ネイルサロン開業の流れや必要なものが分かる!費用・資格・成功ポイントなどを徹底ガイド

最終更新日:2023年07月10日

ネイルサロンの仕事は、美容に興味がある方やキレイになるお手伝いをしたいという気持ちが強い方にとってとても魅力的だと言えます。ですが、実際に開業したいと思っても、何から始めて良いのか分からないという方がほとんど。

そこで今回は、ネイルサロン開業の流れをはじめ、開業方法や必要な費用、ネイルサロン開業のメリット・デメリットなど、ネイルサロンの開業前に知っておきたい情報をまとめました。成功させるポイントや成功率が格段に上がるおすすめのフランチャイズ情報もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

ネイルサロンの開業は資格なしでもOK!

ネイルサロンの開業に必要な準備7ステップ

ネイルサロンの開業方法5選

ネイルサロンの開業に必要な費用・資金

ネイルサロンを開業するメリット

ネイルサロンを開業するデメリット

ネイルサロンの開業を成功させるポイント

ネイルサロンを開業するのにおすすめのフランチャイズ3選

ネイルサロンの開業についてまとめ

ネイルサロンの開業は資格なしでもOK!

ネイルサロンの開業には資格が必要なイメージもありますが、結論から言うとネイルサロンは資格なしでも開業可能です。保健所への届け出も不要なので、ネイルサロンの開業に興味があれば未経験者でもチャレンジできます。

ネイリストとしてのスキルアップやネイルサロンの信頼度を上げるために取得できる資格もありますので、気になる方は後ほど紹介する「資格取得・届出」の情報を参考にしてみてください。

ネイルサロンの開業に必須な資格はありませんが、お客様に喜んでもらえるようなネイルの技術やセンスは必要です。また、基本的な接客だけでなく、お客様と会話をしながら施術をするシーンも多いので、コミュニケーション能力も身につけておくと安心。おしゃれや美容に敏感なお客様が多い傾向にあるので、常にアンテナを立てて最新のトレンド情報を入手しておくことも大事でしょう。

ネイルサロンの開業に必要な準備7ステップ

ネイルサロンの開業に必要な準備7ステップ

まずは、ネイルサロンの開業に必要な準備7ステップを紹介します。

ネイルサロン開業準備 1.ターゲット・コンセプトの決定

ネイルサロンを開業するにあたって重要なのは、ネイルサロンのターゲット・コンセプトの決定です。

  • どんなお客様に利用してもらいたいか
  • どんなシーンで利用してもらいたいか
  • どんな価値を提供するのか

などを明確にしておきましょう。

ネイルサロンは提供できるサービスが基本的にどの店舗も同じです。さらに、自分でもできてしまう、嗜好性が高いなどの理由から、ある程度金銭的に余裕がある人がターゲットになるため、その中で他店と差別化を図るのはなかなか難しいビジネスです。

居心地の良さに特化した椅子・ソファーを設置する、アロマを使用するなどして居心地のいい店舗づくりをすることも大事。また、元気で明るい接客にするのか、上品で癒されるような接客をするのかなど、ターゲット層にあった接客コンセプトを決めておくこともおすすめします。

ネイルサロン開業準備 2.開業方法の決定

開業するネイルサロンのターゲット・コンセプトが決まったら、開業方法を決めましょう。
ネイルサロンの開業方法は、主に以下の5種類があります。

ネイルサロンの開業方法 特徴
店舗型ネイルサロン テナントやマンションの一室などでネイルサロンを開業する
自宅型ネイルサロン 自宅の一室・一部を利用してネイルサロンを開業する
出張型ネイルサロン 来客用の店舗を構えずにネイルサロンを開業し、お客様から指定された場所に出向いてサービスを提供する
間借り型ネイルサロン 美容室などの店舗の一部を間借りしてネイルサロンを開業する
フランチャイズ型ネイルサロン フランチャイズ本部が手掛けるネイルサロンを開業する

