今注目のテイクアウト・デリバリー専門店を開業するには?メリットや成功・失敗ポイントなど解説

最終更新日:2023年04月26日

テイクアウト・デリバリー専門店を開業したくても、分からないことが多くて不安という方もいらっしゃるのではないでしょうか。情報が足りないまま開業すれば失敗する可能性が高まるので注意が必要です。

そこでこちらの記事では、テイクアウト・デリバリー専門店開業に関する情報をまとめました。テイクアウト・デリバリー専門店開業のメリット・デメリットをはじめ、開業の流れや必要な資金の目安、そして成功・失敗ポイントなど、開業前に知っておきたい情報ばかりですのでぜひ参考にしてみてください。

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目次

テイクアウト・デリバリー専門店を開業するメリット

テイクアウト・デリバリー専門店を開業するデメリット

テイクアウト・デリバリー専門店開業の流れ

テイクアウト・デリバリー専門店開業に必要な資金の目安

テイクアウト・デリバリー専門店開業の成功・失敗ポイント

テイクアウト・デリバリー専門店の開業に活用したいオンラインサービス

テイクアウト・デリバリー専門店開業におすすめのフランチャイズ

テイクアウト・デリバリー専門店の開業についてまとめ

テイクアウト・デリバリー専門店を開業するメリット

ここ数年で人々の食事の選択肢として定着してきたテイクアウト・デリバリーですが、ビジネスとしてのメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
まずはじめに、テイクアウト・デリバリー専門店を開業するメリットをご紹介します。

2坪~の広さで開業できる

テイクアウト・デリバリー専門店は、2〜10坪程度の敷地があれば開業できます。実店舗のように客席を用意する必要がなく、調理と注文を受け付けるスペースがあれば始められるからです。

自宅でも開業できる

テイクアウト・デリバリー専門店の開業は狭い敷地でも可能なため、自宅で開業することもできます。物件を探す手間が省けて物件取得費がかかりません。一人で営業すれば人件費も抑えられます。

ただし、調理中のニオイや駐車場の利用などが原因で、近隣トラブルにつながる恐れがあるため、自宅で開業する際はその辺りの配慮が必要です。

人件費を抑えられる

テイクアウト・デリバリー専門店の開業は、人件費を抑えられるところもメリットの一つです。通常店舗の場合は、接客対応するホールスタッフが必要です。実店舗を構えないテイクアウト・デリバリー専門店は、最低限の人数で開業できるため人件費を抑えられます。

立地条件に左右されない

テイクアウト・デリバリー専門店の開業は、立地条件に左右されず物件を決められます。実店舗の場合、立地条件が売上に直結するため物件探しに難航する可能性があります。立地が良い場所を選べば、家賃が大きな負担になるでしょう。

テイクアウト・デリバリー専門店なら、大通りから外れた場所や人目につきにくい場所といった多少条件の悪い場所でも問題ありません。物件探しの手間が省けるうえ、家賃の負担を軽減できます。

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テイクアウト・デリバリー専門店を開業するデメリット

テイクアウト・デリバリー専門店開業のデメリットをご紹介します。後から知って後悔しないよう、しっかり押さえておきましょう。

商品単価が低い

テイクアウト・デリバリー専門店を開業した場合、商品単価は実店舗よりも低い傾向にあります。

実店舗の場合、ランチを1,000円以上で提供することは珍しくありません。しかし、テイクアウト・デリバリー専門店でランチを1,000円以上で販売すると高額に感じる消費者は多いものです。なぜなら、テイクアウト・デリバリー専門店が増えたことによって、商品の価格帯が確立されつつあるからです。

実店舗よりも低い価格設定を行う店舗が多いにもかかわらず、実店舗よりも高い価格で販売しようとすると集客が困難になり、売り上げにつながりにくいでしょう。適切な価格設定にするには、開業するエリア周辺にあるテイクアウト・デリバリーで販売されている商品価格の相場を知ることが大切です。

販売できる商品が限られる

テイクアウト・デリバリー専門店を開業して販売できる商品は実店舗よりも限定されます。基本的に販売できるのは、冷めても味が落ちにくい商品や味が劣化しにくいものなど時間が経っても美味しく食べられるものです。テイクアウトの場合は購入後すぐに食べるかどうか分からないため、販売できる商品がさらに限定されます。

また、食中毒にも気をつけなければなりません。「加熱が必要な商品は十分に火が通っているか」「使用する容器はテイクアウト・デリバリーに適しているか」などの注意が必要です。

