小さい飲食店を開業したい!開業に必要な資金や使える融資制度、成功のコツなど
最終更新日:2024年09月20日

開業資金や運営コストを抑えやすく比較的開業ハードルが低いことから、小さい飲食店で開業する方が増えています。
そこで今回は、小さい飲食店の種類をはじめ、開業方法やメリット・デメリット、開業に必要な資金など、開業前にしっておきたい情報をまとめました。
小さい飲食店の開業成功させるためのコツやおすすめのフランチャイズもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも小さい飲食店って?1人でも開業できるの?
小さいお店と一言で言っても、そもそもどのくらいの広さなのかイメージしにくいという方もいらっしゃると思います。
広さの感覚は人それぞれなのではっきりと言い切ることはできませんが、下記のような規模くらいが「小さい飲食店」と分類されるようです。
- 席数:10席以下
- 面積:10~15坪
厨房の大きさやカウンター・テーブルといった席の種類によっても異なりますが、小さい飲食店では1坪あたり2~3席配置するのが一般的です。
また、小さい飲食店は規模が小さい分、従業員を雇わなくても始められるので、1人で開業しやすいと言えます。
小さい飲食店の種類
小さい飲食店は、カフェや居酒屋、ラーメン、カレー、寿司、スイーツ系などジャンルが幅広く、開業形態もさまざまです。
主な開業形態として、下記の4つが挙げられます。
- 店舗型
- デリバリー
- テイクアウト
- キッチンカー・移動販売
店舗型に関しては、小さい飲食店専用の物件を購入・借りる以外に、自宅を使用したり、間借りをしたりなどの方法があります。
また、ここ数年では外食の自粛や時短営業などの影響により、デリバリーやテイクアウトの需要が増加。そのような状況から、飲食店がデリバリーやテイクアウトサービスを始めたり、専門店の開業が急増しています。
小さい飲食店を開業する方法
小さい飲食店の開業方法には、一人で独立し開業する方法と、フランチャイズに加盟するという方法があります。経営に関する経験が浅いと不安も多く、フランチャイズで開業するケースも少なくありません。何もないところから一人で開業するのは、理想を実現できるという魅力があります。どちらもメリット・デメリットがあるので、よく検討してみましょう。
ゼロからお店を持つ
いくら小さい飲食店だからと言って、何もないところからお店を持つのは苦労も多いです。
物件を探して立地や環境などを調査し、そこで売りが立つのか確認したり、設備を整えたりといった準備も多く資金もかかります。開業した後も、スタッフの教育をはじめ、売り上げにつながるアイデアを考えたり、商品の開発をしたりしなければなりません。
しかし、その分やりがいは大きく、利益も多く得ることができるという魅力があります。
自分のお店を持つという理想を叶えるなら、独立をして始めた方が自分のコンセプトの実現を感じることができるでしょう。
フランチャイズ経営を行う
一人で独立し開業するのは苦労も多く、資金もかかります。小さい飲食店を開業した後も自分で考え、アイデアを出して売り上げが出る対策を考える必要があります。
その点フランチャイズ経営は、最初からネームバリューがあるのである程度の集客を見込めるでしょう。本部から運営のノウハウや情報などのサポートを受けることができるので、経営の経験が浅くても、安心して経営することができます。研修制度もあるので、不安も少ないでしょう。
しかし、商品やサービス、スタッフの教育などほとんどのことは本部に従わなければならず、自分の意志やアイデアで自由に運営することはできません。さらに、ロイヤリティを支払うのが義務なので、高額だと利益を出すことも難しくなります。
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小さい飲食店を開業するメリット
小さい飲食店の開業では、
- 開業資金を抑えられる
