3分で分かる自宅サロンの開業方法!必要資金や準備・自宅サロンで失敗しないコツ

最終更新日:2023年04月04日

自宅サロンは、開業資金が少なく低リスクで始められるため増加傾向にあります。しかし、開業するにはさまざまな準備を適切な順序で行わなければいけません。
この記事では、自宅サロンを開業する方法や準備するものを手順に沿って解説します。
また、必要な費用の目安や失敗しないコツも紹介するので、自宅サロンの開業にチャレンジしてみたい方はぜひ参考にしてください。

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目次

自宅サロンを開業する方法

自宅サロンを開業する手順や流れ

自宅サロンの開業に必要な費用

自宅で開業できるサロンの種類とは

自宅サロンを開業するメリット

自宅サロンの開業で失敗しないコツ5選

自宅サロンの開業についてまとめ

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自宅サロンを開業する方法

自宅サロンを開業する方法

自宅サロンを開業する方法はいくつかありますが、下記の3つが一般的です。

  • 個人事業主として起業する
  • 法人として開業する
  • フランチャイズで個人事業主になる

難易度としてはフランチャイズで個人事業主として自宅サロンを行うのが一番簡単で売上を出しやすいです。
ただ、自由度は個人事業主や法人のが高いので、自分がやりたい自宅サロンについて詳しく決まっている人は自身で起業するのも良いでしょう。

まだやりたい自宅サロンの内容が決まっていない方は下記で一括資料請求をして、好みのお店がないか見てみてください。

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自宅サロンを開業する手順や流れ

自宅サロンを成功させるには、適切な開業準備が重要です。ここでは、開業までの準備と流れを6つに分けて解説します。

1.自宅サロンのコンセプトを決める

開業を進めるにあたり、自宅サロンのコンセプト決めは重要な項目です。コンセプトが明確でないと、店舗の強みが消費者に伝わらずうまく集客ができません。

コンセプトでは「どのような店舗か」「どのようなサービスを受けられるか」などを明確にする必要があります。
そのため「誰のために開業するのか」「どんな悩みを解決したいのか」などから、自宅サロンのコンセプトを固めていきます。

はじめに明確なコンセプトを決めておくと、施術内容や雰囲気作りなどの方向性が定まり、一貫性のある自宅サロンを開業できるでしょう。

2.事業計画書の作成

事業計画書は融資を受ける際に金融機関へ提出する役割を持つため、費用を抑えやすい自宅サロンでは不要に感じますが、作成しておくと以下のようなメリットがあります。

  • 売り上げ・利益のシミュレーションができる
  • 目標を定めることで、営業日数や告知方法、価格などを決めやすい
  • 事業計画書と照らし合わせて軌道修正の基準にできる

事業計画書に記載する内容は、売り上げ・利益の目標やそのために必要な集客や客単価、開業エリアで集客する方法などです。自宅サロンを成功させる道筋として、事業計画書をつくってみましょう。

3.サロンにする自宅の部屋を決める

自宅で開業するため、どの部屋をサロンにするのかを決めておかなければいけません。生活するスペースと切り離せるように、入り口からお客さんを案内する際の導線を意識して決めましょう。

これから自宅を建てる場合は、サロンにすることを想定して部屋を用意しておきます。必要な設備なども考えて、十分な広さを確保しておくと良いでしょう。

賃貸の場合は、管理会社や大家さんにサロンとして商業利用しても良いか、事前に確認をしておくと安心です。

4.開業資金の準備

自宅サロンの開業は、70〜100万円程度の開業資金が必要になることが一般的です。高価なエステ用機器を導入する場合は、さらに高額になる可能性もあります。
しかし、テナントを借りて開業する場合には「370〜530万円」ほど開業資金が必要と言われているため、比較すると自宅サロンの方が自己資金のみで開業しやすいといえるでしょう。

開業前に上記の金額を貯めておくことが理想ですが、もし資金が準備できない場合は「金融機関での融資」または、日本政策金融公庫の「女性、若者/シニア起業家支援資金」などの企業支援制度も視野に入れると良いでしょう。

5.サロン設備を整える

資金が準備できたらサロンで使用する設備を整えていきますが、設備の内容はサロンの種類やメニューの内容により異なります。
エステを例にすると、施術専用のベッドやキャビテーション・EMSなどの痩身機器、脱毛器などのエステ機器が考えられるでしょう。

