まだまだ人気上昇中の唐揚げ屋を開業するには?必要な準備や資金の目安、成功させるポイントなど徹底解説!

最終更新日:2023年04月26日

全国的に唐揚げ屋の開業ブームが続いています。興味はあるもののどの程度のお金がかかるのか、開業して成功するのか、どのような資格が必要なのかなどが知りたい方もいることと思います。

本記事では、唐揚げ屋の主な3つの開業スタイル別に、それぞれの特徴や必要な開業資金の目安、開業のメリットや成功させるコツなど、知っておくべきことをまとめて解説します。ぜひ参考にしてください。

唐揚げ屋を含む飲食業で独立・開業できるフランチャイズ一覧はこちら!

目次

唐揚げ屋の開業が人気な理由

唐揚げ屋の開業スタイルは主に3つ

唐揚げ屋の開業に必要な資格・届出

唐揚げ屋の開業に必要な資金の目安

唐揚げ屋を開業するメリット

唐揚げ屋を開業するデメリット

唐揚げ屋の開業を成功させるポイント

唐揚げ屋の開業におすすめのフランチャイズ

唐揚げ屋の開業についてまとめ

唐揚げ屋の開業が人気な理由

唐揚げ屋の開業が人気な理由

近年、全国各地で唐揚げ屋を開業する方が増加中です。唐揚げ屋の開業が人気を集めている理由をいくつかご紹介します。

まず挙げられるのが、唐揚げ店を含むテイクアウトに消費税率8%の軽減税率が適用された点です。消費者にとっては、レストランで外食するよりもより安い価格設定で利用できるのが魅力と言えるでしょう。

また、コロナ禍の影響で外出せず自宅で過ごす時間が増えたことでテイクアウトやデリバリーの需要が拡大した点も大きく影響しています。

需要の拡大を受けて、大手外食チェーン店の間でもテイクアウトの唐揚げ店の出店が相次ぎました。唐揚げ専門のフランチャイズによる店舗参入も伸びています。

ここ数年間にわたり消費者の間で人気だったタピオカ店の出店ブームが過ぎ、変わって人気が高まっている唐揚げ屋へとブームが移行したのも影響していると言えます。

唐揚げ屋を含む飲食業で独立・開業できるフランチャイズ一覧はこちら!

唐揚げ屋の開業スタイルは主に3つ

唐揚げ屋を立ち上げる際の開業スタイルは主に3つあります。

  • フランチャイズで開業
  • 個人店舗で開業
  • キッチンカーで開業

それぞれの特徴をご紹介します。

フランチャイズで開業

フランチャイズで唐揚げ屋の開業をするには、唐揚げ屋チェーンを展開するフランチャイズ本部との契約が必要です。月々のロイヤリティは発生するものの、店舗運営に必要な仕組みやノウハウやトレーニングの提供などのサポートが受けられます。ブランド力のあるチェーンであれば、初めてでもネームバリューだけで宣伝効果があり、一から個人で開業するよりも集客しやすいのもメリットです。

フランチャイズでの出店の場合、一通りのノウハウの提供やきめ細やかなサポートが受けられるので、過去に店舗運営・経営の経験がない素人でも出店が可能です。商品内容や店舗のデザインなどフランチャイズ本部が定める方針やマニュアルがあるため、自分で特にこだわりなく唐揚げ屋を開業したい方におすすめです。

個人店舗で開業

個人店舗で唐揚げ屋の開業を目指すには、自力で一から店舗を立ち上げる必要があります。商品やサービス内容の開発、店舗物件の確保と内装工事、調理設備や店舗設備の確保と設置に加え、開業資金や利益が出るまでの運転資金の調達、会計、スタッフの雇用などのすべてを自分で行う労力が必要です。

店舗経営のノウハウがある人、すべての開業資金を自力で調達できる人、自由にオリジナルの商品やサービスを提供することにこだわりがある人などに向いています。

キッチンカーで開業

キッチンカーで唐揚げ屋を開業するには、調理設備が整った車両が必要です。基本的にキッチンカーのみを準備すればスタッフを雇わずとも一人で運営できるため、テナントを借りて開業するよりも開業資金や固定費を安く抑えられます。

開業資金が限られている人、特定の場所に縛られず自由にいろいろな場所で出店したい人などに向いています。

キッチンカーの開業を失敗させないためには?必要な資金・資格や流れ、成功のコツを詳しく解説

唐揚げ屋を含む飲食業で独立・開業できるフランチャイズ一覧はこちら!