- ランニングコストも抑えやすい
- お客さんとの距離が近く、常連さんがつきやすい
- 個性が出しやすい
- 目が行き届きやすい
- 行列がつくりやすい
など、多くのメリットが得られることが大きな特徴です。
開業資金を抑えられる
小さい飲食店では、一般的な規模の飲食店より開業資金を抑えることができます。
店舗を構えるタイプの飲食店では、物件取得費や内装工事費、設備導入費など開業にかかる費用が大きくなってしまいがちです。
ですが、小さい飲食店は10~15坪ほどの広さなので、規模が小さい分だけ店舗にかかる費用を抑えやすいことが最大のメリットだと言えます。
ランニングコストも抑えやすい
ランニングコストが抑えやすいことも、小さい飲食店を開業するメリットです。
小さく始めることで、家賃や光熱費、人件費、食材の仕入れ費用など、毎月のランニングコストも抑えることができます。
飲食店は、特に人件費や仕入れ費用の割合が大きい業界です。小さい飲食店ならこれらの負担も少なく済むので、開業直後の売り上げがあまり安定しない時期でも赤字経営のリスクを抑えやすいでしょう。
お客さんとの距離が近く、常連さんがつきやすい
小さい飲食店は開業すると、店舗が広くない分、お客さんとの距離も近くなります。
一人ひとりに丁寧な接客が可能になるので、常連さんがついやすく、安定した売り上げにもつなげることが可能です。
個性が出しやすい
小さい飲食店の開業は大掛かりな内装工事が不要で、自身でDIYをするなどしてアレンジできることから、個性が出しやすいというメリットがあります。
競争が激しい飲食業界では、他店との差別化が重要です。ほかにはないような店舗づくりを心がけることで、話題にもなりやすいでしょう。
目が行き届きやすい
目が行き届きやすいという点も、小さい飲食店の開業ならではのメリットです。
目の行き届きやすさは下記のような良い接客にもつながり、リピーターの獲得にもつながります。
- お客さんがお店に入ってきたらすぐに気づいて席に通す
- お客さんが注文をしたい、何かを欲しているそぶりをしたときに気づいて対応する
- お客さんが寒がっている様子に気づいて空調を調整したり、ひざ掛けを提供する
自身の目が行き届く規模感の小さい飲食店であれば、良い接客を実現しやすくなると言えるのではないでしょうか。
行列がつくりやすい
小さい飲食店は入店や接客ができる人数が少なく、お客さんが集まれば外で待ってもらう必要があるので、大きい飲食店より行列がつくりやすいというメリットもあります。
また、お客さんが並んでいる飲食店は「今人気のお店」というイメージを与えることができるので、その行列を見た人が興味を持って来店してくれるというプラスの効果が期待できます。
小さい飲食店を開業するデメリットやリスク
開業資金やランニングコストを抑えられるなど多くのメリットがある小さい飲食店の開業ですが、デメリットやリスクがあることも忘れてはいけません。
下記のような小さい飲食店の開業のデメリットやリスクをしっかり理解し、失敗しないための対策を考えておきましょう。
- 売上の天井が低め
- 仕入れのコスト削減に苦戦することも
- 病気やケガをした時の影響が大きい
それぞれ、詳しく解説していきます。
売り上げの天井が低め
飲食店の売り上げはお店の広さや席数によっても変わるので、小さい飲食店を開業した場合は、規模が小さい分だけ売り上げの天井(最大値)が下がってしまうというデメリットがあります。
座席数が少ない分、回転率を上げることが一番の対策になるでしょう。
仕入れのコスト削減に苦戦することも
仕入れのコスト削減に苦戦する可能性があることも、小さい飲食店を開業するデメリットです。
大きい飲食店の場合は、一度に大量の食材などを仕入れるので、原価を安く抑えやすいことが特徴として挙げられます。一方、小さい飲食店は大量に仕入れたりはできないので、大きな飲食店より仕入れ原価が高くなる傾向にあり、コスト削減に苦戦するケースも少なくありません。
病気やケガをした時の影響が大きい
