フランチャイズ業界でこれから注目の業種12選!将来性や年収も紹介
最終更新日:2024年09月20日

フランチャイズのオーナーを目指している方のなかには、どの業種を選べばいいのか分からない方も多いでしょう。そこで今回は、フランチャイズ業界でこれから注目される12の業種について解説します。
また、将来性を見極める際のポイントや業種別の年収なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
これから目が離せない注目のフランチャイズ業種12選
これからフランチャイズ業界で注目されてるであろう業種を紹介します。それぞれの業種の特徴を確認しておきましょう。
1.配食サービス
配食サービスの市場規模は拡大しています。高齢者の人口が増加しており、食べやすいやわらかさや大きさに工夫された食事は、一人暮らしの高齢者世帯をはじめ、要介護の高齢者がいる世帯などで需要が高まっています。ほかにも、塩分やカロリーを控えた食事、栄養士監修の治療食などの提供も可能です。
配食サービスのメリットは、本部が食材を確保してくれる上に、営業ノウハウを提供してくれることです。ただし、メニューは本部が決めたものを使用する必要があります。
2.介護サービス
介護サービスはこれからさらに需要が高まっていく業種の一つです。高齢者の人口が増加傾向にあり、要介護者の人数も右肩上がりに増えていくことが予想されています。少子化による労働者の人口は減少傾向にあることから、介護人材の確保が直近の課題になるでしょう。
フランチャイズオーナーになった場合、本部から人材採用をサポートしてもらえるので、安心して介護サービスを提供できます。ただし、提供できる介護サービスの内容は本部が決めるため、「利用者の要望に応えたい」と思っても、自由に決められません。
メリットとデメリットをよく確認してフランチャイズ本部を選びましょう。
3.訪問マッサージ
訪問マッサージの需要が高まっています。厚生労働省の「令和元年度 介護保険事業状況報告(年報)」によると、要介護者の認定者数は2020年12月現在669万人で、前年度から10万人以上増加しています。訪問マッサージは、マッサージ師が自宅を訪問して施術を行うため、外出が困難な方でも気軽に利用できるサービスです。
訪問マッサージを開業すれば、フランチャイズの本部から複数店舗の経営や本部開催の勉強会で経営に必要な知識を得られます。ただし、マッサージの施術者は、あん摩マッサージ指圧師などの国家資格の取得が不可欠です。
参考:厚生労働省「令和元年度 介護保険事業状況報告(年報)」
4.ベビーシッター
都市部での待機児童問題をはじめ、核家族化や共働き世帯の増加、出産後もキャリアを積みたい女性が増えていることもあり、ベビーシッターの需要も伸びています。
フランチャイズに加盟すると、ベビーシッターを対象にした研修サポートを受けられます。経験が浅いベビーシッターを雇用した場合でも、本部の研修サポート体制が充実しているため、安心して人材育成ができるでしょう。
ただし、ベビーシッターはスキルを磨き続け、保護者から信頼を得ることが大切です。フランチャイズオーナーは、ベビーシッターがスキルアップしていける環境を整備する必要があります。
5.ハウスクリーニング
ハウスクリーニングは、共働き世帯や高齢世帯の増加によって、人気が高まっている業種です。エアコンの洗浄から住宅全体の清掃まで幅広い種類のサービスがあります。
ハウスクリーニングのフランチャイズオーナーになると、本部から一般では手に入らない有名な洗剤や業務用の清掃道具などを支給してもらえます。ただし、キズや破損、変色などの想定外のトラブルが発生した場合は、無償で修理や弁償などをしなければならない本部もあります。
想定外のトラブルなど、万が一の事態に備えて団体賠償責任保険への加入を検討しておきましょう。
6.フィットネス
フィットネスは、健康志向ブームの到来や運動不足の解消目的で利用者が増えています。また、団塊ジュニア世代が定年後の健康づくりで体を動かすためにフィットネスジムを利用する人が増えることが予想されています。
フィットネスのフランチャイズオーナーになるメリットは、本部からハイテクマシンなどの情報を共有してもらえることです。さらに、採用したスタッフにジムの運営を任せられるため、副業にもおすすめです。
ただし、フィットネスジムの規模によって、開業時にかかる初期費用が変わってきます。トレーニングやヨガなどのプログラムを提供する小規模のジムを開業するなら、300万円程度の初期費用で開業が可能です。。
7.リサイクルショップ
「エコ」や「SDGs」などが世界的なトレンドになっており、リサイクルショップの市場規模は増加傾向にあります。新品よりも気軽に使える中古品を好んだり、不用品をゴミではなくリサイクルショップに持ち込んだりする方も少なくありません。
リサイクルショップの仕事内容はシンプルで、開業資金も比較的少額で済むため、未経験であってもフランチャイズオーナーになりやすい業種です。ただし、買い取った商品が売れ残り、在庫を抱えるリスクがあります。ライバルが多い業種でもあるので、差別化戦略を立てるなど、競合他社に勝つための対策が必要です。
8.飲食
デリバリーやテイクアウト専門、キッチンカーなどの飲食業は、フランチャイズ業界のなかでも、とくに注目されている業種です。
人気のフランチャイズに加盟することで、未経験者であっても繁盛する可能性があります。オープンしたばかりでも、人気店の看板を利用して集客できるため、短期間で事業を軌道に乗せることが可能です。
ただし、飲食業は調理機器の購入費やリース料、仕入れなど、初期費用が必要です。また、提供できるメニューを本部が決めるため、自由にメニューを決めたい方には不向きです。
9.コインランドリー
コインランドリーのフランチャイズ業界では、布団を丸洗いできる大型のランドリーに注目が集まっています。定年退職を迎えた方や老後も安定した収益を得たい方に人気があります。