後ほどそれぞれのメリットやデメリットなども紹介しますので、そちらも参考にしながら最適なネイルサロンの開業方法を見つけてみてください。

ネイルサロン開業準備 3.必要な資金の準備

どんなネイルサロンにするのか、どんな方法で開業するかが決まったら、それを実現するために必要な資金を準備しましょう。

ネイルサロンを始めるための資金には、開業前に必要な初期費用と開業後に必要な運営資金があります。

初期費用は物件取得費をはじめ、内装工事費や家具・備品費、ネイル商材費、広告宣伝費。運営資金は人件費や賃貸料、水道光熱費、ネイル商材費、広告宣伝費など内訳はそれぞれ異なり、店舗の規模や立地などの条件によっても大きく変わるので、必要な費用は漏れなくリストアップし、現実的な金額で予測を立てておくことが重要です。

融資・助成金・補助金を活用する選択肢も

ネイルサロン開業のための初期費用や運営資金を調達するために、融資・助成金・補助金を活用するという選択肢があることも知っておきましょう。

主に銀行や日本政策金融公庫、自治体が提供する融資・助成金・補助金制度を利用する方法が挙げられます。
経験や実績が全くなく、個人で一からネイルサロンを開業する場合、審査が厳しい銀行からの融資はハードルが高めです。

一方、日本政策金融公庫の場合は創業者向けの「新創業融資制度」というものがあり、創業資金総額の10分の1以上の自己資金を持っていれば融資を受けられる可能性があります。また、銀行より金利が低めで融資スピードも速い点でも安心です。

国や地方自治体の補助金・助成金制度も比較的ハードルは低めです。ただし、手続きをしてから受給できるまでに時間がかかるケースもあるので、必要なときにもらえるのかをしっかり確認することが大事です。

ネイルサロンをフランチャイズで開業しようと思っている方は、下記記事でネイルサロンをフランチャイズで開業した場合の資金を解説しているのでチェックしてみてください。

ネイルサロンフランチャイズの開業・運営に必要な資金とは

ネイルサロン開業準備 4.物件探し・店舗づくり

ネイルサロンの開業では、ほとんどのケースで店舗が必要です。

主に物件を借りる方法と自宅で開業する方法が挙げられ、物件を借りる場合は独立型の物件または居抜き物件、テナントに入る方法に分かれます。レンタルサロンや出張サロンの場合は店舗の準備は不要です。

独立型の物件を新規で借りる場合は、物件取得費や内装工事費、家具・備品費が必要で、ネイルサロンの規模によっては高額になります。居抜き物件を活用することで内装工事にかける費用を抑えることが可能です。テナントに関しては目に留まりやすく集客に有利というメリットがありますが、毎月の賃貸料が高めであることがデメリットとして挙げられます。

それぞれの特徴を理解したうえで選ぶように心がけましょう。

ネイルサロン開業準備 5.資格取得・届出

ネイルサロンの開業に資格・免許は必須ではありません。保健所への申請も不要です。
ですが、資格を持っていることはお客様の安全や信用、他店舗との差別化につながり経営の面で有利になるので、どのような資格があるのかは知っておきましょう。

検定試験名 概要
ネイリスト技能検定試験 国際的に通用するネイリストの育成を目指す「日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)」が実施している検定試験。1〜3級に分かれており、独立開業を目指す場合、2級以上の資格が望まれます。
JNAジェルネイル検定試験 ネイルの正しい知識と安全な技術の確立を目指す「日本ネイリスト協会」が実施する検定試験。初級、中級、上級の3種があり、独立開業やネイルサロンへの就職を目指すなら中級以上の資格が求められます。

ほかにもネイル関係の試験はありますが、最初は知名度の高いものからチャレンジしていくことをおすすめします。
また、個人事業主として開業する場合は税務署に「開業届」を提出する必要があるので注意してください。