小さい飲食店の開業は、人件費が抑えられるというメリットの反面、病気やケガをした時に人手不足でお店が営業できないといった、少人数での店舗運営ならではのデメリットがあります。
飲食店は休業した分だけ損失も増えるので、そのようなリスクを考えながら経営することが大事です。誰かが病気やケガをしても営業できるよう人材を確保しておく、スタッフが休んでも営業できるオペレーションにするなど、店舗運営の体制を整えておきましょう。
リスクを抑えやすい!小さい飲食店で独立開業できるおすすめフランチャイズ
小さい飲食店の開業に必要な資金
では、小さな飲食店の開業には、実際どのくらいの資金が必要なのでしょうか。
小さな飲食店を開業するのに必要な資金を、開業資金(初期費用)と運営資金に分けて解説していきます。
開業資金(初期費用)
小さい飲食店を始めるために必要な開業資金(初期費用)はどのくらいかかるのか、確認しておきましょう。
10坪程度の小さな飲食店の場合、開業資金の種類や目安は以下の通りです。
500万円程度で開業できるケースもありますが、店舗の規模や立地、設備投資などの条件によって大きく変わるので、1,000万円前後の開業資金を準備しておくことが理想だと言えます。
項目 | 金額 |
---|---|
物件取得費 | 家賃の6~10ヵ月分 |
内外装工事費 | ・居抜き物件:200万円~ ・スケルトン:500万円~ |
厨房機器 | 100万円~ |
備品費 | 10~20万円 |
広告宣伝費 | 5~30万円 |
運営資金 | 3~6ヵ月分 |
物件取得費には、保証金や礼金、仲介手数料、前家賃などが含まれており、家賃の6~10ヵ月分が相場だと言われています。家賃が10万円の場合は60~100万円かかる計算です。
内外装工事費は、居抜きやスケルトンといった物件の状態によって異なります。同じジャンルの居抜き物件のほうが費用を抑えられますが、前回入っていたお店が潰れたということでもあるので、居抜きだからと安易に決めてしまうのは注意が必要です。
そのほか、厨房機器や備品費、広告宣伝費、そして3~6ヵ月分の運営資金が、小さな飲食店の開業に必要な費用として挙げられます。
また、フランチャイズで小さい飲食店を開業した場合はもっと資金を安く抑えられることがあります。飲食店で人気のカレー店は300万円〜の資金で開業することが可能です。
詳しくは、下記より飲食店のフランチャイズに無料資料請求してみてください。
運営資金
小さい飲食店で必要になる運営資金には、下記の項目が挙げられます。
- 家賃
- 食材費
- 光熱費
- 人件費
- 広告宣伝費
小さな飲食店にはさまざまなジャンルや開業形態があるため一概には言えませんが、飲食店を経営にするにあたって特に割合が高い食材費と人件費には注意が必要です。
日本政策金融公庫の「創業の手引き+」によると、飲食店における原価率と人件費率の目安は以下のようになっているので、こちらを基準にコストバランスをとっていくことをおすすめします。
項目 | すし店 | 一般食堂 | 日本料理店 | 酒場・ビアホール | 西洋料理店 | 中華料理店 | 料亭 | そば・うどん店 | 喫茶店 | バー・キャバレー | スナック |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
原価率 | 42% | 37% | 36% | 33% | 34% | 33% | 38% | 33% | 30% | 18% | 14% |
人件費率 | 30% | 34% | 33% | 34% | 33% | 36% | 30% | 37% | 36% | 38% | 32% |
参照:創業の手引、創業のポイント集「創業の手引+(飲食版)」 | 日本政策金融公庫
小さい飲食店の開業で利用できる融資・補助金・助成金制度
小さい飲食店を始めるには1,000万円程度必要と知り、開業を諦めるのはまだ早いです。
こちらでは、小さい飲食店の開業で利用できる融資・補助金・助成金制度についてご紹介します。
