

■集客が見込める立地か

貴金属フランチャイズで店舗を構える場合、立地の選定が何より重要です。

まずは、貴金属の買取・販売のニーズがある立地であるかを調べることから始めましょう。

また、より多くの集客が期待できるのは駅前など人通りが多い立地ですが、競合が多く、賃貸料は高めです。一方、住宅街の場合は比較的賃貸料は安く済みますが、駅前ほどの集客は見込めません。

ニーズだけでなく、それぞれの立地のメリット・デメリットを理解することも大事です。立地の提案をしてくれるフランチャイズ本部もあるので、活用してみることをおすすめします。

■本部の手厚いサポート

貴金属フランチャイズは、本部の手厚いサポートが受けられるかどうかが成功を左右する言っても過言ではありません。

簡単なマニュアルの提供だけであとはオーナー任せというフランチャイズ本部では、利用者が不満を感じ、リピートにつながらないだけでなく、店舗の評判も落としてしまう危険性もあります。

開業前に研修でしっかり査定や店舗運営のノウハウ・技術を学べるのはもちろん、開業後も査定フォローや定期的な研修の実施など、サポート体制が整っている本部を選ぶよう心がけましょう。

■ロイヤリティ制度

貴金属フランチャイズでは、本部が定めているロイヤリティ制度についても十分な確認が必要です。

固定制の場合、売上を伸ばせば伸ばすほどより多くの利益を残すことができるというメリットがありますが、逆に売上がない・少ない月はロイヤリティの支払いによって圧迫されてしまう可能性があります。

ロイヤリティ制度をしっかり理解することはもちろん、このようなリスクを考慮したシミュレーションを十分に行ってから開業することが、貴金属フランチャイズを成功させるためには必要だと言えるでしょう。

貴金属フランチャイズを始めるときの準備

貴金属フランチャイズを始めるときの主な準備を、店舗、採用・教育、資格・免許の3つのポイントに絞ってご紹介します。

店舗

貴金属フランチャイズは、出張型サービスを提供する場合は無店舗でも開業できますが、店舗の準備が必要なケースが多いです。

買い取りのみを行う場合は2、3坪程度の小スペースでも開業できるので、店舗にかかる費用を抑えることができます。
店舗販売も行う場合は在庫や展示のためのスペースが必要になり、取り扱う商品のジャンルや品目数などによっては費用がかさむ可能性もあります。

採用・教育

オーナー1人でも開業できる貴金属フランチャイズは、従業員の採用・教育が不要なケースも多いです。

また、少人数での運営が可能なので、従業員を雇用する場合でも採用・教育にかかる手間やコストは少なく済みます。

ただし、専門性が必要な業務もあるので、従業員の有無を問わず、開業前には研修に参加し教育を受けることは必須です。

資格・免許

貴金属ビジネスには専門的な資格は必要ありませんが、中古品を取り扱う場合には「古物商の営業許可」が必要です。

警察署で申請が可能で、許可申請書と添付書類の提出を行うことで取得できます。
手数料は1.9万円ですが、住民票などの公的書類取得も必要なので、2万円程度準備しておくと安心です。

貴金属フランチャイズ本部選びのポイント

貴金属フランチャイズの本部選びで重要なポイントは、大きく以下の3つが挙げられます。

  • 知名度があるか
  • 差別化を図れる強みを持っているか
  • 本部サポートが充実しているか

貴金属フランチャイズ本部を選ぶ際、本部の知名度があるかどうかは非常に重要なポイントです。
「信頼」が大事なビジネスなので、全国展開していて広く知られているお店のほうが信頼性が高く、利用してもらいやすいからです。オーナーの実績がなくても開業直後からある程度の集客が期待できるでしょう。

また、差別化を図れる強みを持っているかも貴金属フランチャイズの本部選びには大事なポイント。
フランチャイズでも人気のビジネスのため競合も多く、差別化を図れなければ長期的な経営は難しくなります。取り扱う品目が多い、宅配・出張買取にも対応など、本部によって差別化の手段もさまざまなので、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解したうえで選択するよう心がけましょう。

また、本部サポートが充実しているかも事前に確認したいポイントです。
査定や店舗運営のノウハウを学ぶための研修はもちろん、本部スタッフの店舗訪問や査定ツールの提供など、開業後のサポート体制も整っている本部を選ぶとより安心して経営に専念できます。充実しているかというだけでなく、必要なサポートが受けられるかどうかもしっかり確認しておきましょう。

貴金属フランチャイズに挑戦した方の事例

人生のやりがいを求めて起業を決意!

貴金属フランチャイズに挑戦した方の事例

定年退職後、人生のやりがいを求めて起業を決意。小資本かつ未経験でも始められるビジネスを探しており、その条件に合うのが買取ビジネスでした。

いくつかのフランチャイズ本部を検討してみて、一番本部のサポートが手厚いと感じた「大吉」へ加盟。担当SVから店舗経営に関するさまざまなことを教えてもらいながら取り組み、初年度に黒字を実現しました。

事例の詳細と加盟FCの大吉について詳しく見る

おすすめの貴金属フランチャイズ

最後に、おすすめの貴金属フランチャイズをご紹介します。それぞれフランチャイズ本部の強みが異なるので、気になる方はぜひ資料請求をしてみてください。

買取大吉

『買取大吉』は、貴金属・ブランド品・金券・古銭などの買い取りを行っているフランチャイズ本部です。

出店エリア選定やSVの店舗訪問研修などの手厚い本部サポートが強みで、店舗の継続率99.1%を実現しています。

開業して2年目に経常利益1,600万円を達成した店舗も!未経験者でも安心してチャレンジできるだけでなく、高収益も目指せます。

いくらや

『いくらや』は、貴金属や金、ダイヤ。ブランド品などの買い取りを行っているフランチャイズ本部です。

間借りや併設での低資金開業が可能。他社にはない自由度の高い運営が強みで、査定や集客など本部サポートも万全なので未経験者でも安心して店舗運営ができます。

大判小判

『大判小判』は貴金属をはじめ、宝石・ジュエリーやブランド品、古酒、香水などの買い取りを行うフランチャイズ本部です。

催事場に出店する無店舗型の買取専門店のため、物件取得費や賃料など店舗にかかる費用を大幅に抑えることができます。在庫リスクもなく、未経験から始めて1ヵ月での投資回収を実現することも可能です。

貴金属フランチャイズを探してみる

公開日:2020年06月29日