ネイルサロン向けの損害保険に加入しておくと安心

ネイルサロンの開業では、施術中や施術後の万が一のトラブルに備えておくことも大事です。

実際に、「施術中にお客様にケガをさせてしまった」「施術後に爪の状態が悪化して治療が必要になった」などのトラブルで損害賠償を求められる事例もあります。

ネイルサロン向けの損害保険もあるので、不安な方は加入を検討してみるのも良いでしょう。

ネイルサロン開業準備 6.人材採用・教育

ネイルサロンの開業後には、お客様への施術以外にも下記のような業務が発生します。

  • 接客
  • 予約管理
  • 売上管理
  • 従業員の管理・育成
  • 集客
  • 仕入れ
  • メニューの開発

ネイルサロンを1人で開業しない場合は、上記の業務もこなせる人材の採用・教育が必要です。

ネイリストとしての技術力や接客力を見極めることはもちろん、採用後も品質の高い技術・接客ができるよう教育しなければいけません。フランチャイズの場合は採用支援や研修制度のある本部が多いため、オーナーの負担を抑えて採用・教育を進めることができるので安心です。

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ネイルサロン開業準備 7.集客

ネイルサロンを開業するにあたって、忘れてはいけないのが集客です。
開業初日から来客してもらえるように、しっかり集客対策を行いましょう。

  • ホームページやブログ、SNSを開設して情報発信する
  • チラシを配布する
  • 広告を出す

などの方法があり、無料で簡単にできるものから大きな費用がかかるものまでさまざまです。
ネイルサロンの開業スタイルや立地などによって得られる効果も違うので、自分のお店に合った集客方法を模索することも大事だと言えます。

近年ではTwitterやInstagram、Facebook、TikTokなどのSNSで情報を探す人が多く、SNSの開設や発信も無料でできるので、できるだけ費用をかけずに集客したいという方はまずはSNSから始めてみることをおすすめします。

ネイルサロンの開業方法5選

ネイルサロンの開業方法5選

ネイルサロンの開業方法は、主に以下の5つが挙げられます。

  • 店舗型のネイルサロンを開業する
  • 自宅型のネイルサロンを開業する
  • 出張型のネイルサロンを開業する
  • 間借り型のネイルサロンを開業する
  • フランチャイズ型のネイルサロンを開業する

それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解して、自分に合った開業方法を見つけましょう。

店舗型のネイルサロンを開業する

一つ目にご紹介する店舗型のネイルサロンとは、主にテナントやマンションを借りて開業するネイルサロンです。

立地や広さ、内装を自分で決めることができる自由度の高さが、独立した店舗型ネイルサロンの大きなメリット。商業施設のテナントなど、開業場所によっては集客に有利な場合もあります。

その一方で、物件取得費や内外装工事などの初期費用や、賃料といった運営費が高額になってしまいがちである点や、マンションの一室でネイルサロンを開業する場合はお店の存在に気づいてもらいにくいため集客がうまくいかないケースも。そのような場合は、居抜き物件を活用したり、集客方法を工夫したりなどしてカバーする必要があるでしょう。

自宅型のネイルサロンを開業する

二つ目は、自宅の一室や一部を利用してネイルサロンを開業する自宅型ネイルサロンです。

店舗用の物件が不要なので、初期費用や運営資金で大きな割合を占める物件取得費用・賃料といった物件に関わる費用を抑えることができます。また、自宅なので自分の生活スタイルに合わせた営業もしやすく、副業としてネイルサロンを開業することも可能です。

ただし、開業場所を選べないので、立地によっては集客が難しくなってしまうというデメリットがあることも忘れてはいけません。また、常に綺麗でおしゃれ感のある自宅にしておかないと客足は遠のいてしまうので注意が必要でしょう。

