新卒でフランチャイズ業界に入った私が今感じていること
公開日:2015年12月25日

フランチャイズ業界に新卒で入ってから、8か月が経ちました(2015年12月現在)。
・フランチャイズって何?
・フランチャイズ本部の人たちってどんな人?
・フランチャイズ本部のどこを見るべき?
などのポイントから、フランチャイズの選び方について、ご紹介します。
1.フランチャイズのモデル、儲かる仕組み
1-1.そもそもフランチャイズってどんな契約?
1-2.フランチャイズ加盟者は何故成功率が高いのか?
1-3.フランチャイズ加盟の成功率をより高める為に
2.いろんな本部と接して感じたこと
2-1.フランチャイズ本部の人たちはどんな人?
2-2.現在勢いのあるフランチャイズ本部は?
2-3.フランチャイズ本部が求めるオーナー像
3.フランチャイズ本郡のどこを見て判断すればいいのか
3-1.フランチャイズ本部が開示する情報量は?
3-2.先輩フランチャイズオーナーのお店に訪問することをおすすめします
3-3.フランチャイズの口コミサイトの閲覧を
4.まとめ
1.フランチャイズのモデル、儲かる仕組み
1-1. そもそもフランチャイズってどんな契約?
日本フランチャイズチェーン協会の定義は、「フランチャイズとは、事業者(「フランチャイザー」と呼ぶ)が他の事業者(「フランチャイジー」と呼ぶ)との間に契約を結び、自己の商標、サービスマーク、トレード・ネームその他の営業の象徴となる標識、および経営のノウハウを用いて、同一のイメージのもとに商品の販売その他の事業を行う権利を与え、
一方、フランチャイジーはその見返りとして一定の対価を支払い、事業に必要な資金を投下してフランチャイザーの指導および援助のもとに事業を行う両者の継続的関係。」となっています。
簡単に言い換えると、「本部のブランドやノウハウを、お金で買うことによってそれを使用できる権利を得ること」になります。
フランチャイズ本部は、自社で挑戦した中で、成功したモデルをフランチャイズとして提供、拡大しているので、そのモデルに則って経営をすれば、失敗する確率がかなり低くなると言われています。
次に、どうしてフランチャイズを活用した起業・独立は成功率が高いと言われているのか、説明して行きます。
1-2.フランチャイズ加盟者は何故成功率が高いのか?
起業の成功率を表すのが企業生存率と呼ばれる数字です。
すでにご存知の方も多いと思いますが、一般的に1つの企業が産声をあげてから、1年以上続く確率は40%、5年続く確率は15%、10年続く確率は6%・・・のようになっています。
成功とはなにか、人それぞれ解がありますが、会社が存続しないかぎりは何も生まれません。その点からこの数字を見ると、厳しい現実を突き付けられた気分になりますね。
では、フランチャイズ加盟した場合はどうでしょう?
独立5年後の生存率は65%。個人で起業するより、フランチャイズというシステムを使うことで、生存率が4倍以上も上がるんです。
理由は4つあります。
① 広く知られているチェーン名等を使用するため、集客が比較的有利になる。
② 本部から経営指導が受けられる
③ 本部の成功事例に則っている
④ 仕入れや販促などを本部がサポートしてくれるので、経営に集中できる。
いわば、強力な経営コンサルまたは、パートナーが最初から付いているということです。とても心強いですよね。
ただし、本部のサポートがあっても、閉店を余儀なくされるケースは多々あります。
次は、本部頼りではなく、自分の力で生存年数を長くする考え方を説明します。
1-3.フランチャイズ加盟の成功率をより高める為に
ポイントは3つあります。
①経営者としての視点を持つこと
これが一番大事です。自分がこの事業を担っていくんだ、という意気込みがなければ、どんな成功モデルを真似しても、うまくは行きません。
②本部に任せきりにしない
経営者視点を持つことと似ていますが、言い換えると「本部のせいにしない」という気持ちが大事です。現状は全て日々の自分の選択の結果です。想像通りの売上が得られていなかったとしたら、原因は自分の中にあります。
③知識を持つこと
経営、会計、マネジメント、採用・・・などなど、幅広い知識がないと、オーナーは務まりません。オーナー業は皆の憧れですが、孤独でもあります。全て自分で把握しておく必要があるのです。
2.いろんな本部と接して感じたこと
2-1.フランチャイズ本部の人たちはどんな人?
新卒営業マンとして様々な本部の方と接してみて感じたことは、「フランチャイズ本部の方々は、皆こだわりが強い!」ということです。
・この事業はこんなに素晴らしいんだ
・こういうコンセプトのお店でないとダメなんだ!
・もっとこの素晴らしさを広めたい!
