【2025年冬】居酒屋・バー店舗数ランキング|生き残るチェーンは?独自の強みを持つ居酒屋・バーも紹介

最終更新日:2025年12月10日

居酒屋やバーには、それぞれの店舗ならではの空気感や雰囲気があります。

この記事に辿り着いている方は、以下のような思いを抱えているのではないでしょうか。

・自分のやり方でお客さんを喜ばせたいが居酒屋・バーの独立開業ノウハウがない。
・フランチャイズ展開をしているチェーンであれば自分でもできるのではないか。
・店舗数の多いチェーン店であれば再現性と仕組み化がしっかりしていて、加盟先候補の選択肢としていいのではないか。

この記事では、居酒屋・バーのフランチャイズ加盟を視野に入れている方に向けて、

・居酒屋チェーン店舗数ランキングTOP50
・居酒屋・バーのFC加盟先を選ぶ際に見るデータ
・比較ネットに掲載中の独自の強みを持つ居酒屋・バー 

を紹介しています。

店のオーナーとして自分の理想のお店を作りたい。
飲食に憧れがあり、雇われのままでは終わりたくない。

という気持ちをいただいている方に、ぜひご覧いただきたい内容となっています。

居酒屋チェーン店舗数ランキングTOP50

NO ブランド名 国内店舗数 FC募集の有無 創業年 運営法人 公式ページURL
1 千年の宴 850店舗 △FC募集確認できず 1983年 株式会社モンテローザ https://www.monteroza.co.jp/
2 鳥貴族 661店舗 △TCC制度あり 1985年 株式会社エターナルホスピタリティジャパン https://torikizoku.co.jp/
3 やきとり大吉 500店舗 〇FC募集 1977年 ダイキチシステム株式会社 https://www.daikichi.co.jp/
4 や台ずし 353店舗 △FC募集確認できず 2006年 株式会社ヨシックスホールディングス https://yossix.co.jp/
5 串カツ田中 350店舗 〇FC募集 2008年 株式会社串カツ田中ホールディングス https://kushi-tanaka.co.jp/
6 魚民 337店舗 △FC募集確認できず 1993年 株式会社モンテローザ https://www.monteroza.co.jp/
7 くいもの屋わん 327店舗 △FC募集確認できず 1982年 株式会社オーイズミフーズ http://www.oizumifoods.co.jp/
8 庄や 311店舗 〇FC募集 1968年 株式会社大庄 https://www.daisyo.co.jp/
9 つぼ八 300店舗 〇FC募集 1973年 株式会社つぼ八 https://www.tsubohachi.co.jp/
10 はなの舞 300店舗 〇FC募集 1984年 チムニー株式会社 https://www.chimney.co.jp/
11 八剣伝 211店舗 〇FC募集 1984年 マルシェ株式会社 https://www.marche.co.jp/
12 新時代 200店舗 △FC募集確認できず 2010年 株式会社ファッズ https://phads.jp/
13 やきとりの扇屋 200店舗 〇FC募集 1995年 株式会社ヴィア・ホールディングス https://www.via-hd.co.jp/
14 備長扇屋 200店舗 〇FC募集 1995年 株式会社ヴィア・ホールディングス https://www.via-hd.co.jp/
15 養老乃瀧 177店舗 〇FC募集 1956年 養老乃瀧株式会社 https://www.yoronotaki.co.jp/
16 肉汁餃子のダンダダン 142店舗 〇FC募集 2011年 株式会社NATTYSWANKYホールディングス https://nattyswanky.com/
17 赤から 140店舗 〇FC募集 2003年 株式会社甲羅 https://www.kora.co.jp/
18 塚田農場 124店舗 〇FC募集 2001年 株式会社エー・ピーカンパニー https://www.tsukadanojo.jp
19 お酒の美術館 113店舗 〇FC募集 2014年 株式会社NBG https://osakeno-museum.com/
20 英国風パブ HUB 108店舗 △FC募集確認できず 1980年 株式会社ハブ https://www.pub-hub.com/
21 秋吉 106店舗 〇FC募集 1959年 株式会社秋吉グループ本部 https://www.akiyoshi.co.jp/
