失敗から学ぶフランチャイズ加盟のポイント 【5/10】
公開日:2015年12月27日
【セミナー内容】
「フランチャイズ&起業・独立フェア」で大好評だった、講師陣のセミナー内容をまとめてお伝えする企画です。
第二弾は「株式会社Biz Rise 代表取締役 小林肇氏」のセミナー内容を【全10回】に分けてお届けさせていただきます。
新規事業の選択肢の一つとして検討するフランチャイズ加盟。しかし、数あるフランチャイズの中から自分に最適なビジネスを選ぶこと、信頼のおける本部を選択することは至難の業です。このセミナーでは経験者の失敗例を活かす方法、フランチャイズ選びの際に重視するポイントを紹介します!
【バックナンバー】
▶ 1. 成功に方程式はない。先人の失敗に学ぶことで、少しづつ成功に近づく
目次
5. フランチャイズ選びのポイント 【その3】
3つ目のポイントは、
「加盟するオーナー自身が、商圏内のお客様に対して有用なサービスを提供し続けることが出来る状態かどうか」ということです。
5-1. 自分自身も現場に入る覚悟があるかどうか
もちろん業態を選ぶときに、自分が惚れ込んだ業態、当然ビジネスなのでこれは儲かると思うこともあるかもしれないですけど、とにかく最初はやりたいなと思って加盟すると思うんですね。
それが例えば、半年経って本部のシュミレーション通りにいかない。そうなると気持ちが揺らぐんです。「思うようにいかないなあ」「お金を突っ込んだけどすぐにやめて、他の事業をした方が良いんじゃないかなあ」といった具合にです。こういう考えは、ビジネスライクに徹することが出来ればありだとは思いますが。
極端な例ですが、例えばみなさんが幼児教室のオーナーだとしましょう。当然、そこに通っている子供たちがいます。主に0歳から6歳までの子供たちで、すでに半年なり1年・2年通っていて毎週、その教室に行くのを楽しみにしています。
それがある日突然「儲からないから」といった理由で急に閉鎖してしまったら、一番悲しむのは誰でしょう? 子供たちです。
だからやはり、ビジネスは慎重に検討して下さい。自分が提供したいサービスを、自分が提供したいエリアのお客様に対して永続的に提供する。いざとなれば自分自身が現場に入ってやる。そんな気持ちをいだけるビジネスを一生懸命、探して下さい。
5-2. オーナーは現場に入れない本部も
但し、フランチャイズにも色々なやり方があって、オーナー自身が研修を受けて、現場である店舗や教室に入るというモデルもありますし、またその逆もあります。オーナーは現場に入れないので、新しく教室長や店長を雇ってくださいといったモデルです。
ある塾なんかは「じゃあ、私がオーナーになってちゃんと研修を受けるので、先生をやってもいいですか?」と言ったらその場でに「駄目」と言われました。
どういうことかと言いますと、その塾に通う小学3年生の女の子が自習室に来たときに、たまたま私が事務作業をしていたら、本部の方から「ニコニコして下さい」と言われるんです。私はいつも通りのつもりなのですが、子どもたちから見るとどうやら、私が怖い顔をしているように見えるらしいのです。
なので、その塾はこだわりとして若い女性の方を雇って下さい。もしくは自社内で公募して下さいと言われるわけです。こういった基準を決めている本部もあります。
一言でフランチャイズと言っても、色々な形がありますので、そういった所もきちんと本部に聞いてみて下さい。
いざとなったら自分自身が現場に入ってやる、という気持ちが非常に大切なのですが、中には「駄目です」と言われる業態もあるということですね。