まず、比較的ハードルが低いのは政府系の金融機関「日本政策金融公庫」の融資制度です。中小企業や個人事業主を対象とした融資を積極的に行っているため、メガバンクや地方銀行などの銀行より審査のハードルが低めです。
日本政策金融公庫の「創業融資制度」においては、開業前や開業して間もない事業者を対象としており、無担保かつ無保証人、低金利で融資を受けることができます。
そのほか、国や地方自治体が取り扱っている補助金・助成金制度も小さい飲食店の開業で利用することが可能です。応募要件を満たして審査に通れば支給してもらえますが原則後払いなので、開業時にはある程度の資金を準備しておく必要があります。
小さい飲食店の開業準備に必要なこと
小さい飲食店のお金に関することを理解できたら、具体的にどのような準備が必要なのかを確認していきましょう。
コンセプト・企画・事業計画を立てる
小さい飲食店を開業するには、まずコンセプトや企画、事業計画を立てなければなりません。
開業する立地や地域の特徴、ユーザーなどを調査し、飲食店のコンセプトやどんなメニュー・サービスを提供するかを決定します。
また、利益をプラスにする事業計画も事前にしっかり立てておきましょう。
メニューの開発
小さい飲食店の方向性が決まったら、メニューの開発に取り掛かりましょう。
お店のコンセプトやターゲットに合ったメニューを考えることはもちろん、メニューの数にも注意が必要です。単純に数を増やしてしまうとその分食材費も膨らむので、慎重に決める必要があります。
そのお店でしか味わえない限定メニューで差別化を図ったり、利益率の高い定番メニューを作ったりなど、小さい飲食店の経営がスムーズに軌道に乗れるようなメニュー開発を心がけましょう。
物件探し
コンセプトやメニューなどが決まったら、物件を探しましょう。
- 立地・エリア
- 広さ
- 賃料
は、物件を探す前に条件を決めておく必要があります。
また、物件探しは内外装工事を依頼する業者にも同行してもらうことをおすすめします。
広さや間取りなどを確認してもらうことで、希望する内外装工事が可能かどうかを早めに判断してもらえるからです。
準備する物件の状態によって内外装工事に時間がかかる場合もあるので、物件探しのタイミングはできるだけ早いほうが良いでしょう。
資金調達
小さい飲食店は1,000万円程度の開業資金が必要ですが、そこまで自己資金を貯めるのは簡単ではありません。貯金ができてから開業しようとしても、開業が遅れるだけということも考えられます。
自分で貯金をして準備する方法以外には、先ほどご紹介した日本政策金融公庫の融資制度や国や地方自治体の補助金・助成金制度を利用する方法があります。
また、融資や補助金・助成金制度の利用が難しいという場合には、「クラウドファンディング」というインターネットを通して資金を募って調達するのも一つの方法です。資金を集めるだけでなく、商品やサービスの宣伝効果もあるので検討する価値があるでしょう。
資格取得や届出
小さい飲食店にしても、開業するには調理師免許など特別な資格が必要と思っている方も多いと思いますが、実は飲食店を開業するにあたって必須の資格はありません。
調理師免許を持っていたり、大会で賞を持っていることが他店との差別化につながる場合もありますが、経営者が必ずしも持ってなくてはいけないものではないのです。
また、飲食店では食品衛生責任者を1人選出する必要があります。
そのほか小さい飲食店の開業に必要な届出も含めて、下記にまとめましたので参考にしてみてください。
種類 | 概要 | 届出先 |
---|---|---|
食品衛生責任者 | 1店舗に必ず1名は資格保有者が必要 | 保健所 |
法人登記か開業届 | ・法人登記:小さい飲食店の開業を法人で行う場合 ・開業届:個人で行う場合 |
税務署 |
食品営業許可申請 | 小さい飲食店を開業するには必須の申請 | 保健所 |
火を使う設備の設置届 | 小さい飲食店での調理に火を使う場合に必要 | 消防署 |
