アーリーリタイアでよくある失敗6選!エピソードや失敗しないための対策を紹介

最終更新日:2022年10月24日

今後の人生を充実させたい人にとって定年よりも早く退職するアーリーリタイアは、魅力的な選択肢です。しかし、アーリーリタイア後の暮らしがうまくいかず失敗してしまうケースもあります。

今回は、アーリーリタイアのよくある失敗例と原因、失敗しないための対策などについて紹介します。ぜひ参考にしてください。

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目次

アーリーリタイアでよくある失敗例6選

アーリーリタイアで失敗した人のエピソード

アーリーリタイアの失敗につながりやすい原因

アーリーリタイアで失敗しないための対策

アーリーリタイアで失敗しないためには?まとめ

アーリーリタイアでよくある失敗例6選

アーリーリタイアでよくある失敗例6選

まずは、アーリーリタイアでありがちな失敗例を6つ解説します。

1.資金不足になる

よくあるパターンの一つが資金不足です。アーリーリタイアする場合は、退職金や年金に加え、働かなくても生活できるだけの貯金をしておく必要があります。

たとえば病気で入院するなど想定外の出来事で多くの出費がかさむと、資金が急速に減って資金不足に陥ってしまう可能性があります。そうなると、生活の質も下げざるを得ません。

2.計画通りにいかない

当初の計画通りには物事が進まないのもよくある話です。病気や怪我になったり、親が要介護状態になったり、結婚して子どもが生まれたりなど、人生は何が起こるかわかりません。

想定外の出来事が起こると生活に変化が生じ、ライフプランが大きく崩れます。もっと悠々自適に暮らしたかったのに、実際には切り詰めて生活しなければならないなど、路線変更を余儀なくされます。

3.孤独に耐えられない

孤独に耐えられなくなるのも、アーリーリタイアで陥りがちな状況です。会社員時代は同僚や上司、取引先など、多くの人々に囲まれていたのが、アーリーリタイアで一気に人間関係が希薄になります。周囲の仲間はまだ現役で働いているため、自分だけが社会から切り離されたような孤独感に陥ることもしばしばです。

そのため、アーリーリタイアからセミリタイアに切り替えてフリーランスやアルバイトとして働いたり、前の会社に戻ったり、別の会社に再就職するケースも珍しくありません。

4.環境変化に馴染めない

急激に起こる環境の変化に馴染めないのもアーリーリタイアで失敗するケースの一つです。たとえば田舎暮らしや海外移住などを実現した場合、環境がガラリと変わります。気候や風土、食べ物、言葉、気質、伝統、習慣など、まったく異なる環境に馴染んでいく必要があります。地域に溶け込むには、新しい人間関係を築く努力も必要です。

諸々の変化に順応しようと努力してもうまくいかずに苦しみ、自分の選択を後悔することにもなりかねません。事前のリサーチが甘く、アーリーリタイア後にどのような現実が待っているかを、きちんと予測できていなかったことが原因です。

5.周囲との関係が悪化する

アーリーリタイア後に周囲との人間関係が悪化する場合もあります。既婚者の場合、家族関係が悪化するかもしれません。よくあるケースとしては、仕事を辞めたことで在宅時間が増えたものの、家族側が変化に順応できず、口論や衝突が増えたといったケースなどです。

さらに、自分や家族の病気の発症、親の介護などの急激な変化が起こると生活リズムが崩れるため、家族側にもストレスが溜まり、すれ違いが生じて関係が悪化する可能性があります。

6.人生の目的を見失う

人生の目的を見失ってしまう人も少なくありません。苦しい現実から解放されたい、組織に縛られず自由に過ごしたいなどの後ろ向き、あるいは漠然とした理由でアーリーリタイアした場合に起こりがちです。

アーリーリタイアできたものの、やりたいことが見つからない場合、時間を持て余しがちです。再びやりがいを求めて仕事に復帰するケースも見受けられます。

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アーリーリタイアで失敗した人のエピソード

実際にアーリーリタイアで失敗した人のエピソードを紹介します。

家族の病気で生活が一変した

会社を早期退職して、実家で両親とともに自由な暮らしを満喫していたSさん。そのようななか父親が脳卒中で倒れ、幸い命はとりとめたものの体に麻痺が残りました。父も仕事を辞め、一家の収入は激減して生活苦に陥ってしまいました。

