フランチャイズビジネスで「成功する人」、「失敗する人」 【5/9】
公開日:2015年12月27日
【セミナー内容】
「フランチャイズ&起業・独立フェア」で大好評だった、講師陣のセミナー内容をまとめてお伝えする企画です。
第一弾は「株式会社ディライト・ジャパン フランチャイズ研究家 川上健一郎氏」のセミナー内容を【全9回】に分けてお届けさせていただきます。
加盟希望者にとって、フランチャイズ本部の選択は今後の人生をかけた重要な決断になります。これまで1万人以上のフランチャイズビジネスの加盟希望者を面談してきた経験をもとに、フランチャイズ本部を選ぶ際に必ず知っておきたいポイントをご案内します。加盟希望者は必見です。
【バックナンバー】
目次
5. FC本部を選ぶ5つの基準 【その1】
5-1. 明確な基準を持とう
みなさんはフランチャイズ本部を選ぶにあたって、何か基準をお持ちですか?
私もよく、こういったお話をさせていただくのですが、
ほとんどの方が「明確な基準」をお持ちではないんですよね。
ちなみに、なんとなくで加盟をされる方も結構な数いらっしゃいます。
担当者を気に入ったという方もいらっしゃいます。
ただ、それだけで本部を選ぶと後々になって後悔することも多いので、
明確な基準を1つは持っておいて頂ければ良いと思っています。
ちなみに、私はフランチャイズ本部を選ぶとしたら、
5つの基準というものを挙げさせていただきます。
一つ目、本部の理念に共感できるのか?
二つ目、マーケットの話です。マーケットは堅調なのか?
三つ目、出店の店舗数や、本部のステージという部分です。
四つ目、単月黒字までの期間。
五つ目、収益性・初期投資回収期間というものです。
ごく当たり前の話になるかもしれませんけど、一つずつお話をさせていこうかと思います。
5-2. 一つ目 「本部の理念に共感できるのか?」
先ずは「本部の理念に共感できるのか?」です。ちなみに、あなたはどちらを選びますか?
A. やりがいはあまり感じないが、これは儲かりそうだなというお仕事
B. 理念や考え方に共感して、やりがいをスゴク感じるだろうなというお仕事
みなさんの目の前にAとBがあったとしましょう どちらを選びますか?
ちなみに私は「B」の方が良いと思います。
当然、経済性というのは必要なことではありますが、
実はフランチャイズに加盟される方の失敗する共通点というものがやはりありまして、
1つはどうしても「目先の数字にとらわれる方が多い」点です。
当然、ビジネスですから数字は必要にはなるんですけれども、
これだけにとらわれるのはちょっと考えていただいた方が良いと思います。
何故かというと後々の展開が少し変わってくるからです。
5-3. 共感できるビジネスを選んだ人、選ばなかった人のちがい
例えばAの方とBの方がいらっしゃって、二人とも3年後に成功したとしましょう。
Aの方は次の青い芝生を、隣の青い芝生を探したがるんです。
次にまたおいしいもの何かないかな?と探していかれます。
まだその事業で1店舗成功しただけにも関わらず、
新しい事業にいかれますから、また0から1の作業が必要になるんです。
するとどうしても、失敗する確率が上がってしまいます。
それに対してBで成功されている方はこの事業自体に共感していたり、
やりがいを感じてますから、この事業を近くで、
例えば隣町に広げていきたいといわれる方が多いです。
そういった場合、1店舗目で成功している経験がありますので、
成功する確率というのは高くなります。
一概には言えませんけど、基本的にそういった部分でいうと、
フランチャイズビジネスというのは理念の共同体なんです。
その本部の掲げている理念、ミッション、ビジョン、
社長の考えそこが本部の進む方向性なので。
価値観がその本部と違うなと思ったところは、はっきり言って後々必ずもめます。
本部が描いている理念とミッションとビジョンといった部分に共感できる。
そういった本部に参加していただければ良いのではないかと思います。
1つ目は「共感できるビジネスに参入しよう」ということです。