また、空気清浄機や加湿器などの室内環境を整える製品や、タオルやシーツ・オイル・化粧品などの消耗品も必要になります。ほかには、決済端末機器の導入、内装工事なども考慮しておかなければいけません。

実際の施術の流れをシミュレーションしてみて、必要な設備の漏れがないかイメージしながら準備を進めましょう。

6.告知・予約システムの準備

自宅サロン開業の告知や広告PRも準備する必要があります。自宅サロンは各種広告を使い認知を促さないと集客につながりません。たとえば、チラシやホームページの作成、ポスティング、フリーペーパー、SNSなどが考えられます。

また、お客さんが快適に利用できる予約システムも準備しておきましょう。予約システムはネットで予約の受け付け・管理ができると利便性が高くなります。料金はサービスにより異なりますが、1件あたり売り上げの3〜5%前後が一般的です。もしくは、広告と予約を一括管理できるホットペッパービューティーなどを利用することが多いようです。

新規開業時は集客がしやすいタイミングなので、告知や予約システムの準備を行いリピートにつながるようにしましょう。

以上が自宅サロンを開業する流れになります。自宅で独立開業する方法をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

自宅で独立開業する方法とは?おすすめの業種とメリット・デメリット

自宅サロンの開業に必要な費用

自宅サロンの開業に必要な費用

前項で解説した開業準備に伴い、さまざまな費用がかかります。ここで紹介する費用を目安に、自宅サロンを開業する資金を用意しておきましょう。

家賃・内装費

自宅をサロンとして使えるのであれば家賃は必要ありません。新規契約する場合は、前述した通り開業しても良いか確認をしておきましょう。

また、内装費に関してはどの程度のリフォームを行うかで金額が異なります。リフォームをせず、家具や照明などの店舗の雰囲気を作るのみにとどめる場合は、10〜20万円程度で済むことが多いでしょう。

賃貸の場合は内装の工事自体が難しいため、照明や家具などで雰囲気をつくるよう工夫してみてください。

サロン設備・機器の費用

サロン設備・機器などは、もっとも費用がかかりやすい項目です。エステサロンに必要な設備・機器の費用相場は以下の通りです。

設備・機器 費用
施術用ベッド 5〜10万円
キャビテーション・EMS 60〜300万円
美顔器 80〜400万円
脱毛器 130〜450万円
家具類 10〜20万円
空気清浄機 2〜8万円
加湿器 2千円〜2万円

キャビテーションや美顔器、脱毛器の金額が大きいことから、開業するサロンの種類によって必要な資金が異なることが分かります。また、各機器のグレードにより施術の質が異なるため、入念にリサーチを行い導入を検討することも大切です。

広告・宣伝費

広告・宣伝費は使用するメディアにより費用が異なります。紙媒体での広告・宣伝費用の目安は以下の通りです。

種類 費用相場
ポスティング 1枚4〜6円(10,000部で30,000円)
フリーペーパー A4サイズ1ページ30,000〜50,000円
ダイレクトメール 1通70〜80円(1,000通で80,000円)

紙媒体は開業エリアに限定して宣伝できるメリットがありますが、自分でデザインを作成しなくてはならないのでパソコンスキルが必要となるでしょう。

続いては自宅サロンのPRでネット広告・宣伝費用をかける場合の目安です。

種類 費用相場
ホームページの作成 10〜40万円
Google広告 1クリック1円〜
SNS広告 1クリック40〜100円
クーポンサイト 予約1件につき1,000円、料金の15%など

ホームページ制作は内容やページ数により料金が異なります。Facebook広告やインスタグラム広告などのSNS広告、Google広告などは、予算内で広告を使用できるメリットがありますが、設定や調整などに手間がかかる広告です。

もっとも手軽に使用できるのは、ホットペッパービューティーなどのクーポンサイトといえます。なぜなら、広告としての機能と予約管理の機能をこなしてくれるからです。しかし、ほかの広告に比べ少し割高感のある方法といえます。