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テイクアウト・デリバリー専門店開業の流れ

テイクアウト・デリバリー専門店開業の流れ

テイクアウト・デリバリー専門店開業までの主な流れをご紹介します。

出店計画の立案

テイクアウト・デリバリー専門店を開業する際は、まずはじめに出店計画を立案します。出店計画がないとアピールポイントが不明瞭になるため、集客につなげられないからです。

出店計画に記載する内容は以下の通りです。

1.販売する商品
どのような商品を、どのようなスタイル・サービスで販売するのか決定します。

2.コンセプト
何を売りにするのか、お店のコンセプトを決定します。

3.ターゲット
お客様の年齢層や職業などを決定します。ビジネスマンや主婦、学生など、具体的に決めましょう。

4.出店する場所
どこに出店するのかを決定します。テイクアウト専門店なら人目につきやすい場所、デリバリー専門店ならターゲットが集まりやすい場所(オフィス街や住宅街など)からそれほど遠くない場所がおすすめです。

5.他店舗との差別ポイント
競合する店舗との差別ポイントを決定します。安さや素材の良さなど、「これだけは負けない」といった強みがあると提供する商品が同じでも差別化できます。

物件を探す

続いて行うのは物件探しです。出店計画で決めたエリア内で条件に合う物件を探しましょう。

テイクアウト・デリバリー専門店を開業する場合、好立地の場所に限定せず選べるため物件が見つかりやすい傾向にあります。狭い敷地でも開業できるため、借り手がつかない穴場物件が見つかる可能性が高いでしょう。

また、内見の際は施工業者の方と一緒に行くのがおすすめです。飲食店を開業する場合、内外装の工事や設備導入などが必要になります。施工業者の方が一緒なら、細かいところを確認しながら物件を探せます。

開業資金を準備する

テイクアウト・デリバリー専門店の開業資金は、200〜600万円程度かかると言われています。好立地の物件を選んだり、設備にこだわったりすると、さらに多額の資金が必要です。開店後は売上が不安定になりやすいため、3ヵ月〜1年程度の運営資金を確保しておきましょう。

もし開業資金を自己資金で賄えない場合は、「日本政策金融公庫」からの借入れを検討するのも一つの方法です。経営実績がなくても銀行や信用金庫より審査に通りやすくなっています。

また、国から支給される補助金や助成金を活用するのもおすすめです。返済が必要ないケースもあるため、金銭面での負担を大幅に軽減できます。

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内外装工事・設備の導入

テイクアウト・デリバリー専門店を開業して営業できるように内外装工事・設備の導入を行います。開店に向けての準備は内外装工事と設備導入が完了しなければ進められません。

開店するまではスタッフ指導やオペレーションの確認など、やるべきことはたくさんあります。内外装工事・設備の導入は、遅くとも開業3ヵ月前までに完了させましょう。

必要な資格や許可・届出の手続き

テイクアウト・デリバリー専門店を開業するまでに資格の取得や許可・届出の手続きを行う必要があります。基本的に必要になるのは、以下の3つです。

1.飲食店営業許可
2.防火管理選任届
3.食品衛生責任者の選出

飲食店営業許可は保健所、防火管理選任届は消防署にて受け付けています。また、食品衛生責任者になれるのは栄養士や調理師といった資格をもっている人です。資格を保有していない場合は、管轄内の食品衛生協会が実施する講習を受講すれば食品衛生責任者になれます。

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テイクアウト・デリバリー専門店開業に必要な資金の目安

テイクアウト・デリバリー専門店の開業時に必要な資金の目安は、以下の通りです。

項目 資金の目安
物件取得費 約100万円程度
内装工事費 約100万円程度(10坪あたり)
材料・資材費 35~135円/程度(1食あたり)

物件取得費

テイクアウト・デリバリー専門店を賃貸物件で開業する場合は、家賃・仲介手数料・保証金などの物件取得費が必要です。物件によっては敷金・礼金が必要になるケースもあります。
物件取得費の目安は100万円程度です。自宅で開業する場合は、物件を取得する必要がないのでコストをさらに抑えられます。

内装工事費

テイクアウト・デリバリー専門店として開業するためには、内装工事が必要です。10坪の物件であれば、かかる費用の目安は100万円程度です。

また、キッチンカーで営業する場合は、軽トラックやバンなどを改造するケースと改造済みの中古車を購入するケースがあります。使いやすさや内装にこだわりたい方は前者を、コスト削減を重視したい方は後者を選ぶと良いでしょう。