Sさんの資金は、もともと一人で余生を楽しむことを想定したもので、家族全体の暮らしを支えるには十分ではありません。家計を支えるために、Sさんは仕事を探すことにしました。ところがブランクが長かったこともあり、以前よりも低い待遇で探したものの、再就職先はなかなか見つかりません。

これまで住んでいた戸建住宅では家賃が払えないため、転居先も探しています。条件に合う物件が見つかっても、Sさんが無職のため、社会的信用の面で賃貸契約が結べない状況が続いています。

「何があっても揺るがない経済基盤を固めてからアーリーリタイアするべきだった」と、Sさんは後悔しています。

目標を見失い孤独を抱える日々

会社で多忙を極め、ストレスの多い日々を送っていたTさん。早くこの状況から解放されて自由に時間を使える生活がしたいと、貯蓄と資産運用を頑張った末、ついに念願のアーリーリタイアを果たしました。

ところが、いざ新生活が始まってみると、暇を持て余しがちなことに気づきました。昔からの趣味だったゲームや映画にどっぷり浸かろうと思っても心から楽しめず、気持ちが晴れません。周囲の友人はいまだ現役でバリバリ働いているなか、自分だけが一人取り残されたような孤独感さえ覚えています。

生活する上で十分な資金を貯めていたため、経済的には困っていないものの、生活にメリハリをつけるために「何か没頭できるものを見つけたい」と模索する日々を送っています。

アーリーリタイアの失敗につながりやすい原因

念願のアーリーリタイアを叶えたのに失敗するのはなぜでしょうか。 失敗を招くいくつかの原因を解説します。

円安になり支出が増える

円安になると支出が増えて資産が減ります。食料品や石油など、日本に輸入される製品や原材料の値段が上がるため、以前よりも支出が増加し資金も早いスピードで減少します。

円安の影響で企業の売り上げが増えれば、社員の給料は上がる可能性があります。しかし、すでにアーリーリタイアしている人の資産が増えることはなく、ただ支出が増えるだけで、円安が長引くほど生活は厳しくなります。

インフレになり物価が上昇する

インフレが起こった場合、需要が供給を上回って物価が上昇する恐れがあります。それに伴い生活必需品の価格や各種サービスの料金が継続的に上昇し、支出が増加して家計を圧迫します。当初の想定よりも早いペースで資金が減ると、生活に困窮する可能性も出てきます。

社会的信用が低下する

社会的信用の低下が失敗につながる場合もあります。会社を退職することで肩書がなくなって無職となります。そのため、ローンを組む際やクレジットカードを作成する際などの場面で、社会的な信用が十分ではないとして拒絶される可能性があります。

賃貸契約の際も社会的信用が低いことを理由に入居を断られる可能性があります。そのため、特にリタイア後に移住を考えている場合、新居探しが難航するリスクもあるでしょう。

再就職したいと思っても難しい

経済的な理由、あるいはやりがいがほしいなどの理由で、リタイア後に再就職したくても、思うようには就職活動が進まない可能性があります。

一般的に、年齢が上がれば上がるほど再就職のハードルは高くなります。さらに、アーリーリタイアの場合は履歴に空白の期間が生じるため、採用担当者に「この期間に一体何をしてきたのか」「長く休んでいた人がきちんと働いてくれるのか」などの疑念や憶測を招きかねません。

エンジニアや医療職などの専門スキルがある職種だったり、幅広い人脈が活かせるようであれば、比較的スムーズに再就職先を見つけられるでしょう。そのため、アーリーリタイアを目指す場合、万が一再就職が必要になる可能性も視野に入れて、再就職に強いキャリアパスを形成する、人脈の構築と維持に力を入れるなどの備えをしておくのが得策です。

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計画よりも長生きして資金不足になる

たとえば「80歳まで」などの寿命を見定めて資金計画を立てた場合、その年齢を超えて長生きすると資金不足に陥る可能性があります。

人間の寿命は誰にもわかりません。健康だった人が病気や事故などで早世する場合もあれば、病気がちな人が90歳を超えて長生きするケースもあります。長生きすればするほど生活費がかかる上に、長期入院加療する可能性も高まるため、より多くの資金が必要になります。

