失敗から学ぶフランチャイズ加盟のポイント 【6/10】
公開日:2015年12月27日

【セミナー内容】
「フランチャイズ&起業・独立フェア」で大好評だった、講師陣のセミナー内容をまとめてお伝えする企画です。
第二弾は「株式会社Biz Rise 代表取締役 小林肇氏」のセミナー内容を【全10回】に分けてお届けさせていただきます。
新規事業の選択肢の一つとして検討するフランチャイズ加盟。しかし、数あるフランチャイズの中から自分に最適なビジネスを選ぶこと、信頼のおける本部を選択することは至難の業です。このセミナーでは経験者の失敗例を活かす方法、フランチャイズ選びの際に重視するポイントを紹介します!
【バックナンバー】
▶ 1. 成功に方程式はない。先人の失敗に学ぶことで、少しづつ成功に近づく
目次
6. フランチャイズ選びのポイント 【まとめ】
6-1. 前半のまとめ
前半、お伝えしたかった「3つのポイント」のまとめはこのようになります。
ポイントの1つ目。創業者の信念が揺るがない、加盟店サポート体制が充実している本部をパートナーとすること。
創業者の方と膝を突き合わせて話をして下さいとお伝えしましたが、あとは実際に加盟している現役オーナーのお話を聞くのも良い方法だと思います。本当に自分に合っているかどうかを判断するために、色々な方とお話をする必要がある、ということです。
ポイントの2つ目。先に物件ありきで商売を考えると、冷静な判断が出来なくなるので気をつけて下さい。私はこれで失敗しました。そのため、物件に対して非情というか、冷静に判断出来るような本部をお勧めします。
最後に3つ目。加盟するオーナー自身が、商圏内のお客様に対して有用なサービスを提供し続けることが出来る状態が大切です。最終的に自分が現場に立ってでもやってやるというくらい、情熱を傾けられるサービスを見つけて下さい。それまでは安易に、取り組まない方が良いのではないかというのが私の意見です。
6-2. 日々進歩するフランチャイズ業界
冒頭でお話しましたように、フランチャイズ業界というのは本当に、日に日に進歩しています。一昔で言えば、コンビニエンスストアの台頭に、居酒屋やカフェといった「飲食業」を中心に広がっていったものが、今や「サービス業」の方が増えているように思います。例えばリラクゼーションであったり、介護であったり、塾であったりという風に。
ただ、昨今は様々な理由から新規事業を探す方が沢山いらっしゃいます。サラリーマンの方が私のように起業・独立して、フランチャイズに加盟するというケースも、昔に比べたら随分増えたと思っております。
それから法人の方もだいぶ、加盟の仕方が変わってきました。昔でしたら開業資金に数千万を掛けて、飲食店を良い立地でドンと大きくやろう、といった話が多かったです。それが今は数千万かけるのであれば、800万円で出来るモデルで10店舗出そうか、というような流れが一般的になっています。
リスク回避と言いますか、そういった加盟者の希望をよく聞きます。私も加盟店側として、沢山の失敗をしてきているのでその気持ちはすごく分かります。中にコレはちょっと取り返しがつくのかな? 大丈夫かな?と思うほどの初期投資をして失敗したこともあります。
それ以来、私も加盟の際には非常に慎重に考えるようになりました。しかし、だからと言って新しい事業に取り組まないとか、フランチャイズはよくないと言うとか、そんな気持ちは全くないですね。
実際に今もフランチャイズに取り組んで成功して、また次の事業に、また次の店にといった具合に、どんどん発展している会社も沢山ありますので。