22 杉玉 103店舗 〇FC募集 2015年 株式会社FOOD & LIFE INNOVATIONS https://www.sugidama-sushiizakaya.jp/
23 三代目 鳥メロ 101店舗 〇FC募集 2016年 ワタミ株式会社 https://torimero.com/
24 テング酒場 100店舗 △FC募集確認できず 1969年 テンアライド株式会社 https://www.teng.co.jp/
25 ときわ亭 100店舗 〇FC募集 2005年 TFS常盤フードサービス株式会社 http://www.tokiwatei.com/
26 やきとり一番 100店舗 〇FC募集 1982年 株式会社店舗事業センター https://yakitori-ichiban.co.jp/
27 磯丸水産 99店舗 〇FC募集 2009年 SFPホールディングス株式会社 https://isomaru.jp/
28 ミライザカ 88店舗 〇FC募集 2016年 ワタミ株式会社 https://www.watami.co.jp/
29 鶏ヤロー! 80店舗 〇FC募集 2009年 株式会社鶏ヤロー https://www.yuudining.com/
30 てけてけ 80店舗 〇FC募集 2005年 ユナイテッド&コレクティブ株式会社 https://www.teke-teke.com/
31 風来坊 80店舗 〇FC募集 1963年 風来坊チェーン会(複数企業) https://furaibou.com
32 串かつでんがな 74店舗 〇FC募集 1980年 株式会社フォーシーズ https://www.dengana.jp
33 ぢどり亭 73店舗 〇FC募集 1985年 株式会社アスラポート https://didoritei.cc/
34 白木屋 72店舗 △FC募集確認できず 1983年 株式会社モンテローザ https://www.monteroza.co.jp/
35 とりいちず 70店舗 〇FC募集 2013年 株式会社FS.shake https://www.fs-shake.com/
36 一軒め酒場 70店舗 〇FC募集 2011年 養老乃瀧株式会社 https://www.yoronotaki.co.jp
37 村さ来 69店舗 〇FC募集 1973年 焼肉坂井ホールディングス https://ys-holdings.co.jp/murasaki/
38 世界の山ちゃん 67店舗 〇FC募集 1981年 株式会社エスワイフード https://syfood-japan.com/
39 宇奈とと 63店舗 〇FC募集 2000年 G-FACTORY株式会社 https://www.unatoto.com
40 大黒 61店舗 〇FC募集 2009年 光フードサービス株式会社 http://hikari-food-service.jp
41 勝男 60店舗 △FC募集確認できず 2011年 株式会社GALA https://www.gala-japan.com/
42 コナ(CONA) 60店舗 〇FC募集 2008年 株式会社INGS https://cona-pizza.com/
43 がブリチキン。 60店舗 〇FC募集 2006年 株式会社ブルームダイニングサービス https://gabuchiki.com/
44 餃子のかっちゃん 57店舗 〇FC募集 2020年 株式会社double https://gyozanokacchan.com
45 大阪MANMARU(満マル) 57店舗 〇FC募集 2009年 株式会社イートファクトリーホールディングス https://osaka-manmaru.com/
46 Darts UP 56店舗 △FC募集確認できず 2007年 株式会社FLECHA https://dartsup.co.jp/
47 鍛冶屋文蔵 56店舗 △FC募集確認できず 1984年 株式会社だん家 https://www.danke-bros.co.jp/
48 にしだ場 55店舗 △FC募集確認できず 2000年 株式会社カミナリ屋 https://www.nishidaba.jp
49 魚金 52店舗 △FC募集確認できず 1994年 株式会社魚金 https://uokingroup.jp
50 博多劇場 50店舗 △FC募集確認できず 1997年 株式会社一家ダイニングプロジェクト https://ikkadining.co.jp/

