ネイルサロンのフランチャイズを始めるのに必要な準備

最終更新日:2022年02月01日

ネイルサロンを開業したい方にとって、フランチャイズへの加盟はぜひ考えておきたい選択肢の一つ。
フランチャイズに加盟すると、本部のノウハウやブランド力を利用しながら運営できるので、特に経験不足に悩んでいる方にはぴったりです。

そこでこちらでは、フランチャイズでネイルサロンを開業した場合の費用やメリット・デメリット、成功のポイント、おすすめのフランチャイズ情報などをまとめました。
個人開業との違いも意識しながら、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

ネイルサロンフランチャイズの将来性

ネイルサロンのフランチャイズの費用

ネイルサロンのフランチャイズの特徴

ネイルサロンのフランチャイズを始めるときの準備

ネイルサロンのフランチャイズ本部選びのポイント

ネイルサロンフランチャイズの開業の流れ

おすすめのフランチャイズ

ネイルサロンフランチャイズの将来性

ネイルサロンフランチャイズの将来性

NPO法人日本ネイリスト協会の「ネイル白書2020」によると、ネイルサロンをはじめとするネイルサービスの市場規模は、2019時点で1,736億5,000万円。2005年の427億5,000万円と比較すると4倍以上も成長していることが分かります。

また、近年注目されているのが男性やシニア層の取り込みです。
身だしなみを整える一つとしてネイルケアをする男性が増加しており、男性でも気軽に通えるネイルサロンも増えてきています。
シニア層においては、ネイルサービスだけでなくハンドケアやフットケアサービスなど、手足のトラブル解消のための施術も行うことでの需要拡大が期待されています。

このように、ネイルサロンビジネスは将来性に満ちた成長市場だと言えますが、本部のノウハウを利用できるフランチャイズで開業することで、より成功率を高めることができるでしょう。

出典:NPO法人日本ネイリスト協会「ネイル白書2020」

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ネイルサロンのフランチャイズの費用

ネイルサロンのフランチャイズの費用

「開業資金(初期費用)」と「運営資金」は、フランチャイズへの加入を検討するうえで非常に重要なポイント。
そこでまずは、この2つの費用について詳しくご紹介していきます。

開業資金(初期費用)

ネイルサロンのフランチャイズの初期費用は、300~800万円程度が目安です。
ただし、こちらの費用には物件取得費が含まれていないため、店舗型のネイルサロンを開業する場合には、追加で100~250万円程度の資金が必要になります。

個人開業に比べると初期費用はやや高めですが、個人開業には「経験不足を補いにくい」「効果的な販促活動が難しい」などのデメリットがあります。
特に販促活動は深刻な課題になる恐れがあり、一旦顧客離れが起きると経営が立ちいかなくなってしまうことも。

その点、ブランド力を活用できるフランチャイズは集客面でも安心しやすいですが、代わりにブランド使用料として高い初期費用を負担しなければなりません。
ただし、初期費用の仕組みや金額はフランチャイズ本部によって大きく異なっており、なかには保証金などの一部コストが発生しないケースもあるので、本部の選び方次第では初期費用をある程度は抑えられます。

運営資金

スタッフを雇わずに経営する場合、ネイルサロンの運営資金は1ヵ月50~80万円程度が目安です。
運営資金は毎月発生するものであり、場合によっては経営を大きく圧迫するため、初期費用とともに細かく見積もっておきましょう。

運営資金の中でも、特に差がつきやすい部分としては「ロイヤリティ」が挙げられます。
ロイヤリティには複数の計算方法がありますが、ネイルサロン業界では毎月一定金額を支払う「定額方式」と、売上に対する割合が固定されている「売上歩合方式」が主流です。

また、お客様が来店する度に消費する「ネイル資材費」も、運営資金の中では比較的大きなコスト。
加盟するフランチャイズによっては、ほかにも技術提供料やシステム使用料、販促費などの運営資金が発生します。

ネイルサロンの開業資金(初期費用)や運営資金については、以下の記事でも詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ネイルサロンのフランチャイズ開業・運営に必要な資金とは

ネイルサロンのフランチャイズの特徴

ネイルサロンのフランチャイズの特徴

では、ネイルサロンのフランチャイズに加盟すると、どのような形で運営をすることになるのでしょうか。
ここからは、フランチャイズに加盟した場合のサービス内容や、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。

サービス内容

フランチャイズでネイルサロンを営む場合、多くのケースでは「店舗型」での運営となります。
自宅での経営が可能なフランチャイズもありますが、基本的には店舗専用の物件を用意する必要があるため、物件取得費は自身で負担しなければなりません。