出張型のネイルサロンを開業する

三つ目は、来客用の店舗を構えずに開業し、お客様から指定された場所に出向いてサービスを提供する出張型のネイルサロンです。

自宅を事務所として使用するのであれば、開業資金を大幅に抑えて開業でき、毎月の賃料もかかりません。店舗を準備する必要がなく、施術の技術や商材があれば体一つで始められるので、今回ご紹介する開業方法のなかで最も開業ハードルが低いと言えるでしょう。

ですが、そんな出張型のネイルサロンにもデメリットはあります。出張先への移動が必要なので、ほかの開業方法より交通費がかさんでしまいがち。また、指定される場所によっては移動時間が多くなり、一日に対応できる人数が少なくなってしまいます。

間借り型のネイルサロンを開業する

四つ目は、美容室やエステなどの店舗の一部を間借りして開業するネイルサロンです。

一から店舗を準備する必要がないので、初期費用を抑えることが可能。ショッピングセンターの空いたスペースや、歯科医院の一部を間借りして診察の待ち時間に施術をするなど、美容系の店舗に限らずさまざまな場所で開業できる点も間借り型ネイルサロンのメリットの一つ。

ただし、間借りをさせてくれる店舗の集客力に売上が左右される、急に間借りの契約を打ち切られることがあるなど、間借り元の影響を受けやすいというデメリットも。より安定したネイルサロンの経営を目指すなら、間借りで開業したあとも資金を貯めて、店舗型などのスタイルに移行するという手段もおすすめです。

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フランチャイズ型のネイルサロンを開業する

最後の五つ目は、フランチャイズ本部が手掛けるネイルサロンを開業する方法です。

メリットはやはり、フランチャイズ本部の知名度を利用した集客ができること。大手や有名なフランチャイズに加盟することで、大きな集客効果が期待できます。また、ネイルサロンの開業・経営のノウハウを提供してもらえ、サポートも受けることができるので、未経験者でも安心です。

さまざまなサポートを受けながらネイルサロンを開業・経営できる分、加盟金やロイヤリティなどフランチャイズ独自の費用が発生するので、必要な費用は漏れなく把握してしっかり準備しておきましょう。

ネイルサロンのフランチャイズを始めるのに必要な準備

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ネイルサロンの開業に必要な費用・資金

ネイルサロンの開業に必要な費用・資金

次にネイルサロンの開業に必要な費用を初期費用と運営資金、売上・年収に分けて紹介します。

ネイルサロンの開業費用 1.初期費用

ネイルサロンの開業に必要な初期費用は約210万円です。
この費用は、開業に必要な経費を含んでいます。下記は10坪ほどのネイルサロンと仮定した金額で、あくまで目安の一つとして参考にしてください。

<初期費用(経費)の目安>

項目 金額
物件取得費 100万円
内装工事費 50万円
家具・備品費 30万円
ネイル商材費 20万円
広告宣伝費 10万円
合計 210万円

主な経費の内訳として、物件取得費や内装工事費、家具・備品費、ネイル商材費、広告宣伝費などが挙げられ、店舗の立地や規模などによって変動します。

新規で店舗を取得する場合、壁紙や床の張り替え、電気・水道・ガスの設備工事など一から行う必要があるため、店舗にかける費用が高額になるケースがあります。
ネイルサロンは10坪以下の小スペースでも始められるため、物件取得費は比較的抑えやすいです。内装工事費もできるだけ抑えたいという方は、居抜き物件の活用や自宅での開業を検討してみると良いでしょう。店舗を構えない、レンタルサロンや出張サロンという選択肢もあります。

また、ネイルサロンの開業にはテーブルやイスなど施術に必要な家具・備品などの準備が必要で、中古または新品のどちらを選ぶのかによって費用も変わります。また、ベースやトップ、カラージェル、パーツなどのネイル商材費も初期費用としてかかります。

ネイルサロンをフランチャイズで開業する場合には、上記の費用以外に加盟金や保証金、研修費など本部への支払いが発生します。加盟金に関しては必要なところが多めですが、50万円程度の低額で設定されているところもあります。