居酒屋の今を知る|インバウンド需要の回復、FC代行型が熱い

インバウンド需要の回復により、居酒屋業界の売上は前年比104.2%増加傾向にあります。(参考:一般社団法人日本フードサービス協会 外食産業市場動向調査 2025年10月度

訪日外国人観光客が「日本のリアルな体験」ができる場として、居酒屋への注目が高まっているようです。

また、居酒屋・バーのフランチャイズ加盟といえば、「オーナー自身が店舗に立つ実働型」というイメージが根強いかもしれません。しかし最近では、本部が運営を完全代行する代行型という新しいモデルも登場しています。

具体的には、「完全代行型飲食店フランチャイズamau」があげられます。

従来のフランチャイズとは異なり、物件調査から設営スタッフの採用研修メニュー開発集客施策、さらには経理税務まで、本部が全て代行してくれます。

オーナーは初期投資をえば実働が不要になるため、深夜・長時間労働を避けながら飲食店経営ができるという魅力があります。

居酒屋・バーチェーンは“差別化業態しか生き残れない”時代へ突入?

帝国データバンクによると、2025年の上半期に発生した飲食店の倒産は458件
これは前年同期(435件)を上回り、過去最多かつ3年連続の増加となりました。

業態別では、「酒場・ビヤホール(居酒屋)」の倒産が最多の105件
2023年以降3年連続で100件以上という高水準で推移しています。

また、最盛期に約100店舗まで展開をしていた居酒屋チェーン「金の蔵」でさえ、
コロナ禍や経営悪化により、現在は池袋サンシャイン通り店の1店舗のみとなっています。

人件費や原材料費の価格高騰により、運営コストも増加。
2025年、居酒屋業界を取り巻く環境は一段と厳しさを増しています。

以上のことから、これからの時代、居酒屋業界では差別化された独自性の高い業態だけが生き残れる時代に突入しているのではないか...と考えます。

では、これからの時代に求められる「差別化された独自性」とは何でしょうか?

ここからは、フランチャイズ比較ネットに掲載されている、独自の強みを持つ居酒屋・バーをご紹介しながら考えていきたいと思います。

お酒の美術館|コンビニバー×オールドウイスキー特化

・特徴:日本初のコンビニバー。コンビニや駅構内、商業施設に出店可能な立ち飲みバー

・差別化ポイント
 →独自の仕入れルートでオールドボトルも1杯500円〜という低価格で提供が可能
 →コンビニが集客装置となり、新規集客もしやすい
→お酒飲みの提供となるため、厨房設備が不要

ちょいおでん|おでん専門×低価格

・特徴:おでんに特化した「おでん酒場」。リーズナブルな価格提供で老若男女と問わず需要あり

・差別化ポイント
→オリジナルのはも出汁を使用したおでん
→定番おでんからかわりダネおでんまで種類が豊富
→客層が幅広く、1年を通して売上が安定

完全代行型飲食店フランチャイズamau|完全運営代行型で副業OK

・特徴:本部が運営を代行する新しいFCモデル

・差別化ポイント
→初期投資のみで飲食店オーナーになれる
→副業OK、実働不要の投資型モデル
→6ヵ月間の赤字保証付きで運営リスクを軽減

すしと酒-箔-|お酒×寿司 インバウンドも狙える

・特徴:手に届く高級感をコンセプトにした独自のブランド戦略

・差別化ポイント
→高級感がありながらも手軽に楽しめる価格帯を維持
→2週間ごとに新商品が出る商品開発力が強み
→食材は本部で調理・加工して発行するため、簡単な調理のみ

オカマ始めました|エンタメ特化×オカマバー

・特徴:エンタメ性の高いオカマバー

・差別化ポイント
→オカマBAR×エンタメで稼ぐ新しいフランチャイズ
→飲食未経験でも月利益300万円以上も目指せる
→ショーやマンツーマン接客不要なシンプルな運営スタイル

沖縄家庭料理 赤嶺|本場・沖縄×体験型居酒屋

・特徴:食事と空間、音楽で沖縄のリアルな雰囲気を味わえる

・差別化ポイント
→沖縄の老舗食堂の創業者との共同監修
→沖縄から直送された食材を使用
→沖縄工場で全て仕込み→現場での仕込み作業が省ける

居酒屋・バーのFC加盟先を選ぶ際に見るデータ

店舗数

店舗数が多いということは、「勝てる立地」と「再現性」が組み合わさった実績と言えます。

店舗数が多いブランドには、以下のような強みがあります。

・立地選定のノウハウ:何百店舗もの出店経験から、どんな場所で成功しやすいかのデータが蓄積されている
・再現性の高いオペレーション:多店舗展開できているということは、誰でも運営できる仕組みが確立されている証拠
・ブランド認知度:店舗数が多いほど、お客様に「知っているお店」として安心感を与えられる

ここでは、いくつか事例を紹介します。

事例(1) 鳥貴族
・設立年:1986年
・得意な立地:関東・関西・東海圏の都市部・繁華街
・出店戦略:ビルの地下や2階以上の物件に出店して賃料を抑えつつ、都市部にドミナント展開。

事例(2) 串カツ田中
・設立年:2002年
・得意な立地:東京発祥で首都圏に集中するほか、大阪や名古屋など全国の都市部にも広く展開
・出店戦略:2008年に東京・世田谷で創業後、2014年に大阪岸和田(関西圏)や愛知金山(東海圏)、沖縄久茂地(九州圏)などへ拡大し、全国1000店体制を目指している。

事例(3) 養老乃瀧
・設立年:1956年
・得意な立地:郊外や地方都市の駅前・住宅街など地域密着型
・出店戦略:1956年の創業以来、地域密着型店舗を展開し長年にわたり親しまれてきた。