アーリーリタイアで失敗しないための対策

アーリーリタイアで失敗しないための対策

アーリーリタイアで失敗しないためにはどうするべきか、具体的な対策を解説します。

リタイア後の生活を考えた資金計画を立てる

アーリーリタイア後にどのような生活が待っているか、現実をしっかり考えて資金計画を立てましょう。

毎月の生活費はもちろんのこと、急な病気や怪我で長期入院する場合などの不測の事態や、長生きする可能性なども考慮に入れて計画するのがおすすめです。リタイアする年齢や家族構成などでも必要な金額が変わってきます。

また、アーリーリタイアにより勤務年数が短くなるため、老齢基礎年金の受給額が減額される点も踏まえて資金計画を立てましょう。

アーリーリタイア後も節約する

アーリーリタイア後は無職になって収入が途絶えるため、節約を心がけて余計な出費を減らしましょう。

アーリーリタイアを目指す人の多くは資金を貯めるために節約すると思われますが、急な出費の予測は難しいので、リタイア後も節約は継続するべきです。

ただし、切り詰めすぎると逆にストレスが溜まるので、可能な範囲にとどめましょう。クレジットカードよりも現金やデビッドカードを使用する、コンビニよりもスーパーマーケットで買い物する、まとめ買いよりも切らしたときだけ購入する、ガスや電気料金のプランを見直すなど、さほど切り詰めなくてもできることは多くあります。

資産運用の知識を身につける

資産運用の知識を身につけておけば、年金や貯蓄以外にも収入源を確保でき、生活がより安定します。インフレや円安の際に出費が増えても資産運用を通じて利益を増やすことで、資金の減少スピードを抑制できます。

資産運用はアーリーリタイア前の資金確保にも役立ちます。1日も早いアーリーリタイア実現に向けて資金を増やし、経済的な基盤を固めましょう。

相談できる相手を見つけておく

何かあったときのために身近に相談できる相手を見つけておきましょう。アーリーリタイアした場合、人との関わりが少なくなり孤独になりがちです。親族や友人など、周囲に気軽に話したり相談できる人がいれば精神的な支えにもなり、ストレス解消にもなります。

また、普段から趣味やボランティア活動など、社会に出る機会を絶やさず持つことで、人とのつながりを維持しましょう。

アーリーリタイア後にほかの土地へ移住する人は少なくありません。移住先でも良好な人間関係を築ければ人との関わりが維持でき、孤独に陥ることも少なくなるでしょう。

お金をかけずに楽しめる趣味を見つける

アーリーリタイア後は、あまりお金をかけずに楽しめる趣味を持つのがベターです。

自由時間は増えても、打ち込めるものがないと目的を見失いがちです。とはいえ、たとえば旅行やゴルフなど、高額な出費が伴う趣味を続けていれば、出費がかさみます。散歩や運動、読書、ブログ運営などの低予算の趣味を見つけて楽しみましょう。

アーリーリタイア後の目標を決めておく

アーリーリタイア後は何をしたいか、どのような目標を実現したいかを明確に定めておきましょう。リタイアの実現に向けて励みになるとともに、リタイアに入ってからも時間を有効に活用して人生を満喫できます。

田舎暮らしや海外移住、ガーデニング、ボランティアなど、会社員時代では時間が足りず打ち込めなかった活動にも没頭できます。

また、セミリタイアとして収入を得ながら趣味や特技を活かして自分のお店を持つのもおすすめです。フランチャイズであれば、一から準備するよりも手軽に始められます。例えばリタイア後に喫茶店を持ちたいという方は、さかい珈琲や魔法のパンケーキの資料請求をしてみてはいかがでしょうか。

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アーリーリタイアで失敗しないためには?まとめ

より長く元気なうちに人生を謳歌したいなら、アーリーリタイアは魅力ある選択肢です。ところが実際には、予期せぬ出来事や経済・社会情勢の変化などで出費が増えて資金が減ったり、目的を見失って孤独感が募ったりなどの理由で、失敗するケースが少なくありません。

本格的にアーリーリタイアを検討する場合は、起こりうる変化などを考慮に入れながら経済基盤を固めるのがおすすめです。入念かつ現実的な資金計画を立てましょう。

公開日:2022年10月26日

よくある質問

Q アーリーリタイアで「失敗した」と後悔してしまう可能性はあるのでしょうか。 回答を見る
Q アーリーリタイアで失敗したと思ったら会社員に戻れますか? 回答を見る