飲食店開業で独立を目指す!開業に必要な準備や資金はどうする?

公開日:2015年11月10日
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周囲に山のように存在する飲食店。脱サラをして飲食店を開業するという人も多いです。ラーメン店などは密集している地域もあり、競合店がひしめきあっていることもあります。

それでも、お客様の笑顔が見られるという思いや、成功すればお店を増やすことなどもできる飲食店経営は人気があります。その魅力だけでなく、開業の難しさについても知っておきましょう。

目次|飲食店開業で独立を目指す!開業に必要な準備や資金はどうする?

1 飲食店開業の魅力

  1-1 飲食店開業の魅力

  1-2 飲食店開業のデメリット・リスク

  1-3 飲食店開業の成功例・失敗例

2 飲食店開業、成功のために必要なこと

  2-1 お店のコンセプトを決める

  2-2 理想のお客さんを決める

  2-3 出店エリアを決める

  2-4 開業後のプランを立てる

3 飲食店開業 成功へのステップ

  3-1 必要な資金を計算する

  3-2 資金を調達する

4 飲食店を開業するための手段

  4-1 ゼロからお店を持つ

  4-2 フランチャイズ経営を行う

5 まとめ

1 飲食店開業の魅力

企業統計調査によると平成21年の飲食店の数は67万店あります。平成3年がピークであり、飲食店は減少しています。しかし居酒屋などのお店は増加傾向にあり、喫茶店やすし店などは減少、スシローやかっぱ寿司などは増えています。業種や形態などによってばらつきはありますが、飲食店を開業しても失敗している例も少なくありません。その理由やリスクなどを把握していきましょう。

リスクを分かっていながらも、飲食店の開業に夢を持つ人も多いです。飲食店の魅力についても再度確認してみましょう。

 1-1 飲食店開業の魅力

飲食店を開業したいと考えている人は、自ら料理をしたり、接客をしたりしながら運営をしようと考えているケースが多いでしょう。それはお客様が喜ぶ顔をそばで見ていたいという気持ちがあり、おいしいものを食べて楽しい時間を過ごしてもらえる環境を提供したいことから、飲食店を開業することにつながるのです。

飲食店の種類や形態もいろいろあることも魅力のひとつです。料理の種類やお店の雰囲気、規模においてもカウンターだけのお店やイベントなどでも利用できる広いお店など、いろいろな形態の飲食店が考えられます。差別化を図りやすく、オリジナルの店舗経営もでき、集客に成功すれば、店舗を増やすことも可能です。

飲食店が減少しているといっても業種によっては増えている飲食店もあり、ニーズとしてゼロになることがないのも、飲食店のメリットです。

 1-2 飲食店開業のデメリット・リスク

平成3年には全国で87万店あった飲食店が、平成21年には67万店まで減少していますが、新しく飲食店を始めるという人は後を絶ちません。ラーメン店やうどん、そば屋、ファミリーレストランなどが周囲に何軒もあるように、飲食店の競争は激しいといえるでしょう。閉店する飲食店も多く、成功するには戦略が必要です。

飲食店を始めるには店舗をはじめ、設備費用も必要です。一般的には500~600万円、規模やこだわりによっては1,000万円を超えることもあります。飲食店を開業するには、開業資金も必要になります。
開業資金は融資という方法もありますが、集客がスムーズにいかなければ返済も難しく、リスクを背負うことになります。

 1-3 飲食店開業の成功例・失敗例

飲食店を成功させるには、コンセプトをしっかりと決め、差別化を図ることが大切です。開業した地域の特色、年齢層、客層、交通量、などの変化を的確に把握し、それにあわせて変化していくことも重要です。流行のものを取り入れるのはいいのですが、その流行がいつまで続くのか、そのときに流行っているもの、これから流行しそうなものなど、情報に敏感になり、それを店舗経営に反映していくことが大切です。