ネイルサロンの開業費用 2.運営資金

ネイルサロンの開業に必要な運営資金は、1ヵ月あたり約150万円です。
売上が月間200万円ほどの店舗と仮定し、各項目を計算しています。

<運営資金(経費)の目安>

項目 金額
人件費 90万円
賃貸料 20万円
水道光熱費 10万円
ネイル商材費 16万円
広告宣伝費 16万円
合計 152万円

主な経費費用として、人件費や賃貸料、水道光熱費、ネイル商材費、広告宣伝費などが挙げられ、店舗の規模や従業員の人数、仕入れなどによって変動します。

ネイルサロンにおける人件費は、1ヵ月あたり売上の40~45%が目安です。小規模の店舗であることが多いため、ほかの業種と比べると比較的人件費は抑えやすいです。オーナー1人で営業する場合は、さらに人件費を抑えることができます。

賃貸料の目安は1ヵ月あたり10%程度で、店舗の立地や規模によって変動します。また、水道光熱費も1ヵ月あたり売上の2~5%くらい必要です。

ネイル商材費は1ヵ月あたり売上の約7~8%かかり、仕入れの内容や頻度によって大きく変わります。仕入れルートや一度に仕入れる量、頻度を工夫することで、費用を抑えることが可能です。

また、チラシの配布や広告掲載などの広告宣伝費も必要です。使用する媒体や頻度などにもよりますが、1ヵ月あたり売上の4~8%くらい発生すると考えておくと良いでしょう。

フランチャイズの場合はロイヤリティやシステム利用料など、本部への支払いが発生します。ロイヤリティに関しては、固定制や売上変動制など本部によってさまざまなので、事前にしっかり確認しておきましょう。

ネイルサロンは儲かるの?気になる売上や年収

「ネイルサロンは儲かるの?稼げるの?」と気になっている方も多いと思いますが、ネイルサロンの売上・年収は、店舗の規模や席数などが大きく影響します。

全国に100店舗近く展開するネイルサロン『ティ‐エヌ』のフランチャイズを例に挙げると、10坪程度、4席の店舗で1ヵ月あたりの売上は約250万円が目安です。そこから売上原価や経費が引かれ、月の営業利益は72万円。オーナーの年収(手取り)は864万円となります。

ネイルサロンで働くネイリストの平均年収は約300万円とも言われているので、ネイルサロンで独立開業すれば2倍くらい稼げる計算になります。

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ネイルサロンを開業するメリット

ネイルサロンを開業するメリット

ネイルサロンの開業には、魅力がたくさんあります。
こちらではネイルサロン開業のメリットを3つご紹介します。

ニーズがある

ネイル白書2020

ネイルサロンを開業する最大のメリットは、ニーズがあることです。

NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が発表した「ネイル白書2020」によると、ネイルサービス市場は2018年時点で1,700億円を超えており、年々拡大傾向にあることが分かっています。

現代の女性は美に対する意識が高く、さらに近年では普段のお手入れの一環としてネイルサロンに通う男性も増えていることから、今後も需要が伸びていくことが期待できます。

出典:ネイル白書2020 | NPO法人日本ネイリスト協会

低資金で開業できる

低資金で開業できることも、ネイルサロンを開業するメリットです。

ネイルサロンは施術スペースがあれば10坪以下の小スペースでも始められるため、初期費用で高額になりがちな店舗関連費を抑えることができます。

また、小規模の店舗であればオーナー1人や数人の従業員で開業できるので、採用・教育にかける費用も削減可能です。

レンタルサロンや出張サロンなど、店舗を構えない場合はさらに費用を抑えられます。

自由な働き方が可能である

ライフスタイルに合わせた働き方が可能なことも、ネイルサロンを開業するメリットの一つです。

本業や家事・育児の合間に副業として行うことができるので、会社員を続けながら、家事や子育てをしながら仕事ができます。

従業員を雇い、オーナー業務に専念する場合はさらに時間の自由度が増すでしょう。

ネイルサロンを開業するデメリット

ネイルサロンを開業するデメリット

ネイルサロンの開業には、メリットだけでなくデメリットもあります。
次に、ネイルサロンを開業するデメリットを2つご紹介します。

業務内容が多い

ネイルサロンを開業するデメリットは、業務内容が多いことです。

オーナー兼施術者として働く場合、予約管理から接客、施術、売上管理、集客、仕入れなど全ての業務を行わなければいけないため、状況によっては手が回らなくなってしまう可能性もあります。