唐揚げ屋の開業に必要な資格・届出

唐揚げ屋の開業にあたり、どのような資格や公的な届出が必要になるかは気になるポイントです。必要となる主な資格・届出を一つずつ解説します。

食品衛生責任者

唐揚げ屋の開業だけでなく、食品を扱う飲食業を運営する場合、施設内に食品衛生責任者を1名設置することが法的に義務付けられています。

資格を取得するには、各都道府県に設置されている食品衛生協会が実施している講習会に一万円程度の受講料を支払って参加し、講習を受けます。調理師や栄養士などの資格を保有している人の場合、届出を出せば講習を受ける必要はありません。講習会の具体的な開催日時については各都道府県に問い合わせが必要です。

防火管理者

唐揚げ屋を開業する際は防火管理者の選任が必要なケースがあります。収容人数が30名以上の店舗の場合は、防火管理者の設置が義務付けられています。防火管理者には2種類の資格があり、店舗の延べ床面積が300㎡以上の場合は甲種、それ以下であれば乙種が必要です。

資格の取得には、都道府県や市町村の消防長などが実施する講習会の受講が必要です。

移動販売車許可(キッチンカーの場合)

キッチンカーで唐揚げ屋を開業する際に必要となるのが、移動販売を行う各地域での営業許可の取得です。

営業許可は、地域を管轄する保健所に申請を提出する必要があります。しかも1つの地域で取得すれば済むわけではなく、移動先の各地域を管轄する保健所での申請が必要です。

開業届

唐揚げ屋の開業には他の事業の新規開業と同様、税務署への開業届が義務付けられています。提出期限は開業した日から1ヵ月以内です。

必要な書類は税務署の窓口で入手するか、「国税庁のホームページ」からのダウンロードが可能です。

唐揚げ屋を含む飲食業で独立・開業できるフランチャイズ一覧はこちら!

唐揚げ屋の開業に必要な資金の目安

唐揚げ屋の開業に必要な資金の目安

唐揚げ屋の開業で特に気になるのが開業にどれくらいの資金が必要かという点です。前述の開業スタイルごとに必要な資金の目安を解説します。

フランチャイズの場合

フランチャイズで唐揚げ屋を開業する場合の加盟費用は本部によって異なりますが、100万円から200万円程度が目安です。

店舗設置費用や研修費用、スタッフ研修などを合わせると400万円から600万円程度が必要な開業資金の目安となります。

個人店舗の場合

個人店舗で唐揚げ屋の開業を目指す場合、必要となる開業資金は店舗の立地や店舗の規模、従業員数などで変わります。物件の取得費用や外装・内装工事費用、調理設備や什器類・店舗設備の取得費用などを合わせると、必要な開業資金の目安は300万円から500万円程度です。

必要な資金はすべて自分で調達する必要があります。自己資金ですべてを賄えない場合は、 一般の金融機関や日本政策金融公庫から融資を受けることも可能です。

キッチンカーの場合

キッチンカーで唐揚げ屋を開業する場合に必要な開業資金は営業に使用する車両の規模や設備などによって異なります。

営業用車両の取得費用や調理設備の取得費用など、もろもろ合わせると、目安は400万円から500万円程度です。

唐揚げ屋を含む飲食業で独立・開業できるフランチャイズ一覧はこちら!

唐揚げ屋を開業するメリット

唐揚げ屋の開業にはいくつかのメリットがあります。主なメリットを4つご紹介します。

少ない資金でも始められる

唐揚げ屋の開業はテイクアウトが主なのでテーブルや座席を置く必要がなく、調理スペースのみで開業が可能なことから開業資金を抑えられます。スペースが狭い場合はさほど家賃もかからず、スタッフを雇う必要がないことから人件費もかかりません。

また、唐揚げの材料である若鳥は安価で手に入るため原価率を低く抑えられ、人気店になれば多くの利益を得られるでしょう。

工夫次第で年収アップが期待できる

唐揚げ屋を開業した場合の年収の目安は、一般的に500万円前後とされています。サイドメニューを充実させたり、移動販売やデリバリー販売などの取り組みでプラスアルファの売上を確保できれば、600万円や700万円超えも可能です。