ここで、飲食店の失敗例と成功例を挙げておきましょう。

オープンのときには物珍しさにお客さんが集まってきたのに、それが続かず、お客さんが来なくなってしまい、閉店に追い込まれるというのは失敗です。以前「白いたいやき」という商品がありました。フランチャイズで展開して加盟店も増え、テレビなどのメディアにも取り上げられ行列ができるほどの人気を出しました。当初は月に300万円近い売り上げがあり、真っ白なたいやきは一大ブームを巻き起こしたのです。

しかし流行はすぐに変わるものです。ブームが続いたのは1年ほどでした。加盟店のなかにはこれからも売れ続けることを疑わず、店舗を増やし、都内にも進出した店舗もありました。その家賃は今までの14倍です。ブームが去り、残ったのは3,000万円ほどの借金でした。

成功例としては、地元の食材を利用して地域に愛されるお店です。特に地域密着で、地元の食材にこだわっている「畑のあぐり」は、地元の生産者が自ら食材を来店者にアピールしているという個性があります。地域の人に愛される差別化が成功している例です。

2 飲食店開業、成功のために必要なこと

飲食店を成功させるにはポイントがあります。料理が好き、楽しい時間を過ごす人を見るのが好き、ということが根底にあり、さらに成功させるポイントを押さえることが成功につながるのです。お店のコンセプト、ターゲット、立地についてよく研究し、検討することが大切です。

 2-1 お店のコンセプトを決める

お店のコンセプトを決めることは非常に重要です。コンセプトを決めないと、統一性が出ないお店になり、個性もおもしろみもなく差別化を図ることもできません。

コンセプトの主となるのがメニューや商品です。どのような商品を、どのようなメニューで売り出すのか、特徴はどのように出すのかを明確にしましょう。そのうえで、提供するスタイルや味、雰囲気を決めていきます。

コンセプトはもちろん自分の理想を入れることが大事ですが、それだけでなく、地域性や年代など、市場ニーズを考えたコンセプトづくりが重要です。

 2-2 理想のお客さんを決める

数多くのお客さんに来てもらうことは大切ですが、さまざまなお客さんのニーズに対応するのは無理なことです。飲食店の開業を成功させるには、理想のお客さんを決めることが必要です。女性客をターゲットにする、高年齢をターゲットにする、と決めることで、お店のメニューや雰囲気も変わってきます。年齢層、性別、一緒に来る人、利用するシーンを考えるなど、ターゲットを決めることでリピート客を増やせるでしょう。

 2-3 出店エリアを決める

物件の候補が決まったら、立地調査をしましょう。通行人の数や駅の利用者数、駅からの距離や物件の周りに集客できる建物やイベント会場などがあるか、といったことを調査します。

また、お店を構える物件はどういった雰囲気か、という点も確認しましょう。入りやすい構造になっているか、通行人から分かりやすい位置にあるか、建物自体が分かりやすいか、といった点も踏まえて検討することが大切です。

さらに、お店の周りにどのような飲食店があるかどうかもしっかりと調べましょう。競合店となるお店や、集客に影響するお店があるかを調べます。

 2-4 開業後のプランを立てる

開業後のプランを考えることも成功へのポイントです。ひとつは集客に対するプランです。リピートしてもらうためには、DMやチラシなどを配布する方法もありますが、より確実なのはお客さんにメールを送ってお店の情報などを伝えることです。アンケートなどを用意して、連絡先を集めるようにしましょう。また、お店のホームページなどを充実させることも必要です。

さらに2店舗目やそれ以上店舗を増やしていくのか、その場合はどの立地にするか、姉妹店はどういった雰囲気のお店にするか、といった出店プランも検討しておくといいでしょう。

3 飲食店開業 成功へのステップ

飲食店を開業し成功をするためには、資金に関する計算や調達は欠かせません。開業する店舗の規模や立地などによって、必要な資金は大きく異なります。開業に必要な資金はどれくらいか、節約する方法はあるのか、調達の方法などについて解説します。

 3-1 必要な資金を計算する

まずは必要な資金について計算してみましょう。
平均的には500~600万円程度といわれていますが、店舗の規模や立地、こだわりなどによって開業資金に必要な金額は変わってきます。
大きなお金が必要なのは物件です。屋台などの移動できる飲食店であれば、それほどの金額は必要ありませんが、店舗をかまえて営業するのであれば、家賃がかかります。立地がよければ高いです。開業するには最初に6~10か月分が必要となります。