広告・宣伝にかけられる予算や手間を考慮し、自宅サロンの宣伝において最適な方法を選択しましょう。

消耗品・その他費用

自宅サロンの消耗品には以下のようなものがあります。

  • タオル
  • シーツ
  • オイル
  • 化粧品

自宅サロンの開業時には、5万円程度を目安に必要な量を揃えると良いでしょう。
また、運営するなかで水道代や電気代も必要となるので、3ヵ月分は用意しておくと安心です。
上記資金の他にも運営費用がかかるため、資金に余裕を持たせてゆとりのある運営ができるようにしておきましょう。

自宅で開業できるサロンの種類とは

自宅サロンと一口にいっても、エステサロンやリラクゼーションサロンなどさまざまな種類があります。それぞれの特徴やメリットを紹介するので、開業するサロンの種類を決める参考にしてみてください。

自宅エステサロン

自宅エステサロン

自宅エステサロンには、全身のケアをする「ボディ・痩身エステサロン」や、顔や首、鎖骨などに施術を行う「フェイシャルサロン」、ムダ毛全般の処理を行う「脱毛サロン」などさまざまな種類があります。

自宅エステサロンは選択肢が多いため、自分の興味がある施術を組み合わせられるのがメリットです。しかし、その分コンセプトを明確にし、必要な機器を揃えたり施術メニューを絞りこんだりする必要があります。

また求められる技術が多様なため、経験が浅いと開業が難しい分野です。自分1人の知識・経験で開業することに不安を感じる方は、フランチャイズでの開業も検討すると良いでしょう。フランチャイズは充実した研修制度や本部のサポートが受けられるので、未経験からでも始めやすいメリットがあります。

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自宅ネイルサロン

ネイルサロンは、高額な設備や広いスペースが必要ないため、個人が自宅で始めやすいサロンです。コストを抑えられるほか、技術・集客力があれば大きな収益を出すこともできます。

施術用の椅子と机、ネイル用品を用意するだけなので、開業準備の負担も少ないこともメリットです。しかし自宅で開業する方も多いため、技術力や特別なデザイン手法が必要になります。

技術力を高める方法としておすすめなのは、資格を取得することです。

  • JNAジェルネイル技能検定試験 初級
  • JNECネイリスト技能検定試験 3級
  • I-NAIL-A(INA)ジェルネイル技能検定試験 3級

上記のような資格にチャレンジしてみると良いでしょう。
ネイルサロンの開業準備に関してはこちらの記事でも解説しています。

>>ネイルサロンのフランチャイズを始めるのに必要な準備

自宅まつ毛エクステサロン

まつ毛エクステサロンはそれほど高額な機器や設備が必要ないので、自宅サロンとして開業しやすいといえますが「美容師資格が必要」というハードルがあります。それに伴い、美容所登録を行うための検査にも通過しなければいけません。

検査項目は以下の通りです。

  • 施術スペースの面積:13㎡(8畳)以上
  • 床・壁の材質:腰板コンクリート、タイル、板などの水が染み込まない素材
  • 施術室の照明:100ルクス以上
  • 美容所の作業場および待合所面積の合計:13㎡以上

自宅まつ毛エクステサロンは上記のような条件を満たす環境を用意する必要があります。ほかにもチェック項目があり、自治体により差があるので確認が必要です。

自宅リラクゼーションサロン

リラクゼーションサロンとは、ヘッドスパやマッサージ、アロマテラピーなど心身の疲れを癒やすことが目的のサロンです。整体系のマッサージやスポーツストレッチ、小顔コルギなどさまざまな種類に細分化されます。

いずれも大掛かりな設備は必要なく、自宅に施術用のベッドがあれば開業できるのがメリットです。また、自分のスキルやほかのサロンとの差別化が心配な場合、フランチャイズで開業する選択肢もあります。

サロン運営のノウハウが得られるほか、安定した集客が期待できるため「低リスクで自宅サロンを始めたい」という方におすすめです。

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自宅サロンを開業するメリット

それでは通常の店舗と違って自宅サロンを開くメリットには何があるのでしょうか。
自宅サロンを開業するメリットは

  • 少ない開業資金で開ける
  • 固定費も少なくなるので失敗しにくい
  • サービスの質を磨けばリピーターがつきやすい
  • 自宅で思いつくアイデアを反映できるので初心者でも開業しやすい

