脱サラして成功するには。

最終更新日:2023年02月22日

サラリーマンを続けているとさまざまな不満を持つこともあるでしょう。

自分だったらこのような仕事のやり方はしない、もっと利益が出る経営があるはず、といった不満や、もっと違う仕事がしたい、自分のスキルを試してみたい、もっと利益を得たい、などといった思いもあるでしょう。また、自分が主体となって会社を経営してみたいと考える人もいるでしょう。

そういった思いが強くなれば、脱サラをして独立開業をすることを考えることもあるはずです。

しかし、脱サラは自由に自分の希望を叶えることができる反面、失敗すれば収入がなくなるだけでなく、借金を背負うことになります。脱サラをする場合は、メリットとデメリットを再認識し、どのような方法があるか、成功するポイントは何か、などについてしっかりと学んでおくことが大事です。

目次

脱サラとは

脱サラの方法

脱サラ後の代表的なビジネス

脱サラで成功するために必要な心構え

脱サラ成功のカギ

脱サラの成功例・失敗例

まとめ

脱サラとは

「脱サラ」とよく言いますが、どういった意味なのでしょうか?
脱サラをすることでどうなるのか、またメリットやデメリットについても知っておきましょう。脱サラの注意点にも触れていきます。

脱サラとはサラリーマンを辞め、独立開業すること

脱サラとはサラリーマンを辞めて、自分で事業を始めて利益を出し、生活をしていくことです。つまり、独立してお店や事業を始めて、経営をしていくことを言います。業種はさまざまで、店舗経営や販売、自分の技術を生かして事業をする、製造をするなどのスタイルがあります。

脱サラすることで、自分で経営をして利益を得なければなりませんから、仕事を獲得する方法、業績を上げる方法、コスト削減のコツ、従業員の教育、さらには税務関係のことや資金繰りといった経営に関するさまざまなことを勉強していく必要があります。

そういった苦労は多いですが、同時にやりがいもあり自分を成長させていくことにもつながります。

脱サラのメリット、魅力

脱サラの魅力は自分で事業をしていくことで、自分のやり方で自分の思うように仕事ができるということです。サラリーマンでいると、会社の方針や経営理念などによって、自分の考え方ややり方を通せないこともあるかと思います。自分の意見を通せる環境の職場もありますが、すべてが自分の思い通りにはいかないでしょう。
しかし、脱サラをすれば自分が経営者なので、自分の考えで会社を運営していくという責任感が生まれます。

そのため、やらされている感はなくなり、どうしたら利益が生まれるか、どうしたらスタッフは元気に機嫌よく働いてくれるか、コストを削減するにはどうしたらいいかについて真剣に考えるようになるため、自分の成長にもつながるでしょう。

脱サラのデメリット、注意点

脱サラのデメリットは、収入の保証がなくなることです。会社員であれば、いやいやながらも会社に行っていれば月給やボーナスをもらうことができます。
しかし、脱サラをすれば、自分で利益を出さない限りは収入がありません。

利益を得て収入を増やすためにも、脱サラをする際には注意しなければならないことがあります。

ひとつは個人事業主と法人、どちらにするか、という点です。これは規模や自分のやりたい事業によると考えられますが、個人事業主であった方がメリットの多い場合と、法人であった方がメリットの多い場合とがあるので、どちらがよりメリットがあるかを確認しておくことが大事です。

また、業種によっては資格や免許が必要なので、確認をするとともに在職中に取得できるものは取っておくといいでしょう。

さらに重要なのが開業資金です。事業を始めるにあたりどれくらいの資金が必要なのか、または自己資金でできる仕事は何かを検討し、必要な資金を集めなければなりません。

脱サラの方法

脱サラの方法は、自分でゼロから始める方法と、フランチャイズのオーナーになるという方法があります。それぞれメリットもデメリットもありますので、比較検討してみましょう。