フランチャイズの場合は本部によるサポートやアドバイスなどを受けながら運営できるので、個人で開業するよりオーナーの負担を軽減しやすいです。

競合が多い

競合が多めであることも、ネイルサロンを開業するデメリットです。

小スペースで始められ、大きな設備投資が不要なネイルサロンは開業する人も多く、複数店舗を展開するフランチャイズチェーンから個人経営の小規模店舗まで、さまざまなネイルサロンが出店しています。

競合店との衝突が起きやすいため、ネイルサロンが多い地域での開業は避ける、他店にはない強みで差別化するなどの工夫が必要です。

ネイルサロンの廃業率は高め?よくある失敗の原因も押さえておこう

ネイルサロンの廃業率

[注]負債額1,000万円以上の法的整理が対象

帝国データバンクの調査によると、2020年1~11月におけるネイル専門サロンの倒産が19件と過去最多を記録したことが分かりました。この調査結果から、ネイルサロンの廃業率は増加傾向にあると言えます。

特に、マンションや自宅などの小規模ネイルサロンの倒産が目立っているとのこと。背景には市場の拡大に伴う参入の多さがあります。急に店舗数が増えたことで競争が激化。さらに新型コロナウイルスの影響で、メイクやネイルなど美容需要が急激に減ったことが要因と言われています。

このような情勢だけでなく、以下のような原因でネイルサロンの開業に失敗するケースも少なくありません。

  • 運営資金の不足
  • 集客力の不足
  • 技術力・サービス力の不足
  • 競合との差別化が図れていない

最も多くの方が陥りやすいのが、「運営資金の不足」です。開業前は初期費用ばかりに意識が向いてしまいがちですが、開業後はすぐに賃貸料や人件費、水道光熱費、ネイル商材費などさまざまな費用が発生します。特に賃貸料は大きな負担になってしまうことが多いので、最初から賃料が高額な好立地で開業したり店舗を借りたりせず、小さく始めて少しずつ大きくしていく方法がおすすめです。

また、集客力や技術力・サービス力の不足、競合との差別化が図れず、開業後に安定した売上が出せずに廃業してしまうケースも珍しくありません。

よくある失敗の原因を理解しておけば、対策ができます。このような現実もしっかり受け止め、成功させるためには何が必要なのかを考えていきましょう。

参照:ネイルサロンの倒産が増加、過去最多を更新 店舗急増で競争激化、コロナ禍の直撃が追い打ち | PR TIMES
※「ネイルサロンの倒産件数」のグラフをもとに比較ネットが作成

ネイルサロンの開業を成功させるポイント

ネイルサロンの開業を成功させるポイント

それではネイルサロンの開業を成功させる、失敗しないためのポイントを5つご紹介します。
ネイルサロンの開業に不安をお持ちの方は、こちらを参考にしてください。

開業前のリサーチは入念に

ネイルサロン開業の成功は、開業エリアのリサーチにかかっていると言っても過言ではありません。

どれだけ優れたコンセプトでも、どれだけ魅力的なサービスを提供できるとしても、近隣に競合するネイルサロンがあれば価格競争や顧客の奪い合いがどうしても起こってしまいます。

開業するネイルサロンのターゲットやコンセプトに合ったエリアを選べているか、開業エリアのニーズに合ったサービスを提供できるかなど、開業前には入念にリサーチしておくことが大事です。