設立年

設立年が長いということは、それだけ長い期間支持をされてきた証でもあります。

支持される理由は様々ですが、その居酒屋・バーにしか出せない世界観や名物の力が大きいと考えられます。

ここでは、チェーンの世界観・名物に力を入れた強い差別化が成功している事例を紹介します。

事例(1) HUB
・創業年:1980年
・世界観・名物:英国の伝統的なパブ文化を日本に紹介し、豪華な雰囲気の中でリーズナブルな価格のドリンク・料理を提供。店内でスポーツ観戦や飲み放題企画などを展開し、欧風の気軽な社交場「場」を演出している。

事例(2) KIRIN CITY(ビアレストラン)
・創業年:1983年
・世界観・名物:ビールに特化したビアレストランで、社内資格を持つビアマイスターが注ぐ「2回注ぎ」のキリン一番搾りやクラフトビールを提供。定番のソーセージやジャーマンポテトに加え、季節ごとに変わる特別メニューで常に新鮮さを打ち出している。

事例(3) 銀座ライオン(サッポロビール系ビヤホール)
・創業年:1899年
・世界観・名物:日本初のビヤホール「恵比壽ビヤホール」(1899年創業)を起源に持つ老舗チェーン。落ち着いた空間で本格的なヱビスビールや欧風料理(ソーセージ、ジャーマンポテトなど)を提供し、長い歴史を活かした安定した差別化を図っている。

開業資金

開業資金は、なるべく抑えたい...という気持ちもわかります。

しかし、居酒屋のように競合が多く差別化が重要な業態では、
再現性の高いオペレーション考え抜かれたメニュー買って使わせてもらうための投資という見方も必要です。

もちろん、初期費用を抑えて開業できるフランチャイズもあります。
しかし、売上が出て長く続くチェーン店の多くは、

・名物料理の仕込み
・調理工程の簡略化
・提供スピード
・スタッフ教育の仕込み
・メニュー設計

といった、再現性の秘訣が蓄積されています。

こうした仕組みをオーナーがゼロから作ろうとすると、膨大な時間コストがかかります。
 
初期投資が高いブランド=「勝ちパターンをそのまま使える」という価値があり、
開業資金は「何に投資をするか」を見極める軸として判断をしてみてはいかがでしょうか。

ロイヤリティ

ロイヤリティは本部が利益を得るためのお金と捉えるのではなく、
原価対策・価格戦略・商品開発を代わりに行ってもらうための仕組み代と考えることができます。

とくに居酒屋・バーでは提供メニューに使われる原材料やお酒の値上がりに大きく左右されてしまいます

そのため、個人店の場合、
・原材料の値上がりで食材確保のコストがかかりメニュー変更をしなくてはいけない
・常連やリピーターのお客様のことを考えすぎてしまい、値上げに踏み切れない
・原価率があがってしまい、利益が減ってしまう
といったリスクが生じる可能性もあります。

しかし、原価対策の戦略が強いチェーンであれば、
・メーカーや卸との交渉により食材費を安定させる
・レシピ・工程の簡略化でロスを削減する

といったフォローをしてくれます。
ロイヤリティは単なる負担ではなく、原価高騰から店舗を守る保険となってくれます。

4つの項目(店舗数・設立年・開業資金・ロイヤリティ)を表で比較

独自の強みを持つ居酒屋・バーの店舗数×設立年開業資金×ロイヤリティを比較しやすいように表にまとめました。

店舗数×設立年

本部名 店舗数 設立年
お酒の美術館 114店舗 2014年
完全代行型飲食店フランチャイズamau 10店舗 2021年
沖縄家庭料理 赤嶺 5店舗 2020年
オカマ始めました - 2012年
ちょいおでん - 2023年
すしと酒-箔- - 2020年

開業資金×ロイヤリティ

本部名 開業資金 ロイヤリティ
オカマ始めました 230万円〜 固定6~8万円
完全代行型飲食店フランチャイズamau 330万円 営業利益の50%
すしと酒-箔- 1,000 万円〜 -
沖縄家庭料理 赤嶺 500万円 5%
ちょいおでん 1,000万円〜 15坪未満:77,000円、15坪以上:110,000円
お酒の美術館 300万円〜 10.8万円

まとめ

居酒屋・バーのフランチャイズ加盟は、「とにかく有名なチェーンを選べばいい」というものではありません。

大切なのは、あなた自身の状況や目指す働き方に合ったブランドを選ぶことです。

そして、これからの居酒屋業界は、明確な差別化戦略を持つブランドだけが生き残り続けると考えられます。

この記事を通して、納得のいく居酒屋・バーのフランチャイズ加盟先を選ぶお手伝いができれば幸いです。

公開日:2025年12月10日

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