手堅いニーズあり!「クリーニング・フランチャイズ」とは?

最終更新日:2018年05月01日

クリーニングに出した衣類はパリッとノリが効いていて気持ちいいですよね。自宅では成し得ない洗浄能力とアイロンの仕上がりは、クリーニングのプロにしかできないサービスです。

そんなクリーニング店ですが、最近は昔ながらの個人店よりも、フランチャイズチェーン店が増えてきました。クリーニング店をフランチャイズで開店するにあたっての大事なポイントや、今後の展望についてまとめました。

1. 現在チェーン展開中のクリーニング・フランチャイズブランド

 1-1. ホワイト急便

 1-2. 白洋舎

 1-3. スワローチェーン

2. クリーニングでの独立開業とは?

 2-1. クリーニングフランチャイズ経営のポイント

 2-2. フランチャイズでクリーニング店を始める場合

3. クリーニングフランチャイズの今後

 3-1. クリーニング業界の市場規模

 3-2. クリーニングフランチャイズの今後

4. まとめ

目次

1. 現在チェーン展開中のクリーニング・フランチャイズブランド

2. クリーニングでの独立開業とは?

3. クリーニングフランチャイズの今後

4. まとめ

この記事を読んだアナタにおすすめ

1. 現在チェーン展開中のクリーニング・フランチャイズブランド

実際チェーン展開をしている、クリーニング・フランチャイズの店をご紹介します。

1-1. ホワイト急便

「朝出して、夕方バッチリ」というスローガンで有名になった「ホワイト急便」。日本最大のクリーニングチェーン店で、日本で初めてドライクリーニングを開発しました。

株式会社日本さわやかグループが運営する「ホワイト急便」は、全国で300店舗以上を展開し、上海にも出店しています。開業前には最低1ヶ月の工場実地研修のほか、様々な研修制度で、オーナーをバックアップしていきます。

営業店のフランチャイズのほか、クリーニング工場のフランチャイズも募っています。こちらは1億円相当の資金を必要としますが、営業店からクリーニングを受け取る立場になるので安定した収入を見込めます。

1-2. 白洋舎

1906年創業、100年を超える老舗です。ホームページで料金の試算ができるなど、利用者にとって分かりやすい工夫が行われています。クリーニング事業だけでなく、ユニフォームレンタルやホテルリネン類などを扱う「レンタル事業」、レンタルモップやビル管理などの「クリーンサービス事業」も展開しています。

開業の条件として「お店や建物、土地を所有している」ことが条件となります。1週間以上の実習で開業でき、白洋舎のクリーンサービズ事業であるモップ類のレンタルやハウスケア業務も取り扱えます。

ロイヤリティは、月間売上金額によって変動します。売上が15万円未満の場合は20%、200万円以上の場合は33%になります。

1-3. スワローチェーン

東京都内に200店舗を展開するフランチャイズです。ドライマークの衣類もさっぱりと水洗いする「w(ダブル)クリーニング」というオプション加工が人気です。

こちらは開業する時の加盟金・保証金がゼロ円!開業するのに必要な初期費用は店舗増改築費のみと、開業のハードルが低いのが特徴です。
そのほか兼業可能・見積もり無料・開業前のサポートなど、「開業が初めてで分からないことがたくさん」という未経験者をサポートしてくれる体制が整っています。

2. クリーニングでの独立開業とは?

クリーニング業での独立開業で成功するためには、どんなことがポイントになるのでしょうか?

2-1. クリーニングフランチャイズ経営のポイント

クリーニングの独立開業での一番のポイントは、クリーニング技術の習得です。服によって素材・デザインは様々。一枚一枚に合ったクリーニング方法を習得するには、かなりの修行期間が必要になってきます。

また、成功するのに欠かせないポイントの一つが「立地」です。1回のクリーニング利用の中で、「出す」と「受け取る」と、2回店舗に行く必要があるので、立地の影響度の高いビジネスです。駅前や、大規模マンションの近くなど、条件の良い場所で開業することが重要です。土地・家賃などの関係上、駅から遠いなど不便な立地で開業する場合は、慎重に判断する必要があります。

安定した収入を見込むためには、法人との契約が欠かせません。「継続」して「大量」の受注が狙える法人契約が、成功に向けた大きなポイントです。

クリーニング店運営時の特徴的な問題は「クレーム」です。クリーニング業はクレームが発生しやすい業種です。「汚れが落ちきっていない」「型崩れした」などの仕上がりに対するクレームのほか、料金が分かりにくいのもクレームの一因。スタッフの対応や接客次第で、クレームの数や、その後のお店の評判に影響を与えます。

2-2. フランチャイズでクリーニング店を始める場合

多くのフランチャイズ店は、お客さんから衣類を受け取り、洗浄後の衣類を返す、「取り次ぎ」の役目を担っています。実際の洗浄は、本部の工場で行うので、フランチャイズ店舗はクリーニングのための設備を持つ必要がありません。

衣類の染み抜きや洗濯などは長年の経験が必要になり、専用の機械に多額の費用が掛かります。敷地面積もその分必要です。

しかし、取り次ぎのみのフランチャイズであれば、カウンターと保管スペースさえあれば開業することができます。飲食店などには不向きな極小物件でもクリーニング・フランチャイズならばOKという場合も多いので、駅前など条件の良い立地を、安値で手に入れやすくなります。

本部の集客ノウハウに基づいたDM発送などの広告宣伝の効果も期待できます。すでに認知のあるブランド力を活用できるので、安定収入に不可欠な法人への営業も、一定の信頼の基進めることができます。

また、接客やクレーム対策の研修も充実しているので「接客業は初めて」という未経験者でも開業することができます。

3. クリーニングフランチャイズの今後

家電や素材の進化で「ワイシャツや大事な衣類はクリーニングに出す」のが当たり前でなくなってきた現在。クリーニング・フランチャイズは今後どうなっていくのでしょうか?

3-1. クリーニング業界の市場規模

総務省統計局の家庭調査報告によると、クリーニング業の市場規模はおよそ3,982億円。1992年のピーク時の約8,200億円に比べると、縮小している状況です。

縮小の背景には、長引く不況による節約志向の浸透が考えられます。家計の支出の中で、クリーニングに掛ける費用はカットされやすいと言われています。また、形状記憶や防臭機能など、高機能の生地が開発されていることも、市場規模縮小に影響しているでしょう。

しかし、現在の4,000億円近い市場規模は、ラーメン、フィットネスクラブ、ゲームセンターなどと同等の規模で、「衣食住」という普遍的な需要を支える底型さがあります。

3-2. クリーニングフランチャイズの今後

洗濯機の進化で、デリケートな素材でも家庭で洗えるケースが増えてきました。また形状記憶のシャツが低価格で手に入るようになり、クリーニングの大きな収入源である定期的な利用も減りつつあります。

今後のクリーンング市場では、「今月は娯楽費で使いすぎたから」「アイロンが面倒だけどワイシャツは自宅で洗えるし…」と、節約対象としてあげられたときに、いかに選んでもらえるかが重要です。

衣替え時の保管前の需要や、期間限定のキャンペーンなど、「それならクリーニングに出してもいいな」と思える施策を、年間を通じて作っていくことが、今後ますます重要になってくると予想されます。

4. まとめ

家庭用洗濯機の機能が向上し、洗えるものが増えたとはいえ、「衣食住」の一つを支えるクリーニング店の需要は底堅く存在します。

省スペースで地域密着型の店舗を持ちたい方に、おすすめのビジネスです。

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公開日:2016年03月31日