内装工事やインテリアに費用をかけすぎない

ネイルサロンの開業を成功させるためのポイントは、内装工事やインテリアに費用をかけすぎないことです。

「せっかく自分のネイルサロンを持つのだから、思いっ切りこだわりたい」と考える方も多いと思いますが、内装工事やインテリアなどはこだわる分だけ費用がかかるので、気づいたら想定以上に高額になり、運営に回す資金が少なくなってしまう危険性があります。

ネイルサロンは施術用のスペースと商材があれば開業できるため、できるだけ早く経営を安定させるためにも、内装工事やインテリアに関しては最低限に抑えておくことが大事です。

内装工事やインテリアの費用を抑えるには、居抜き物件を活用するほかに、DIYで準備する方法が挙げられます。実際にDIYを取り入れているネイルサロンなどを参考にしてみるのも良いでしょう。

フランチャイズでネイルサロンを開業する場合、店舗をつくる段階から本部と相談しながら進めていけるので、初めて独立する方でも安心です。

計画的なネイル商材の仕入れをしよう

計画的な仕入れも、ネイルサロンを成功させるためのポイントです。

ネイルカラーやジェル、パーツなど商材の品揃えが多いことはサロンの強みになりますが、充実さを優先してしまうといつの間にか売上より商材費のほうが上回り、経営を圧迫してしまう危険性もあります。

毎月の商材費は予算を決め、計画的に仕入れるよう徹底しましょう。お客様にとって重要なのはデザインや仕上がりなので、本当に必要かどうかよく考えて取捨選択することもネイルサロンの経営には欠かせません。

フランチャイズに加盟してネイルサロンを開業する場合、開業後の仕入れに関しても本部がしっかりサポート・アドバイスしてくれるので、店舗経営が初めてでも安心してチャレンジできるでしょう。

ネイルサロンの集客を工夫しよう

集客を工夫することも、ネイルサロン開業の成功に必要なポイントです。

集客方法として最も効率的なのは、口コミで広めてもらうことです。そのためにも、まずは身近な人に施術を受けてもらい、その人の知り合いを紹介してもらうというような方法も一つの方法として挙げられます。

ほかには、チラシの配布や無料のクーポン冊子への掲載、キャンペーンの実施などがあります。ホームページやSNSなど、近年の集客にはインターネットの活用も欠かせません。ポイントカードや2回目以降に使えるクーポンの発行など、リピーター獲得のための集客もしっかり行いましょう。

また、ネイルサロンの繁忙期や閑散期、アイドルタイム(営業時間内でお客様がいない・少ない時間帯)を把握したうえでの集客も大事です。

ネイルサロンの繁忙期 ネイルサロンの閑散期
夏・12月 10月・11月・2月

露出が高まる夏は手足を人に見られる機会が多く、12月はクリスマスなどのイベントがあり、おしゃれをしたい意欲が高まる時期。それが終わると閑散期に突入します。

閑散期でも継続して利用してもらえるように、再来院を促すキャンペーンを打ち出してみましょう。また、アイドルタイムにおいても、客足が途絶えがちな曜日や時間帯を把握して、曜日・時間帯限定のクーポンを発行するなどの工夫が必要です。

フランチャイズは集客ノウハウを持っており、集客支援を行っている本部も多いため、より効果的な集客を実現できます。

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特別なネイルデザインを勉強しよう

特別なネイルデザインを勉強しよう

競合と差別化するために特別なネイルのデザインを勉強しておくのもおすすめです。
例えば

  • アニメキャラクターのネイル
  • 写真をネイルに反映できる
  • 似顔絵のネイル

など、他の人ができないようなデザインができるネイルサロンだとセールスもしやすくなるでしょう。
ネイルサロンに近い住民と、特別なデザインをやりたいお客さんが足を運ぶため集客が成功しやすいです。

ネイルサロンの成功を高めるために!開業経験者のリアルな話も要チェック!