料理の内容によって、設備費用もかかります。特殊な料理をする、物件に備わっていない設備が必要な場合は、その分の設備費用がかかります。食材も高額なものを使うものであれば材料費も高くなります。仕入れに何がどれだけ必要なのかをしっかり計算しましょう。

また、最初から黒字にならなくても生活できるだけの運転資金も必要です。最低でも6か月、できれば1年程度の運転資金を準備しておくのが理想です。

 3-2 資金を調達する

500~1,000万円程度の自己資金があれば、開業することができるでしょう。しかし、そこまで貯金をするのは簡単ではありません。貯金ができてから開業しようとしても、開業が遅れるだけということも考えられます。

資金を調達する方法には、融資や助成金などの制度があります。日本政策金融公庫の新創業融資や各自治体の制度融資などがあります。開業する際の計画書や資金の使い道など、分かりやすい資料を作って信頼されることが大事です。

ほかにも銀行や消費者金融の制度があります。消費者金融の融資は受けやすいですが、金利が高いというデメリットもあります。
また、家族か知人に借りるという方法もあります。融資が下りるかどうか分からないといった不安はありませんが、きちんと返済をすることが大事です。借用書などの書類を作成し、確実に返済していくようにしましょう。

4 飲食店を開業するための手段

飲食店の開業方法には、一人で独立し開業する方法と、フランチャイズに加盟するという方法があります。経営に関する経験が浅いと不安も多く、フランチャイズで開業するケースも少なくありません。何もないところから一人で開業するのは、理想を実現できるという魅力があります。どちらもメリット・デメリットがあるので、よく検討してみるといいでしょう。

 4-1 ゼロからお店を持つ

何もないところからお店を持つのは苦労も多いです。物件を探して立地や環境などを調査し、そこで売りが立つのか確認したり、設備を整えたりといった準備も多く資金もかかります。開業した後も、スタッフの教育をはじめ、売り上げにつながるアイデアを考えたり、商品の開発をしたりしなければなりません。

しかし、その分やりがいは大きく、利益も多く得ることができるという魅力があります。
自分のお店を持つという理想を叶えるなら、独立をして始めた方が自分のコンセプトの実現を感じることができるでしょう。

 4-2 フランチャイズ経営を行う

一人で独立し開業するのは苦労も多く、資金もかかります。開業した後も自分で考え、アイデアを出して売り上げが出る対策を考える必要があります。

その点フランチャイズ経営は、最初からネームバリューがあるのである程度の集客を見込めるでしょう。本部から運営のノウハウや情報などのサポートを受けることができるので、経営の経験が浅くても、安心して経営することができます。研修制度もあるので、不安も少ないでしょう。

しかし、商品やサービス、スタッフの教育などほとんどのことは本部に従わなければならず、自分の意志やアイデアで自由に運営することはできません。さらに、ロイヤリティを支払うのが義務なので、高額だと利益を出すことも難しくなります。

5 まとめ

飲食店の開業に魅力を感じる人は多く、競合店に打ち勝っていく強さのあるお店で勝負をしていかなければなりません。

飲食店開業のメリットといえば、種類や形態が様々で、他店との差別化を図ることや、自分の理想のお店を展開することができるということです。デメリットは、やはり競争が激しい上に、開業に費用が多くかかり、それだけに大きなリスクを背負うことです。

今までの飲食店の成功例と失敗例を見ての原因分析も大事です。自分が開業したいと思っているお店の形態が今後も長く続けていられるかどうかを、しっかり見極めましょう。

飲食店開業に向けて決めておくべき順序は以下の通りです。

  • ①コンセプトを決める
  • ②ターゲット層を決める
  • ③立地を決める
  • ④開業後のプランを決める

これらを決めた上で、資金がどのくらい必要なのか、どこから調達をしていくかなどのお金の問題や、ゼロから始めるか、フランチャイズから始めるかの選定をしていきましょう。