また、お客様の爪を装飾する一般的なネイルサロンのほか、アイラッシュなどのほかの美容サービスを加えた店舗を運営できる点も、ネイルサロン業界のフランチャイズの特徴。
提供するサービスはフランチャイズ本部によって多少異なるので、その点を確認したうえで検討することが大切です。

ちなみに多くのフランチャイズでは、基礎的な知識・スキルを学べる「研修制度」が用意されています。
そのほか、本部によっては開業後のサポート(予約管理システムや販促活動など)もあるので、ネイルサロンのフランチャイズは初心者の方でも挑戦しやすいビジネスと言えるでしょう。

メリット

フランチャイズでネイルサロンを開業すると、個人開業にはないメリットがいくつか生じます。
その中でも、多くのフランチャイズに該当するメリットについて、以下で詳しくご紹介していきます。

ブランド力の活用により、高い集客力を期待できる

美容業界において、利用する店舗を「ネームバリューで選ぶ」といった消費者は少なくありません。
そのため、フランチャイズに加盟することで得られるブランド力は、オーナーにとって心強い武器になります。

また、加盟するフランチャイズによっては、販促活動を本部が代わりに行ってくれます。
ブランド力のある本部が大々的に宣伝をしてくれれば、口コミも一気に広がっていくでしょう。

販促活動や仕入れをはじめ、さまざまな手間を削減できる

販促活動のほかにも、フランチャイズ本部がサポートしてくれる部分はいくつかあります。
たとえば、必要な資材は本部が用意してくれますし、開業時にアドバイスをくれるような本部を選べば、市場調査の手間も省けるでしょう。

本業に集中したいオーナーにとって、細かい業務の手間が省ける点は大きなメリットです。
本部のサポートをうまく活用すれば、少人数でのネイルサロン運営も可能になります。

初心者からでもオーナーを目指せる

研修制度が用意されているフランチャイズ本部を選べば、初心者の方でも安心してネイルサロンを開業できます。
本部によっては1ヵ月間の研修を実施したり、スクールの卒業生にお得なパッケージを提供したりなど、研修に対して非常に力を入れているフランチャイズもいくつか見受けられます。

また、経営面でのノウハウを提供される点も、初心者にとっては心強いポイント。
ただし、必ずしもこれらのサポートが含まれているとは限らないので、加盟先を選ぶ際にはパッケージ内容を細かく確認することが大切です。

デメリット

フランチャイズの加盟には魅力的なメリットがある一方で、事前に知っておくべきデメリットもいくつかあります。
経営のリスクを抑えるためにも、特に注意しておきたいデメリットを以下で押さえておきましょう。

初期費用が高額になりやすい

フランチャイズでネイルサロンを開業すると、加盟金や保証金、準備金などの初期費用が発生します。
さらに、物件取得費や内装工事費が必要になるため、ケースによっては開業資金だけで1,000万円程度のコストがかかります。

その一方で、個人開業では自宅を店舗にするスタイルや、出張ネイリストとして稼働するスタイルを選べるので、フランチャイズに比べて初期費用を大きく抑えられることも。
それでもフランチャイズを選ぶ場合は、「初期費用に見合ったメリットがあるか?」を慎重に判断し、自身のケースに最適な本部を選ぶことが大切です。

ロイヤリティの支払いが毎月発生する

本部に対して毎月支払う「ロイヤリティ」が発生する点も、フランチャイズに加盟するデメリットです。
ロイヤリティは経営を圧迫するうえに、仮に赤字経営であっても発生するコストなので、開業前からきちんと資金計画に含めなくてはなりません。

ただし、ネイルサロン業界のフランチャイズのなかには、ロイヤリティを0円に設定している本部も見受けられます。
月々の負担を減らしたい方は、そのようなフランチャイズから検討し始めると良いでしょう。

経営の自由度が下がる

フランチャイズに加盟すると、手厚いバックアップを受けられる代わりに、本部の意向に沿って経営をする必要があります。
どの程度縛られるのかは契約次第ですが、商品やサービスの面でオリジナリティを出すことは難しくなるので、どうしても経営の自由度は下がるでしょう。

また、契約書に「元加盟店による競業の禁止」が明記されている場合は、契約が解除された後の自由度も下がってしまいます。
これらの点は本部との深刻なトラブルにつながる恐れがあるため、特に契約関係は細かい部分まで確認をしておくことが必要です。

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成功・失敗のポイント

成功・失敗のポイント

ネイルサロンのフランチャイズ運営を成功させるには、新規客やリピーターをしっかりと獲得することが重要になります。
では、具体的にどのような点が客足につながるのか、ネイルサロンの成功・失敗を左右するポイントを見ていきましょう。

