「深イイ話」出演の女性起業家に聞く!究極ポジティブ経営の極意とは?

公開日:2015年12月03日
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株式会社シュガープラス 代表取締役 加藤美佐子氏

今、女性の間で話題になっているコスメブランド「PINK RUSH」。その開発を手がけているメーカーが「シュガープラス」だ。シュガープラスは、化粧品の開発だけではなく、読者モデルのキャスティングや企業とのコラボ商品開発などを行っている。

思い立ってから、2週間で会社を設立!?

父の死が起業のきっかけに

シュガープラスの代表、加藤美佐子さんは6年前に起業。それまでは普通の主婦として毎日を過ごしてきた。しかし、父親の死に直面し起業を考えたという。

「娘が大学生になって子育てが一段落したときに、子育てから開放されてこれからは自分のために時間を使おうと考えていました。また、ちょうど同時期に父親が亡くなって、人はいつか死んでしまうということを強く感じました。やりたいことはやらないといけないと強く思ったのが、起業のきっかけです」

加藤さんは、特に何か明確な目的があったわけではないが、会社を設立すればいろいろな可能性が広がると考えたという。思いついてから2週間で会社を設立。その行動力は目を見張るものがある。

失敗は「おもしろ体験」

店舗内装を整えながらお客さんを待つ加藤美佐子氏

成功より失敗のほうが、思い出になる

ご自身が独身時代にモデルをしていたこと、娘さんが大学生時代に読者モデルデビューをしたことから、会社設立時から読者モデルのキャスティング業を行っている。しかし、それがメインの仕事というわけではない。

起業当初は、思いついたことをとりあえずやっていた。占い師に事務所を貸したり、ハーブティーを販売したり。会社設立後1年が経った頃、化粧品を作らないかという誘いがあり、化粧品の開発に携わる。最初は失敗だらけだったようだ。

「最初は化粧品を作ってくれる会社にお願いしました。いわゆるOEMですね。ネットで販売したら全部売れたんですが、原価がすごい高くて。その上、数日置くと赤いミストが透明になってしまうというミスがありまして」

加藤さんは、それらの失敗は全部「おもしろ体験」という。成功したことよりも失敗したことのほうが、思い返すと楽しいと笑う。かなりのポジティブシンキングだ。

その後、ベンダーからバラエティショップ向けの化粧品を作らないかと声がかかった。失敗がムダにはなっていないのだ。前回の失敗を振り返り、加藤さんは自ら化粧品工場に連絡を取り、自社開発の化粧品を作り出し、現在に至っている。

悩んだら即相談!

店舗内で商品をレイアウトする加藤美佐子氏

気になる人に会いに行く「行動力」

起業どころかOL経験もない加藤さん。親戚や周囲に経営者はいなかったため、アドバイスをくれる人はいなかったそうだ。そこで彼女が起業直後にしたことは、いろいろな人に会いに行くことだった。

「ビジネス書を出している経営者のセミナーやパーティに行ったり、連絡をして会いに行っていました。主婦のときには考えられないですけど。一応会社をやっているから、起業家の方に話を聞きに伺える。今はFacebookなどもあるので、直接連絡も取りやすいじゃないですか。素晴らしい経営者の方は、いいアドバイスをくださいます」

そのほか、著名な起業家の書籍なども読んだそうだ。一番心に残っているのは「30秒悩んでも解決しないことは自分では解決できない」ということ。ちょっと考えても答えが出ないことは、素直にプロフェッショナルに聞きに行く。ここでも、加藤さんの高い行動力が伺える。

起業をしてから嬉し泣きが増えた

起業の一番の良い所は、いろいろな人に会えること

起業をして一番よかったことは、いろいろな人に会えることだという。

「いいことしかないですね。世界は広がるし、主婦では会えないような人と会えるんですよ。あとは、夢が叶うことですね。自分の作った化粧品が大好きなバラエティショップに並んでいるのを見るだけで幸せになります。生まれてきてよかったと」

また、起業をしてからうれし泣きをすることが増えたという。元々それほど涙もろい性格ではなかったそうだが、会社を持ってからはちょっとしたことで感動するそうだ。

「商品ができた時とか、お客さんが買ってくれてブログに載せてくれるのとか、すごくうれしいんです。それで泣いちゃう。Twitterでつぶやいてくれたりしたらほんとにうれしくて、直々にお礼に行きたくなっちゃいますね(笑)」

テレビ番組「深イイ話」にも出演

人気テレビ番組「深イイ話」に出演後は、放送を見てファンになった方がお店に訪れたり、メールなどでメッセージを送ってくれたそうだ。

「テレビを見てファンになってくださった若い子から『元気が出た』『私ももっと頑張ります!』という旨のメッセージをいっぱい頂きました。みなさんを元気づけられてよかったなと感じています」

人に元気を与えたという事実を純粋にうれしいと感じる、飾らない加藤さんの性格が伺えるエピソードだ。

目指すは「世界制覇」と「億万長者」!

加藤さんの目指すものは「世界制覇」と「億万長者」ということだ。かといって、儲け至上主義というわけではない。あくまでも、「やったことがない、なったことがない」という理由で、この2つを目指しているという。

具体的な目標としては、まずは中国やアメリカなどで自社ブランドの化粧品販売を行いたいとのこと。また、いろいろな企業とコラボもどんどんやっていきたいそうだ。

これまでの加藤さんのやってきたことを振り返ると、案外早く実現するだろう。やはりその原動力となるのは、ポジティブさと行動力。現在も、海外での展示会などに積極的に参加し、リサーチを行っている。

難しく考え過ぎず、とにかく起業してみては?

原宿シュガープラスの店舗外観

マイナスになることは何もない

OL経験のない加藤さんから、起業を考えている人にアドバイスをいただいた。

「難しく考えないでやればいいのではないかと思います。今サラリーマンの方も、会社だけ作って、二足のわらじでやりたいことだけやればいいのでは。週末だけ起業するというのもいいかもしれません。何もマイナスになることはありません。ほんとにいろんな人に会えますから。それが一番の宝物です」

これまで、加藤さんはいろいろな人にアドバイスをもらってきた。それを今度は下の世代に伝えていきたいという。してもらったことは、その人に返すのではなく、下の世代に返していく。そう話すときの加藤さんは、やはり経営者の顔だった。

起業をするということは、苦労がつきもの。そんなイメージがあるが、加藤さんを見ているととても楽しいことなのだと気がついた。

自分の夢を叶えたい。それならまず会社を作ろう。加藤さんの考え方はとてもシンプル。それ故に、一番の近道なのかもしれない。

原宿にあるシュガープラスの店舗外観

株式会社シュガープラス

代表取締役 加藤美佐子氏

http://www.sugarplus.net

執筆・撮影

三浦一紀

編集

フランチャイズ比較ネット編集部