開業経験者の話を聞くことも、成功を高めるポイントの一つ。
こちらでは、フランチャイズ比較ネットが独自インタビューをした、脱サラして理美容系のビジネスを始めた方の動画をご紹介します。

[脱サラしてエステ店経営⁈] 家賃3万円で経営する田舎での独立成功談

独立開業経験者のリアルなインタビュー動画をもっと観たい方はこちら

ネイルサロンを開業するのにおすすめのフランチャイズ3選

ネイルサロンを開業する際は、フランチャイズを利用すると非常に便利です。フランチャイズはすで既にネイルサロンの集客に成功しているモデルなので、恩恵を受けながら開業することができます。今回はネイルサロンを開業するにあたっておすすめのフランチャイズを詳しく解説します。

ネイルサロンおすすめフランチャイズ1.ティ‐エヌ

『ティ‐エヌ』は、100店舗の全国展開実績を持つネイルサロンのフランチャイズ本部です。

5~10坪程度の小スペースで開業できるため、物件取得費や内装工事費などの初期費用を抑えることが可能。人材採用から育成まで総合的にサポートしてくれるため、安心して開業・経営に専念できます。

圧倒的な集客力を強みとしており、初期投資の早期回収が実現可能となっています。法人の新規事業としても、個人での独立開業にも最適です。

ティ‐エヌについて詳しく見る

ネイルサロンおすすめフランチャイズ2.ネイルクイック

『ネイルクイック』は「速く」「きれい」「手軽なお値段」で人気のネイルサロンのフランチャイズ本部です。

5〜10程度の小スペースで始められて、大きな設備投資も不要。施術の技術と机、イスがあれば開業できるので、初期費用を大幅に抑えられます。

また、1日あたり8名の来店者数で黒字化可能。約1年〜1年2ヶ月での初期投資回収が目指せます。

ネイルクイックについて詳しく見る

ネイルサロンおすすめフランチャイズ3.Nail Mix

『Nail Mix』は、定額制のネイルサロンを展開するフランチャイズ本部です。
分かりやすい料金体系や最新トレンドネイルの提供により、顧客満足度No.1を獲得しています。

2ヵ月に1回発表する新作デザインは全て本部が提供しているため、オーナーへの負担がありません。モデルからトレンドの監修を受けたデザインのため、高い集客が期待できます。

ネイルの技術をはじめ、接客マナーやパソコンスキルなど、研修制度も充実。本部認定の講師陣による高度な技術研修もあるため、業界未経験者でも安心してチャレンジできます。

Nail Mixについて詳しく見る

ネイルサロンで独立・開業できるフランチャイズ一覧はこちら

ネイルサロンの開業についてまとめ

今回はネイルサロンを開業するために必要な準備・流れや開業方法、初期費用・運営資金、開業のメリット・デメリットなどをご紹介しましたがいかがでしょうか。

ネイルサロンの開業についてまとめると、以下のようになります。

  • 資格なしで開業可能
  • ネイルサロンの開業準備は、まずターゲット・コンセプトの決定から
  • ネイルサロンの開業方法は店舗型・自宅型・出張型・間借り型・フランチャイズ型の5つ
  • ネイルサロン(10坪程度)の初期費用は約210万円、運営資金は1ヵ月約150万円

ネイルサロンの開業は、ハードルが低く未経験者でもチャレンジしやすい反面、競合がたくさんいます。
今回紹介した成功しやすいポイントも押さえて、安定したネイルサロン経営を実現しましょう。

  • 開業前は入念なリサーチを
  • 内装工事やインテリアに費用をかけすぎない
  • ネイル商材の仕入れは計画的に
  • ネイルサロンの集客を工夫する
  • 特別なネイルデザインの勉強・習得も大事

より安心感を持ってネイルサロンを開業したいという方は、成功に基づいたノウハウの提供や本部サポートが受けられるフランチャイズを検討してみてください。

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ネイルサロンの開業に関する記事

公開日:2022年11月09日

よくある質問

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