脱サラして自分でゼロから事業を始める

ゼロから自分で始める脱サラは準備も必要ですし、経営のことや資金のこと、税務のこと、商品やサービスのことなどの勉強も必要です。会社の認知度を上げるのも労力を要し、苦労も多いですが、やりがいを感じることもできるでしょう。

脱サラしてフランチャイズオーナーになる

フランチャイズのオーナーになれば、本部のネームバリューがあるので、集客はよりしやすいでしょう。完成された経営ノウハウが利用できますし、開業当初から研修などのサポートがあり、勉強させてもらえるというメリットがあります。
ただし、商品やサービスは決まっていて、経営方針や売価なども決められているので、完全に自由な経営をすることはできません。そのため、本部とのやりとりのなかだけで工夫をしなければなりません。

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脱サラ後の代表的なビジネス

脱サラをして始めるビジネスとして代表的なものは何でしょうか?多くの人が携わっている起業について、それぞれのメリットと特徴をご紹介しましょう。

ネットショップ起業で脱サラ

代表的なもののひとつにネットショップ起業があります。開業資金がほとんど必要なく手軽に始められるため、ネットショップを起業する人は少なくありません。
ただし店舗を構えないだけで、経営をすることにおいては通常の店舗経営と同じことです。ひと月の売り上げがどれくらい必要で、継続させていくためにはどれくらいの利益が必要か、といったことをしっかりと把握しておくことが必要です。

インターネットでの開業はライバルが非常に多く、ネット検索をして自分のネットショップが最初のページに出る、ということはほとんどないでしょう。そのためSEO対策やwebサイトを充実させる必要もあります。

また、実際に手に取って見られない商品を売るのですから、できるだけ安心して購入してもらえるサイトづくりが重要となります。そういったネットならではの研究が必要です。

ただし、最初にも述べたように開業資金が必要ないので、借金を背負うというリスクは、仕入れ商品が多くない限り少ないでしょう。

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不動産投資で脱サラ

投資にはさまざまな種類があり、それぞれリスクやメリットがあります。短期間で多くの利益を出せる不動産投資から、長い期間コツコツと勉強をして投資をするものなどさまざまです。
不動産投資で利益を出すには、ある程度の専門知識が必要です。現在では気軽に始める人もいますが、成功させるには不動産投資についての勉強は欠かせないでしょう。不動産や投資の専門知識を持つパートナーを選ぶというのも手段のひとつです。

さらに、不動産投資には開業資金の準備が必要になります。

スキルを活かして独立(フリーランス)

脱サラをして起業する方法にはフリーランスになるという方法があります。
メディア業界には、デザイナーやカメラマン、ライターなどのフリーランスで活躍している人がたくさんいます。自分のスキルを活かして仕事ができれば、これほど魅力的な仕事はありません。専門的な知識や技術があれば、独立することはそれほど難しくはないでしょう。

ただし、好きでも仕事がまわってこなければ利益を出すことはできません。最初から自分の好きな仕事だけをやっていくわけにはいかないこともあります。また、仕事が安定するまでは営業が必要です。

脱サラして独立する際の注意点

脱サラをして独立・開業した場合、頑張った分だけの見返りを享受できますが、事業がうまくいかないと自分の給料を捻出することはおろか、返済金や仕入れ費用が滞ることになってしまいます。

開業当初は売り上げが少なく、そのまま失速してしまうリスクもあるのです。ある程度余裕を持った資金計画を立てることが必要になります。
また、脱サラして独立を実行する前には、家族(既婚者なら奥さん、両親)に決意と計画を話して理解してもらうようにしましょう。

その時には、家族を納得させるだけの具体的なプランをつくり、プレゼンできるくらいまで完成度を上げておくことが必要です。家族を説得できなければ、今後のビジネス・パートナーや顧客相手に商売などできるはずもありません。

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脱サラで成功するために必要な心構え

漠然と脱サラしたいと考えるだけでは事態は何も変わりません。「何がしたいのか?」「そのためには何が必要で、いつまでに完了させないといけないのか?」について専用ノートを作り、開業までの計画を完成させましょう。