そういったお声をよく聞きます。加盟先を探す時は、本部が語るこだわりに自分が共感できるかどうか、チェックするのが良いかもしれません。
また、こだわりが強い人は、頑固であり、変わり者でもあります。それに自分が合うかどうか、しっかり確認してください。
加盟してから、社長と反りが合わない、SVと反りが合わない、という自体になるのは、お互いメリットがありません。
2-2.現在勢いのあるフランチャイズ本部は?
今(2015年12月現在)勢いのある本部は、学習塾、リラクゼーション、iPhone修理だと私は思います。
学習塾はフランチャイズの広告市場に、かなり多くの比率を占めています。少子化ではありますが、子供一人にかける教育費が多くなっているので、まだまだ伸び続けるでしょう。
リラクゼーションは、ようやく市民権を得てきています。日頃からマッサージや整骨院に通う人も増えてきた気がしませんか?この業種では、立ち上がったばかりの本部も多いので、将来性見極めた上で加盟しましょう。
弊社の運営する「フランチャイズ比較ネット」に頂くお問い合わせで、一番多いのはiPhone修理の本部様からのものです。初期費用も安く、省スペースで開業出来るので、とても人気です。
しかし、ここも規模の小さな本部が多いので、会社の基盤や継続性について入念に調べましょう。
2-3.フランチャイズ本部が求めるオーナー像
営業していて、本部様がぼやいていることです。
「これからオーナーになろうというのに、全くその意識がない人が応募してくることがある」
先にも書いたように、フランチャイズ加盟は低リスクですが、自分1人で経営するということに変わりはありません。数字が読めない、人望がなさすぎる方は、向いていないと言えるかも知れません。
多くの本部様に共通して求められているオーナー像を挙げていきます。
・経営者視点を持っている=自分で考え、自分で行動する
・お金の計算が出来る
・人が付いてくるような人柄
・マネジメント能力がある(2名以上で運営することがほとんどな為)
フランチャイズとは言え、経営者としての資質が求められます。
3.フランチャイズ本郡のどこを見て判断すればいいのか
3-1.フランチャイズ本部が開示する情報量は?
自信のあるフランチャイズ本部は積極的に情報開示をします。たとえ実績がまだ少なくても、誠実な本部であれば、持ちうる全ての情報を見せ、そのビジネスへの想いを話してくれます。
「質問し過ぎると迷惑かもしれない」などと思わず、どんどん質問していきましょう!一世一代の決断です。遠慮をしていては、お互いに後悔がのこってしまいます。
具体的には、
・成功事例、失敗事例
・直営店の収益モデルと、FC店の収益モデル
・過去の売上推移
・過去にあった訴訟
・キャッシュフローのモデル
等です。
3-2.先輩フランチャイズオーナーのお店に訪問することをおすすめします
ある程度めぼしいフランチャイズ本部が見つかったら、本部には「内緒で」先輩オーナーに会いに行きましょう。
なぜ「内緒」が良いのでしょうか?なぜなら、本部から先輩オーナーを紹介する場合、経営が上手く行っている人ばかりを選ぶからです。フランチャイズオーナーには、経営が上手く行っている方もいれば、そうでない方もいます。上手く行っている方ばかりを見てしまうと、客観的な判断が出来なくなりますよね。
自分の足を使って、儲かっていそうな店舗、そうでなさそうな店舗、最低3人の先輩オーナーに会いましょう。飛び込みでもいいですし、前もって電話で訪問時間を決めてもいいでしょう。勇気をだして踏み出してみましょう。
3-3.フランチャイズの口コミサイトの閲覧を
私はまだまだ未熟ですが、いち営業マンとして断言します。営業トークには、自社サービスの過大評価、過剰表現が含まれます。
もちろん嘘になるような事はお伝えしませんが、自社サービスが良いものだと感じて頂けるような言葉の選び方をします。それはフランチャイズ本部の営業の方も同じです。
営業マンの話だけを聞いていると、客観的に何が良くて何が悪いのかわからなくなるので、第三者の意見、口コミを見ることが必須となってきます。
手前味噌ではありますが、弊社では「ここフラ」という業界最大のフランチャイズ口コミサイトを運営しています。加盟後、説明会参加後、展示会での商談後など、様々なシチュエーションでフランチャイズ本部と接触した時に感じたことが記されています。
成功体験も、失敗体験も必ず参考になると思うので、是非読んでみてください。
http://www.franchise-kuchikomi.com/
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。フランチャイズ業界に新卒で入った私が、今感じていることを、率直に書いてみました。
まだまだ業界歴は1年にも満たないので、至らないところもたたありますが、フランチャイズ本部と加盟検討者の最良のマッチングを目指し、これからも精進していきます。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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