需要があるエリアに店舗を構えているか

ネイルサロンの店舗の立地は、売上に大きく影響するポイント。
需要のあるエリアを選ばないと新規客は立ち寄りませんし、アクセスが不便な場所に店舗を構えると、リピート率が下がってしまい失敗につながる恐れがあるためです。

ネイルサロンの立地選びでは、ターゲット層を強く意識する必要があります。
たとえば、若年層であれば繁華街の近く、OLであればビジネス街と駅の間など、できるだけターゲット層が「通いやすい!」と感じるようなエリアを選ぶようにしましょう。

効果的に販促活動ができているか

自分のネイルサロンへの客足を安定させるには、「販促活動」に力を入れることも必要です。
ただし、販促活動には広告宣伝費が発生するため、無理のない範囲で効率的な方法を選ばなくては広告宣伝費が経営を圧迫しひいては失敗してしまう可能性があります。

たとえば、ネイル好きが多い媒体を活用したり、SNSで毎日情報を発信したりする方法は、低コストで高い宣伝効果を期待できます。
また、店舗の雰囲気がイメージしやすくなるように、多くの「口コミ件数」を集める方法も効果的な手段でしょう。

サービスに加えて、内装デザインにもこだわっているか

人にもよりますが、多くの顧客にとってネイルケアをする時間は、「大切な息抜き」や「特別なひととき」です。
そのため、いくらサービス内容が充実していても、サロンの内装に魅力がなければ、店舗全体の評価は下がり、思うように集客できずに失敗に陥ってしまいます。

つまり、内装は顧客の満足度につながる重要な要素なので、サービスとともに内装デザインにも強いこだわりを見せるようにしましょう。
ターゲット層を意識したデザインにすることで、客足につながる特別感を演出しやすくなるはずです。

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ネイルサロンのフランチャイズを始めるときの準備

ネイルサロンのフランチャイズを始めるときの準備

フランチャイズに加盟してネイルサロンを開業する場合であっても、事前の準備は必要です。
開業後に良いスタートを切るためにも、以下でご紹介する3つの準備をしっかりと確認しておきましょう。

市場調査

まずは加盟するフランチャイズを選ぶにあたって、市場調査をしなければなりません。
ネイルサロンは業界の移り変わりが激しく、さらに消費者のニーズも時代とともに変わるため、最新の業界動向をチェックしたうえで事業計画を考えることが大切です。

また、加盟したフランチャイズを決めた後にも、物件や競合についての調査が必要になります。
これらの点をアドバイスしてくれる本部も見受けられますが、ネイルサロンの成功率を少しでも上げるために、自分自身でもしっかりとリサーチをしておきましょう。

店舗

前述の「成功・失敗のポイント」でも触れたように、ネイルサロンの開業では物件選びも経営を左右するカギとなります。
物件探しを手伝ってくれるフランチャイズに加盟しても、最終的に物件を決めるのは自分自身となるので、最適な立地を慎重に分析しなくてはなりません。

また、物件を取得した後には、内装工事や備品の準備も必要です。
さらに、フランチャイズ本部に頼らない場合は、事前に内装デザインも決めておく必要があります。

店舗の準備はやるべきことが非常に多いですが、店舗には売上に直結する要素がいくつもあるので、実際に稼働することをイメージしながら万全の準備を整えておきましょう。

採用・教育

個人での運営が難しい場合は、店舗の規模に応じてスタッフを用意する必要があります。
スタッフのスキルの高さは、そのままネイルサロンの評価につながるため、よい人材を見極めて採用しなければなりません。

また、自分自身が初心者から始めるケースでは、フランチャイズ本部が実施する研修への参加が必要です。
加盟するフランチャイズにもよりますが、研修期間はおおよそ20日~1ヵ月程度となるので、開業時期が決まっている方はできるだけ早めに行動を始めましょう。

なお、ネイルサロンは資格を取得しなくても運営できますが、「JNECネイリスト技能検定」や「JNAジェルネイル技能検定」などの資格を取得しておくと、顧客へのアピールや信頼性向上につながります。

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ネイルサロンのフランチャイズ本部選びのポイント

ネイルサロンのフランチャイズ本部選びのポイント

フランチャイズでネイルサロンを開業する場合は、以下のポイントを意識して加盟する本部を選ぶことが大切です。

  • 初期費用に見合ったパッケージ内容か
  • 研修制度などの技術的なサポートが充実しているか
  • 集客力やブランド力が高いか

前述でもご紹介した通り、ネイルサロン業界では加盟するフランチャイズ本部によって、初期費用が大きく変わってきます。
初期費用の金額設定は自由ですが、サポート体制などのパッケージ内容を見たときに、初期費用に見合ったものでないと加盟するメリットはありません。

