開業資金の安い業種とは?100万以下で開業できるフランチャイズ8選
最終更新日:2024年09月11日

開業を検討している人のなかには、「安い資金ですぐに開業したい」「どのような業種にチャレンジできるか予算別に知りたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。本記事では、開業資金を安く抑えるメリットや業種別の開業資金の目安、また100万円以下で始められるフランチャイズを8つ厳選し、ご紹介しています。
開業資金を安くするメリットとは
開業して一国一城の主になるためには、開業に莫大な資金が必要だと考える人もいるでしょう。しかし、開業資金を安くしておくことで、複数のメリットが得られるのはご存知でしょうか。本章では、なぜ開業資金を安くすると良いのか3つの理由をお伝えします。
開業までの期間を短くできる
用意する開業資金を抑えると貯蓄する期間が短くなり、結果的に開業までの道のりが近くなります。開業資金を安くすることは、事業の開始日を早められるといった点で大きなメリットとなります。
初期投資の回収をしやすい
投資した金額を早い段階で回収しやすいことも、開業資金を安くするメリットの一つです。初期投資を回収できれば売り上げを事業拡大の資金にしたり、いざというときの備えに回したりできます。コストが少なければ回収する対象が減るため、投資した費用の回収が容易になるでしょう。
事業失敗でも損失を抑えられる
3つ目のメリットは、開業資金が少ないほど、失敗時のリスクも下げられる点です。開業資金を安くしていれば、その分だけ損失を抑えることが可能です。開業資金の融資を受けた場合、事業が失敗しても返済義務が残るため、借入額が大きくなるほど失敗時のリスクも高くなります。
借り入れの手間をなくせる
創業融資などで借り入れをして開業する人も多いですが、自分の貯金で開業資金を全額まかなうことで、融資手続きの手間を減らせます。仮に開業資金が1,000万円必要で融資を受けるケースだと、100万円~300万円ほどの自己資金を準備するのが一般的です。
自己資金をコツコツ貯めた後も、融資審査のために提出資料の作成や、面談の準備をしなくてはなりません。また、審査が終ってから結果が出るには1ヵ月ほどかかり、振り込みは結果報告を受けてから数週間ほど待つ必要があります。
なお、開業資金の融資については、次の記事で詳しく解説しています。
開業資金が安い業種
ここからは開業費用を比較的抑えやすく、かつ1人でもチャレンジしやすい業種をいくつかピックアップしてご紹介します。業種選びの参考にしてみてください。
ネットビジネス
安い開業資金で始められる業種の一つに、ネットビジネスが挙げられます。ネットビジネスはスマホやパソコンさえあれば場所や時間を問わず稼げる上に、家賃や設備も不要な点が大きな特徴です。
SNS、YouTuber
無料の動画編集ソフトとスマホのみを使う場合は0円で開業可能です。しかし、本格的な動画配信を検討しているなら、照明、マイク、三脚などの撮影機材を購入しましょう。10万円ほどで、最低限の機材を揃えることができます。
ITエンジニア、クリエイター
十分なスキルを保有しいるエンジニアやクリエイターであれば、所有している機材を使って開業できるため、安い資金で独立可能です。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、自身のWebサイトに商品のURLを貼り、クリックした第三者が商品を購入すると一部が還元される広告手法の一つです。本気で取り組むために、ドメインを取得しサーバーをレンタルする人もいますが、資金0円からでも始められます。
「お金を貯められない」と悩んでいるのなら、スキルが活かせる副業を始め、起動に乗ったタイミングで本業に移行するという選択肢も有効です。副業に興味がある人には、副業を始める注意点などをまとめたこちらの記事もおすすめです。
宅配
開業資金を安くしたいなら、Uber Eatsや出前館の配達員登録をし、個人事業主として開業する方法があります。
Uber Eats
Uber Eatsの開業資金は1万円前後です。開業に必須の持ちものは配達用のバッグとスマホのみで、バッグの値段は4,000円となっており、Uber Eatsの公式サイトより購入できます。長時間配達するのであれば、スマホバッテリーも買っておくと良いでしょう。
出前館
出前館は1万円前後で開業可能です。出前館の配達員に必要なものは配達用のバッグ、出前館キャップ(専用の帽子)、スマホでバッグの指定はありません。出前館キャップは税込み440円です。
ICT総研が発表した「2021年 フードデリバリーサービス利用動向調査」で、食事の宅配サービスを利用する人は増加傾向にあり、市場は拡大を続けています。開業資金を抑えつつ、好きな時間に働いてお金を稼ぎたい人はぜひ検討してみてください。
スキル販売