材料・資材費

テイクアウト・デリバリー専門店を開業する際には、材料費や資材費がかかります。

材料費は提供するメニューや取り扱う食材によって異なります。得意先を開拓したり大量に仕入れたりするなど、工夫しながらコストを抑えましょう。

また、テイクアウト・デリバリー専門店で必要となる資材と費用の目安は以下の通りです。

  • 容器代:25~100円程度
  • 割りばし:2.2円程度
  • おしぼり:3.6円程度
  • ビニール袋:3.6円程度

材料費とは別に資材費として35〜135円程度の追加費用がかかります。

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テイクアウト・デリバリー専門店開業の成功・失敗ポイント

テイクアウト・デリバリー専門店を開業する際の成功ポイントと失敗ポイントを紹介します。「どのような工夫が必要なのか」「気を付けなければいけないことは何か」などをしっかり押さえておきましょう。

成功ポイント

テイクアウト・デリバリー専門店は、オンラインサービスを活用すると集客しやすくなります。お店のHPを作成したりSNSで情報を発信したりすることで、多くの人に知ってもらえます。宅配を請け負うデリバリーアプリを活用するのもよいでしょう。

また、飲食店を初めて開業する場合は、シェアキッチンを活用するのも方法の一つです。お店を持つ前にお客様の反応を見ることができるため「うまくやっていけるのか」「改善すべき点はどこか」などを把握するのに役立ちます。

失敗ポイント

テイクアウト・デリバリー専門店を開業する際には、価格設定が適切でないと失敗する恐れがあります。そもそも、テイクアウト・デリバリー専門店のメニューは店内飲食よりも安く設定するのが基本です。

店内飲食の場合、食事するだけでなく、お店の雰囲気を楽しんだりおもてなしされたり、付加価値があるため多少高くても納得できます。しかし、テイクアウト・デリバリー専門店は料理を提供するだけなので店内飲食と価格が同等の場合、高いという印象を与えてしまいます。

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テイクアウト・デリバリー専門店の開業に活用したいオンラインサービス

テイクアウト・デリバリー専門店の開業に活用したいオンラインサービス

テイクアウト・デリバリー専門店開業の成功ポイントの一つにオンラインサービスの活用が挙げられます。新規顧客の獲得につながる便利なオンラインサービスを3つ紹介します。

UberEats(ウーバーイーツ)

フードデリバリーサービス「UberEats」を活用すると、配達員やバイクの準備をせずに開業できます。写真撮影費やメニュー作成費など初期費用として5万円かかりますが、分割払いも可能です。

menu(メニュー)

「menu」は初期費用0円で始められる、テイクアウト&デリバリーサービスです。初期費用がかからないため、出費を抑えて開業したい方におすすめです。

出前館

デリバリーポータルサイト「出前館」は知名度が高く、ユーザー数が多いことでも有名です。初期制作費として基本的に2万円かかりますが、配達員やバイクの準備が不要なので開業資金を抑えられます。

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テイクアウト・デリバリー専門店開業におすすめのフランチャイズ

テイクアウト・デリバリー専門店はフランチャイズで開業するのもおすすめです。フランチャイズには、「手厚いサポートが受けられる」「本部のブランドを活用できる」などのメリットがあります。

最後に、テイクアウト・デリバリー専門店開業におすすめのフランチャイズを3つ紹介します。

バーチャルレストラン

実店舗を営業しながらプラスαの売上を作りたい方には『バーチャルレストラン』がおすすめです。実店舗とは別ジャンルの商品をデリバリーサービスで提供できます。新たに物件を探す手間がないため、手軽にデリバリーを開業したい方におすすめのフランチャイズです。

バーチャルレストランの資料をもらう

21時にアイス

夜間運営に特化した『21時にアイス』は、SNSでの広告宣伝に力を入れているため安定した売上が見込めるフランチャイズです。テイクアウト専門店で開業資金は500〜600万円程度と、比較的少ないところも魅力の一つです。

21時にアイスの資料をもらう

ほっともっと

テイクアウト・デリバリー専門店のお弁当屋として全国展開する『ほっともっと』では、開業に必要な物件や厨房機器を全て本部が用意してくれます。少ない資金で開業できるため、リスクが少ないところが特徴です。また、研修制度がしっかりしているため、飲食業界未経験の方にもおすすめです。

テイクアウト・デリバリー専門店の開業についてまとめ

テイクアウト・デリバリー専門店の開業は、調理スペースを確保できれば、狭い敷地での営業が可能です。店内飲食できる実店舗よりも初期費用やランニングコストを抑えやすいのが大きな魅力でしょう。

オンラインサービスを活用したり、フランチャイズで開業したりするなど、自分に合う方法で挑戦してみましょう。

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公開日:2023年04月26日

よくある質問

Q テイクアウト・デリバリー専門店の開業資金を安く抑えるコツはありますか? 回答を見る
Q テイクアウト・デリバリー専門店を営む場合は必ず店舗が必要ですか? 回答を見る