また、特に実務面で不安を感じている方は、「技術的なサポート」にも目を向ける必要があります。
研修が備わっていればひとまず安心ですが、フランチャイズによって研修の内容や期間は異なるため、加盟を決める前に研修の概要はしっかりと確認しておきましょう。

最後に集客力とブランド力ですが、この2つは経営を安定させるために欠かせない要素です。
市場調査をしっかりと行ったうえで、可能な範囲で集客力・ブランド力の高いフランチャイズ本部を選ぶようにしましょう。

ネイルサロンフランチャイズの開業の流れ

ネイルサロンフランチャイズの開業の流れ

では実際にネイルサロンフランチャイズを開業する場合、どのような流れで進めていけば良いのでしょうか。
加盟するネイルサロンのフランチャイズ本部にもよりますが、大まかな流れは以下の通りです。

1.フランチャイズ本部の担当者と面接
2.審査
3.店舗物件の交渉・契約
4.フランチャイズ加盟契約
5.開業計画の策定
6.店舗設計・施工
7.人材採用・研修
8.開業

ネイルサロンのフランチャイズでは、開業前に研修が実施されることがほとんどです。期間は20日や1ヵ月など本部によってさまざまで、開業までにかかる期間も異なります。

本部のサポートを受けながら開業準備がスムーズに進められると考えられますが、時間がかかる可能性も考慮し、何事も早めに行動することをおすすめします。

おすすめのフランチャイズ

おすすめのフランチャイズ

最後に、ネイルサロンの開業におすすめのフランチャイズをご紹介します。
複数のフランチャイズ本部をしっかり比較し、自分にぴったりの本部を見つけてください。

DASHING DIVA

DASHING DIVAは、世界最大のネイルメーカーである「DASHING DIVAグループ」の独占ブランドです。
抜群の知名度はもちろん、スタートから運営まで充実のサポート体制を築いている点も、オーナーを目指す方にとっては大きな魅力です。

実際に受けられるサポートは、大きく分けて「技術支援・開業支援・運営支援・経営支援・販促支援」の5つ。
高い経営力と技術力を提供してくれるので、業界未経験の方でも問題なくオーナーを目指せます。

上場企業が経営母体であり、フランチャイズ本部としては安定性・信用性が高い点も魅力的なポイントでしょう。

DASHING DIVAについて詳しく見る

ティーエヌ

ティーエヌは日本全国に100店舗以上の加盟店を抱える、大手のフランチャイズチェーンです。
特に研修・育成のサポートが充実しており、未経験者からでもプロを目指せるような仕組みが整えられているため、男性から女性まで幅広い層がオーナーを目指せます。

さらに、独自のマーケティングやブランディングを駆使し、圧倒的な集客力を誇る点も心強いポイント。
早期回収が可能なビジネスモデルを提供しているため、とにかく収益を重視したい方にはぴったりな選択肢でしょう。

また、他店との差別化を図るために、「短時間・低価格・高品質」の3つを満たしたサービスを提供している点も、同フランチャイズの特徴です。

ティーエヌについて詳しく見る

Sunmego

Sunmegoは大阪に本社を構える、「株式会社サンミーゴ」が設立したブランド。
関西エリアを中心に「女性のための隠れ家サロン」として人気を集めており、フランチャイズではロイヤリティが発生しないパッケージを提供しています。

最大の魅力は、オーナーの開業資金に合わせて最適なコーディネートやアドバイスをしてくれる点。
さらに屋号やコンセプト、メニュー、商材などに制限がかけられていないため、経営の自由度を下げることなくネイルサロンを運営できます。

また、日本ネイリスト協会(JNA)認定のネイルスクールを多数展開しているため、未経験者にとっても心強い本部と言えるでしょう。

Can I Dressy

Can I Dressyは、高品質のジェルネイルを低価格で提供するジェルネイルサロンFCです。

加盟金20万円の低資金開業で高収益を目指すことができます。

物件探しや研修の実施、技術向上教育、経営相談など、開業前後の本部サポートも充実しているので、未経験者や副業での開業も可能です。

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公開日:2019年10月21日

よくある質問

Q ネイルサロンのフランチャイズにはどんな準備が必要? 回答を見る
Q ネイルサロンのフランチャイズに必要な費用は? 回答を見る
Q ネイルサロンフランチャイズのメリット・デメリットは? 回答を見る
Q ネイルサロンフランチャイズの開業に資格は必要? 回答を見る
Q ネイルサロンのフランチャイズに将来性はある? 回答を見る