新型コロナウイルスの登場により、オンラインでのスキル売買が容易になりました。スキル販売の代表的なプラットフォームは、ココナラやランサーズ、ストアカ、タイムチケットなどです。
- 家庭教師
- ヨガやダンスのインストラクター
- FPなど専門知識でアドバイス
- ハンドメイドアクセサリーの販売
- 占い
上記のようなスキルに加え「自分の時間」を販売することもできます。店舗を持つ必要がなく、自分がすでに持っているスキルを売るので仕入れも必要ないため、開業資金をかなり抑えられるでしょう。ユーザー登録は0円、実際に商品が売れた場合に仲介手数料を運営会社へ支払うというケースが一般的です。
たとえばタイムチケットの場合は販売した商品の値段によって「15%~25%+税」の手数料を支払います。
100万以下の安い開業資金でOK!フランチャイズ業種7選
いきなり経営者デビューするのが不安な人や、比較的安定した売り上げを得たい人には、フランチャイズ経営をおすすめします。本章では、100万円以下で経営者になれるフランチャイズ業種を8つ取り上げました。
1.便利屋
依頼を受けて日常生活の困り事を助けるのが便利屋の仕事です。具体的には、部屋の片づけ、粗大ゴミの運び出し、水道修理、リフォーム、遺品整理、草刈り、電気工事などを行います。
- 開業資金60~99万円
- 商品を売る仕事ではないので、不要な在庫を抱えるリスクがありません
- 業務内容によっては1人で運営できます
- お客さんから直接「ありがとう」と言葉をかけてもらえる仕事なので、誰かの役に立ちたいと思っている人にはぴったりのフランチャイズです
- 売上目安(1ヵ月)75~97万円
2.ライブチャット代理店
ライブチャットとは、Webを使用して声や文字でコミュニケーションを取るサービスのことを言います。ライブチャット代理店の仕事は主に、チャットを行う女性のマネジメントです。「ブライトグループ」のフランチャイズの特徴を以下にまとめました。
- 開業資金は100万円
- 人材管理の経験がある人に適したフランチャイズです
- サイト側が集客を行うので、女性のマネジメント業務に集中できます
- 25歳〜40歳くらいの人が活躍中です
- 売上目安(1ヵ月)300万円
3.高齢者配食サービス
高齢者の自宅などに食事を届ける仕事です。高齢者人口は今後ますます増える見通しとなっており、シニア向けのビジネスは高いニーズがあります。
- 開業資金58万円
- 安全な食事を高齢者に届け、地域貢献したい人向けの事業です
- 調理経験がなくても開業可能
- パートさんを雇用すると運営がスムーズです
- 売上目安(1ヵ月)120万円
4.結婚相談ビジネス
晩婚化により需要が拡大している婚活ビジネスで、結婚したくても相手がいない男女に、結婚相手との出会いをつなげる仕事です。
- 開業資金75万円
- 満足度94%の手厚いサポート
- 人とコミュニケーションを取ることが好きな人におすすめ
- 独自システムと独自サービスで急成長
- 低価格なコスト体系
- 売上目安(1ヵ月)45万円~
5.キッチンカー
ここでご紹介する「なないろ弁当」は、調理済みの食材を盛り付けてキッチンカーで配送するサービスです。スキマ時間を使って45万円稼げますが、従業員を採用して本格的に運営すれば、月商202万円以上も目指せます。
- 開業資金58万円
- 注文はネットに集約しているので電話応対がありません
- 個別の接客が不要のため、人と話すのが苦手な人でも安心して働けます
- 屋号設定が自由なので「なないろ弁当」以外の店名を付けられます
- 売上目安(1ヵ月)45万円~
6.ネットショップ運営
ネットショップ運営を行う「UEC」のフランチャイズは、海外からの買い付けや発送といった複雑な業務は本部が代行してくれるので、初心者でも安心して開業できるのが特徴です。
- 開業資金25万円
- 1人でできる仕事なので人件費は不要
- 在宅の副業を探している人でも、簡単に開業できます
- 海外拠点と配送センターを完備しています
- 無在庫販売の形式を採用しており在庫リスクがありません
7.幼児教育
「ヒューマンアカデミー サイエンスゲーツ」は自分で学習し、自分の力で理解するというSTEM教育の考え方を採用しています。勉強に加えて、子どもの創造性を育む教育を行っているのが特徴です。
- 開業資金30万円
- 教材プランが開発されており、未経験者でも安心です
- 既存の学習塾や習い事教室との併設が可能のため、すでに教育ビジネスに参入している人は、効率良く収益増加を目指せます
- 売上目安(1ヵ月)36万円
予算に合わせて開業業種を検討しよう
開業したい業種が明確に定まっていない人や、用意できる開業資金額が限られている人は、予算をベースに業種を選択するのも有効です。開業を成功へ導くポイントは、返済可能な資金の範囲で無理をせず事業を継続することです。経営の経験がない人は、安い資金で始められるフランチャイズを検討してはいかがでしょうか。
公開日:2022年05月29日