そして具体的にとるべき行動を箇条書きにして、実行していくのです。その過程で、新たな目標や計画の修正が明確となり、夢に向かって突き進むパワーが生まれてきます。

脱サラは「辞めること」ではなく「始めること」

脱サラはサラリーマンを辞めて自分が望む事業を始めること、そして脱サラを分岐点として新しい人生を歩み始める出発点です。開業というスタートに向かって準備を進めることなのです。

サラリーマンを辞めることのメリットとデメリット、得るものと失うものを一つずつ書き出した上で会社を辞めるのか、続けるのかもう一度検討することも必要です。事業計画は開業から短期と長期に分けて何をすべきなのか書き出してみましょう。

事業は必ずしも成功するとは限りません。失敗した時の見極めや撤退するタイミングなども、ある程度想定しておくことも必要です。

脱サラする前に「自分と向き合う」

サラリーマンを辞めるにあたっては、自分自身を客観的に評価しておくことが必要です。

「持っている資格は?」「追加して取得すべき資格やスキルは?」「趣味は?」「長所と短所は?」「改善すべき性格・人間性は?」ということについてノートに書き出して自分自身を評価し、どこを直せば良いのか冷静に見極めましょう。

また友人や先輩、後輩など独立に際して意見を聞いたり情報を与えてくれる人がいるのか、自分の交友関係を洗い出してみるのもいいでしょう。

脱サラする前にできることを探そう

サラリーマンでいる間には、そのメリットを十分活用しておきましょう。

有給休暇を消化するとしても遊びに使うのではなく脱サラ後に役立つ資格の取得やスキル・知識の習得に役立てることも大事です。
また社内・取引先などに交友関係を広げておき人脈をつくることにも気を配りましょう。

さらに終業後や休日などの空いた時間には副業やアルバイトをして開業資金の足しにすることを検討してもいいでしょう。(副業やアルバイトは社内規定の範囲内で行いましょう)

脱サラ成功のカギ

「どのような事業・商売をするのか?」「必要資金の合計はいくら?」「市場の動向は?」など脱サラをして独立・開業するまでに解決すべき問題は山のようにあります。

サラリーマンとして在職中の準備期間は貴重な時間です。ケース・バイ・ケースですが2年から3年は必要です。独立すると資金繰りや売掛金・買掛金の管理も当初は人任せにはできません。

経理の知識を身につけておくことは現業にも役立つことですから、しっかりと勉強しておきましょう。脱サラ独立をスムーズに実行するため、周囲の賛同者や人脈も重要な要素です。

そのなかでもサラリーマンとして仕事をしていた時に面識がある取引先・出入り業者は人脈の一角を占める大事な存在となります。

脱サラして成功するためにどのようなことが必要かみていきましょう。

<入念な事業計画を考える>

脱サラ後の事業計画は行動を起こして実行していくために必要なものです。
また起業に際して融資を受ける場合は融資機関の担当者を説得できる内容が求められます。

事業計画には6つのWと2つのHが必要です。

つまり、
・「Why?」この事業を実行する理由
・「What?」どのような商品・サービスを取り扱うのか
・「Where?Whom?」どこで事業を行いターゲットとする顧客とはどのような人たちなのか。
・「When?」いつ開業・スタートするのか
・「Who?」誰が実行するのか、パートナーは必要か
・「How to?」どのように実行展開していくのか?
・「How much?」事業の立ち上げにいくら必要なのか

売上が安定するまでの生活資金や売上高や利益の目標など、カテゴリー別に書き出して関連性するものを結び付けて、より具体的なものにしていきます。

<情報収集>

ネットはもちろん、ネットでは得られないリアル社会の情報の方が役立つこともあります。

個人事業で始めるわけですから、地域と密着したビジネスであることが多く、地元新聞やタウン誌、酒場での会話や社内の飲み会での話題、むしろネットで得られない情報に価値があることが多いのです。