コインランドリーのフランチャイズオーナーになるメリットは、事業経営の経験やノウハウがない場合でも手軽に起業できることです。また、無人営業が可能なため、スタッフを雇用する必要がなく、人件費の削減ができます。
ただし、事業から撤退する場合は違約金が発生する場合があります。
10.人工芝施工
人工芝施工は、自宅を快適にしたいと考える消費者のニーズに応えられるサービスの一つです。在宅勤務などの多様な働き方を認める企業が増えたこともあり、自宅で過ごす時間が多くなった方が増えています。自宅を快適にする手段の一つに選ばれているのが、人工芝施工です。
フランチャイズ本部での研修やサポート体制が充実しているため、未経験者でも人工芝を施工できるようになります。ただし、実務のなかで施工に必要な技術を向上させることが大切です。
11.レンタカー
レンタカーは、フランチャイズ業界で注目されている業種の一つです。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、公共交通機関での3密(密閉・密集・密接)を避けるために、車を持っていない方がレンタカーを借りるケースが増えています。
レンタカーのフランチャイズオーナーになるメリットは、業務フローが定められているため、車両の調達がしやすく、顧客の信頼を得やすいことです。決められた業務フローに沿って事業経営できるものの、経営の自由度が低く、豊富なアイデアがあっても独自性は出しにくいでしょう。
12.コンビニ
コンビニは、安定した需要がある業種です。コンビニのフランチャイズに加盟するメリットは、大手コンビニチェーンのブランド力を活かした集客ができることです。契約内容によって異なりますが、本部が土地と店舗を用意してくれる場合は、開業時に必要な自己資金の負担を軽減できます。
ただし、ネームバリューの大きい大手コンビニチェーンほど、ロイヤリティが高い傾向にあるため、売り上げが少ないと労力に見合った収入は得られません。また、従業員を確保できないとオーナーが現場に出なければならず、労働時間が長くなる可能性があります。
フランチャイズ業界の将来性とは
フランチャイズ業界の将来性は明るいといえます。フランチャイズの本部は世の中の変化に敏感で、業界の最新情報を常に収集しています。事業経営の経験やノウハウがない場合でも、本部のサポートを基に安定的な経営を行うことができるでしょう。
ただし、安定的に収益を上げるのが難しくなっている事業も存在します。フランチャイズのオーナーを目指している方はそれぞれの業種に参入するメリット・デメリットを把握し、将来性を見極めることが大切です。
これからの将来性があるフランチャイズを見つけるポイント
将来性があるフランチャイズを見極めるには、以下で解説するポイントを参考にしてみてください。
トレンドを意識する
将来性があるフランチャイズを見極めるには、常に世の中の変化やトレンドを追うことが大切です。新型コロナウイルス感染症の拡大や働き方の多様化、SDGsなど、社会の変化によってトレンドは常に変わり続けています。
さまざまな業界にアンテナを張ることで、伸びしろのある業界や、将来的に需要が減っていく可能性のある業界などを見極められるようになり、適切なタイミングで参入できるでしょう。
フランチャイザーを見極める
将来性があるフランチャイズを見つけるためには、本部であるフランチャイザーを見極めることも大切です。フランチャイズのオーナーは、フランチャイザーの指示やサポートによって事業経営を行う必要があります。
フランチャイザーのサポートが不十分な場合、質の低いサービスを提供し続けなければならなくなります。しっかりとした業務フローが定められており、トラブル時にもサポートしてくれるフランチャイザーを見つけるようにしましょう。
将来性を兼ね備えたおすすめフランチャイズ
フランチャイズ業界で注目を集めている12の業種のメリット・デメリットを一覧表にまとめました。
業種名 | メリット | デメリット |
---|---|---|
配食サービス | ・食材が安定的に供給される ・営業ノウハウを提供してもらえる |
・メニューの自由度が少ない |
介護サービス | ・人材採用のサポートがある | ・介護サービスの自由度が少ない |
訪問マッサージ | ・複数店舗経営も可能 ・勉強会に参加できる |
・施術には、国家資格が必要 |
ベビーシッター | ・研修・サポート体制が充実 | ・ベビーシッターのスキルアップが必要 |
ハウスクリーニング | ・有名な洗剤・道具を使える | ・想定外のトラブルによるリスクが高い |
フィットネス | ・本部から情報提供がある ・副業も可能 |
・ジムの規模によって必要になる開業資金は変わる |
リサイクルショップ | ・仕事内容がシンプル ・開業資金が低予算 |
・在庫を抱える可能性がある ・ライバルが多い |
飲食 | ・未経験でも繁盛の可能性がある ・消費者からの認知が早い |
・高額な初期投資が必要 ・メニューは本部が決める |
コインランドリー | ・未経験者でも手軽に起業できる ・人件費の削減 |
・事業撤退時に違約金が発生する場合がある |
人工芝施工 | ・研修・サポート体制が充実 | ・実務のなかで技術を向上させる必要がある |
レンタカー | ・車両の調達がしやすい ・顧客の信頼を得やすい |
・独自性が乏しくなる |
コンビニ | ・ブランド力を活かした集客が可能 ・自己資金を抑えられる |
・ロイヤリティがやや高い ・労働時間が長くなりやすい |
フランチャイズのこれからについてまとめ
フランチャイズ業界は、将来性のある事業が複数あります。なかには、収益が下がっている事業もあるので、フランチャイズを見極めるポイントを参考に、将来性がある業種を見つけることで安定した事業経営を行えます。
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公開日:2022年08月24日