といったものがあります。
通常のサロンよりお客さんと親密になりやすいので、成功しやすくリスクも少ない開業方法となっています。

自宅サロンの開業で失敗しないコツ5選

自宅サロンの開業で失敗しないためのコツ

自宅サロンは通りすがりの人が入店してくるような業態ではないので、差別化の戦略や広告・宣伝を上手に行う必要があります。ここでは、その具体的な方法を紹介するのでぜひ参考にしてください。

1.オーナー・自宅店舗の情報をしっかり公開する

自宅サロンは路面店やチェーン店などに比べて入店するのに勇気が必要です。そのため、お客さんが安心して入れるように店舗や自身の情報をしっかりと公開したほうが良いでしょう。

オーナー自身の顔写真や名前、経歴、店内の写真などをホームページやチラシなどに掲載し、信用を得ることが大切です。自宅サロンに関する情報をSNSなどで発信することも効果があります。

賃貸で開業する場合は、前述した通り契約上の問題がないかよく確認しておきましょう。いざ開業となったときトラブルになることを防ぐことができます。

2.独自の強みをつくる

多くの自宅サロンがあるなかで、自分の店舗へきてもらうにはなにかしらの理由が必要です。お客さんが「ここに行きたい」と思える強みをつくりましょう。たとえば経歴・エステや脱毛などの最新機器・サービス内容・プランなどが考えられます。

強みを独自性の高いものにするには、同じエリアにある自宅サロンを分析してみるのも効果的です。特にお客さんが多い店舗へ行き実際に体験してみたり、インターネット検索で価格帯や使用機器、サロン内容を分析し、自分の強みになるポイントを探してみると良いでしょう。

3.ターゲットを絞る

自宅サロンのターゲットを絞ると、より具体的なサービス内容や自分の強みになる部分が見えてきます。年齢層やどのような理由で自宅サロンに訪れるのか、何を求めている層なのかを考えターゲットを絞ると、価格帯や自宅サロンの雰囲気、施術内容なども適切なものにできるでしょう。

逆に万人に受けるようにすると、誰にも刺さらない自宅サロンになる可能性があります。予算やスタッフが充実している店舗ならまだしも、自宅でサロンを開業する場合は、絞り込んだターゲットに特化したサロンにすることが大切です。

4.集客方法や宣伝媒体を研究する

集客方法には多様な方法があり、それぞれの特性を見極めて使い分けることが重要です。チラシのポスティングや折り込み広告などは、エリア内にいるお客さんの目に留まりやすいメリットがあります。
特に、自宅サロンのオープン記念やイベントなどにスポットで使用すると効果的です。
ネットでの広告・宣伝は目的ごとに使用する媒体が異なります。万人におすすめできるのは無料で始められる上、時間とともに発信力がついてくるTwitterやInstagram、FacebookなどのSNSです。日常的に店舗のことや有益な情報を発信することで、認知や来店につなげられます。

そのほかにも、Google広告やホットペッパービューティーなどの有料広告も選択肢に入るでしょう。予算内で複数の方法を組み合わせて活用するのがおすすめです。

5.リピーターを大切にする

自宅サロン開業時、新規顧客獲得に専念することは大切ですが、長期的に見るとリピーターを増やすことが大切です。新規顧客獲得には「キャンペーン割引で利益率が低い」ことや「広告を止めると集客できない」などの難しさがあります。

一方新規顧客がリピーターになってくれると、通常料金で施術を受けてくれることはもちろん、その他サービスの利用による単価アップも期待できます。また、広告を出さなくても継続利用してくれるので、経費を抑えつつ効率的な自宅サロンの運営が可能です。

自宅サロンの開業についてまとめ

自宅サロンの開業はしっかりした計画や準備が必要です。サロンのコンセプトやターゲット、自分が開業したいサロンの種類を明確にし、事業計画書を作成して基礎となる部分を固めます。その後資金の準備や設備の導入などを進めると良いでしょう。

また、開業に失敗しないためには、店舗や自分の情報を開示して信用を得たり、ターゲットに効果的な集客を行い、顧客を増やすことが大切です。集客に成功できたら、リピーターになってもらえるようサービス内容に力を入れると良いでしょう。

自宅サロンの開業には、以上のことを自分1人で行う必要があります。もし「集客する自信がない」「スキルに不安がある」という方は、フランチャイズでの開業もおすすめです。確立されたノウハウや手厚いサポートにより安心して開業できます。

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公開日:2022年11月25日

よくある質問

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