労災保険 | 従業員を雇う場合は労災保険への加入が必要 | 労働基準監督署 |
雇用保険 | 従業員を雇う場合、さらに雇用保険に加入するために必要な申請 | 公共職業安定所 |
社会保険 | 法人で小さい飲食店を開業する場合には社会保険の加入が必須 ※個人で開業する場合は任意 |
事務センターもしくは年金事務所 |
小さい飲食店開業の成功例・失敗例
飲食店を成功させるには、コンセプトをしっかりと決め、差別化を図ることが大切です。開業した地域の特色、年齢層、客層、交通量、などの変化を的確に把握し、それにあわせて変化していくことも重要です。流行のものを取り入れるのはいいのですが、その流行がいつまで続くのか、そのときに流行っているもの、これから流行しそうなものなど、情報に敏感になり、それを店舗経営に反映していくことが大切です。
ここで、飲食店の失敗例と成功例を挙げておきましょう。
オープンのときには物珍しさにお客さんが集まってきたのに、それが続かず、お客さんが来なくなってしまい、閉店に追い込まれるというのは失敗です。以前「白いたいやき」という商品がありました。フランチャイズで展開して加盟店も増え、テレビなどのメディアにも取り上げられ行列ができるほどの人気を出しました。当初は月に300万円近い売り上げがあり、真っ白なたいやきは一大ブームを巻き起こしたのです。
しかし流行はすぐに変わるものです。ブームが続いたのは1年ほどでした。加盟店のなかにはこれからも売れ続けることを疑わず、店舗を増やし、都内にも進出した店舗もありました。その家賃は今までの14倍です。ブームが去り、残ったのは3,000万円ほどの借金でした。
成功例としては、地元の食材を利用して地域に愛されるお店です。特に地域密着で、地元の食材にこだわっている「畑のあぐり」は、地元の生産者が自ら食材を来店者にアピールしているという個性があります。地域の人に愛される差別化が成功している例です。
小さい飲食店の開業を成功させるコツ6選
小さい飲食店を成功させるにはポイントがあります。
料理が好き、楽しい時間を過ごす人を見るのが好き、ということが根底にあり、さらに成功させるポイントを押さえることが成功につながるのです。お店のコンセプト、ターゲット、立地についてよく研究し、検討することが大切です。
1.必要な資金を事前に把握し、調達する
小さい飲食店の開業を成功させるためには、まず必要な資金を事前に把握し、調達することが大事です。
小さい飲食店は500~1,000万円くらいで開業できますが、店舗の規模や立地、こだわりなどによって開業資金に必要な金額は変わってきます。
特に大きなお金が必要なのは物件です。屋台などの移動できる飲食店であれば、それほどの金額は必要ありませんが、店舗をかまえて営業するのであれば、家賃がかかります。立地がよければ高いです。開業するには最初に6~10ヵ月分が必要となります。
また、料理の内容によって厨房機器などの設備費用も変わります。特殊な料理をする場合うや物件に備わっていない設備が必要な場合は、その分の設備費用がかかります。食材も高額なものを使うものであれば材料費も高くなります。仕入れに何がどれだけ必要なのかをしっかり計算しましょう。
また、最初から黒字にならなくても生活できるだけの運転資金も必要です。最低でも6ヵ月、できれば1年程度の運転資金を準備しておくのが理想です。
2.開業資金をかけ過ぎない
飲食店開業のよくある失敗例として開業資金のかけ過ぎが挙げられます。開業資金が抑えやすい小さい飲食店であっても油断は禁物です。
- 社員よりアルバイトを採用し、人件費をなるべく抑える
- 設備やインテリアをリサイクルショップで購入する
- 看板を手作りする
- 最初は自分の給与を低く設定する
など、開業資金を抑える工夫をしましょう。
なんとか費用を抑えて、リスクを減らしながら小さい飲食店を開業したいという方はこちらも参考にしてください。
小さい飲食店を低資金で開業できる
フランチャイズ一覧はこちら!