脱サラをしている同業の先輩の実体験なども大いに参考になります。また書店には独立・開業に関するビジネス書が並べられています。公立の図書館の蔵書の中にも役に立つ書籍がありますから、一度のぞいてみましょう。

<資金調達>

独立に際しては開業当初の立ち上げに必要な資金や運転資金、当座の生活資金などを洗い出して必要な金額を決定しておく必要があります。その後どこから、どのようにして借り入れるのかを決めます。

資金の調達先を具体的に挙げると「日本政策金融公庫」「地方自治体」「市民バンク」「企業支援団体」「地方銀行・信用公庫などの民間金融機関」などがあります。

また起業の主旨や業態によっては上記以外でも出資金・補助金・助成金などを獲得する方法も存在しています。いずれにせよ事業計画をしっかりと立ててからアプローチする必要があります。

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脱サラの成功例・失敗例

脱サラの成功例、失敗例を具体的な例を挙げていきます。脱サラを考える際の参考にしてみてください。

脱サラの成功例

脱サラをしたきっかけを聞くと、自由を求めてといった声が多くあります。
もっと自分の自由になる仕事がしたい、と考えるサラリーマンが多いのです。気持ちにゆとりのある生活をしたい、という思いも脱サラのきっかけになるようです。独立後はそのようなストレスが消え、すっきりとした気持ちで仕事ができるので、さまざまなことにも積極的になれるのでしょう。また、だれかに決められるという虚しさがなく、自分の行動ですべてが決まるという気持ちも、がんばっていく気力となります。

脱サラをする際には、理想のライフスタイルで仕事ができること、価値観を重視した仕事を選ぶことが大事です。脱サラをしてよかったと思うためには、好きな仕事が存分にできる、自分の思うようなスタイルでできるということが大切です。

成功するカギは、在職中の準備にもあります。
準備に充分なお金と時間をかけ、勉強会に参加したり、信頼できる知り合いを見つけたりすることも重要です。人脈を作ることが事業を成功へと導きます。また、準備をしっかりして、最初は小さなことから初めてみるということも大切です。

脱サラの失敗例

脱サラに失敗する例として、何も考えず、今の状況が嫌だから会社を辞めてしまうということがあります。
何をするかも考えず、何に向いているのかも分からず、やりたいこともないのに脱サラをすると、準備もそこからスタートすることになります。それでは自己資金もなく、給与も入らないまま準備を進めていかなければなりません。結局アルバイトをする毎日で、独立の勉強もおろそかになってしまいます。

また、異業種の仕事を始めるのは大変です。自分が身につけている知識や技術を無駄にして、全く一から勉強をしてスタートするとなると、準備が大変です。経営を始めてからも分からないことも多く、失敗も増えます。自分の持っている知識やスキルを活かした仕事をした方がうまくいくでしょう。

サラリーマンでいた方がよかったと思うことは、やはり収入が安定していることです。独立すれば利益がなければ収入がなくなり、生活費にも困ってしまうこともあります。お金のストレスはサラリーマンの方がありません。

まとめ

脱サラとは、サラリーマンを辞め独立開業することです。経営者として自分で会社を運営することは、メリットもデメリットもあることが分かると思います。また、脱サラをするタイミングにもそれぞれメリットがあります。若ければ失敗しても取り戻しやすいですし、40~50代であれば身に着けた知識やスキルを役立てることが出来ます。

脱サラ後の収入源は、 ネットショップ・不動産投資・フリーランスが代表的です。脱サラする前に、独立開業する際の業界や開業方法を考えておきましょう。
例えば、自分で事業を始めるのか、フランチャイズに加盟するか、でも大きくプランが変わってきます。

現状から逃れるために脱サラするのではなく、きちんとしたビジョンを描いたうえで在職中に準備し、慎重に決断することが成功につながりやすいと言えるでしょう。

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公開日:2015年05月11日