3.コンセプトで差別化を図る
小さい飲食店に限ったことではありませんが、飲食店のコンセプトを決めることは非常に重要です。コンセプトを決めないと統一性が出ない飲食店となり、個性もおもしろみもなく他店との差別化を図ることもできません。
コンセプトの主となるのがメニューや商品です。どのような商品を、どのようなメニューで売り出すのか、特徴はどのように出すのかを明確にしましょう。その上で、提供するスタイルや味、雰囲気を決めていきます。
コンセプトはもちろん自分の理想を入れることが大事ですが、それだけでなく、地域性や年代など、飲食店の市場ニーズを考えたコンセプトづくりが重要です。
4.理想のお客さんを決める
数多くのお客さんに来てもらうことは大切ですが、さまざまなお客さんのニーズに対応するのは無理なことです。
小さい飲食店の開業を成功させるには、理想のお客さんを決めることが必要です。女性客をターゲットにする、高年齢をターゲットにする、と決めることで、お店のメニューや雰囲気も変わってきます。年齢層、性別、一緒に来る人、利用するシーンを考えるなど、ターゲットを決めることでリピート客を増やせるでしょう。
5.出店エリアを調査する
小さい飲食店の物件の候補が決まったら、開業前に立地調査をしましょう。通行人の数や駅の利用者数、駅からの距離や物件の周りに集客できる建物やイベント会場などがあるか、といったことを調査します。
また、お店を構える物件はどういった雰囲気か、という点も確認しましょう。入りやすい構造になっているか、通行人から分かりやすい位置にあるか、建物自体が分かりやすいか、といった点も踏まえて検討することが大切です。
さらに、お店の周りにどのような飲食店があるかどうかもしっかりと調べましょう。競合店となるお店や、集客に影響するお店があるかを調べます。
6.開業後の事業プランを立てる
開業後のプランを考えることも、小さい飲食店の開業を成功に導くポイントです。
まずは、集客に対するプランです。リピートしてもらうためには、DMやチラシなどを配布する方法もありますが、より確実なのはお客さんにメールを送ってお店の情報などを伝えることです。アンケートなどを用意して、連絡先を集めるようにしましょう。また、お店のホームページなどを充実させることも必要です。
さらに2店舗目やそれ以上店舗を増やしていくのか、その場合はどの立地にするか、姉妹店はどういった雰囲気のお店にするか、といった出店プランも検討しておくと良いでしょう。
フランチャイズで飲食店を開業した場合、すでに人気の飲食店を開業しているスタッフたちが相談に乗ってくれる場合もあります。一人で責任を持って経営を続けるのが不安な方はフランチャイズでの飲食店開業も非常におすすめです。
小さい飲食店の開業経験者の話も成功のカギに!
小さい飲食店の開業を成功させるためには、経験者の話を参考にするのも効果的です。
こちらでは、脱サラをして小さい飲食店を開業した方のインタビュー動画を紹介します。
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小さい飲食店を低リスクで開業したい、未経験者から始めたいという場合には、ノウハウやサポートを受けられるフランチャイズがおすすめです。
気になる方は、ぜひ検討してみてください。
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小さい飲食店は開業しやすいが、十分な事前準備も大事
比較的少ない資金で始められる小さい飲食店に魅力を感じ、開業に踏み切る方も多いですが、競合店に打ち勝っていく強さのあるお店で勝負をしていかなければなりません。
小さい飲食店開業はジャンルや開業形態が豊富で、自分の理想のお店を作りやすく、工夫次第では他店との差別化も図りやすいなどのメリットもあります。一方で、やはり競争が激しいので開業できたとしても経営が軌道に乗らなければ廃業してしまうリスクもあります。
小さい飲食店の成功・失敗例などを参考に原因を分析し、自分が開業したいと思っている小さい飲食店が今後も長く続けていられるかどうかをしっかり見極めましょう。
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公開日:2022年01月15日