さらに、店舗面積を拡大してより集客率を上げたり、複数店舗を展開するなどの工夫で、1,000万円以上の年収を実現しているケースもあります。

高度な調理技術が必要ない

唐揚げ屋の開業に際して高度な調理技術は必要ありません。唐揚げの調理工程は油で揚げるだけのシンプルなものです。

特殊な調理技術が必要ないため、調理師の資格がない、あるいは調理の経験がない人でも、トレーニング次第で均一な品質で商品を提供できるのがメリットです。

世代や季節を問わず需要が見込まれる

唐揚げは若年層からシニアまで幅広い世代に愛されている定番のメニューです。夕食や弁当のおかず、小腹が空いたときのおやつ、パーティーやちょっとした集まりでのサイドメニューなど、さまざまな場面で気軽に食べられることから需要が安定しています。

現在はブームの到来により需要がさらに伸びているものの、夏や冬などの気候の変化が消費に影響を与えることもなく、一年を通じて需要があるのは唐揚げ屋を開業する大きな魅力です。

唐揚げ屋を含む飲食業で独立・開業できるフランチャイズ一覧はこちら!

唐揚げ屋を開業するデメリット

唐揚げ屋の開業にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。主なデメリットを2つをピックアップして解説します。

競争が激しい

前述のように、唐揚げ屋の開店ブームにより競合店舗が多数存在することから競争が激化しています。

周囲に唐揚げ屋が多い地域では、オリジナル商品やサイドメニューを充実させるなどして差別化を図り、競争に打ち勝つ必要があります。

利益を上げるには集客が必要

唐揚げは原価率は低いものの、単価も安い商品なので、唐揚げ屋の開業で利益を得るには客数を増やして、多くの個数を売り上げる必要があります。

少しでも多くの顧客に足を運んでもらうためには、SNSを運用したりオンラインの広告を活用したり、何らかのキャンペーンを実施したりなど、さまざまな形での集客の工夫が必要です。

唐揚げ屋を含む飲食業で独立・開業できるフランチャイズ一覧はこちら!

唐揚げ屋の開業を成功させるポイント

せっかく唐揚げ屋を開業するからには、経営をうまく軌道に乗せて利益を獲得していきたいものです。開業を成功させるポイントを4つ解説します。

オンラインサービスを活用する

唐揚げ屋を開業する際はオンラインサービスの活用も検討しましょう。コロナ禍の影響でここ数年、在宅での外食のデリバリー需要が拡大しています。店頭販売に加えて、UberEatsや出前館などの出前のオンラインサービスをうまく活用することで、プラスアルファの収益が期待できます。

オンラインサービスを活用する場合は、店頭販売よりも容器代や利用料がかさむため、利益を出すために店頭販売よりやや高めの料金設定が必要です。ただし、他の競合店舗よりも高くなると利用されにくいため、うまくバランスをとることも重要です。

また、おひとりさま用のメニューや複数人向けのパッケージなど、デリバリーだからこそ選びやすい専用メニューの提供も検討しましょう。

鶏肉を安く仕入れる

唐揚げ屋の開業を成功させるには、唐揚げの材料となる鶏肉を安く仕入れて原価率を下げ、利益につなげることも重要です。鶏肉はモモやムネなどの部位や産地の違いなどによって仕入れ費用が変わってきます。ブラジルやタイなど外国産のモモ肉なら、国産よりも安く仕入れられるでしょう。

主な仕入れ先として、生産者や精肉店・卸売業者・通販サイトなどがあります。それぞれ取り扱う商品やロット数などが異なるため、提供する商品メニューに応じていろいろ検討してみましょう。

できる限り初期費用を抑える

唐揚げ屋を開業するには10坪以内の少ないスペースで良く、調理機器も少なくて済むため初期費用を抑えての開業が可能です。

初期費用がかさむことで利益が出せない場合、早々に廃業してしまう可能性があります。経営が軌道に乗るまでは、できるだけ初期費用や運転費用を抑えることが大切です。

開店場所を吟味する

唐揚げ屋の開業場所は経営を大きく左右する条件なので、こだわりをもって吟味しましょう。

たとえば、駅近で人の往来が多い道路に面する場所なら、帰宅途中の会社員や学生、買い物途中の主婦などが立ち寄りやすいメリットがあります。加えて、周辺に競合店舗がなければ希少価値を有利に生かしてより多くの顧客を獲得できます。

唐揚げ屋を含む飲食業で独立・開業できるフランチャイズ一覧はこちら!

唐揚げ屋の開業におすすめのフランチャイズ

唐揚げ屋をフランチャイズで開業する場合、加盟費用やロイヤリティは発生するものの、高い知名度を利用して集客しやすく、経営ノウハウや宣伝集客ツールの提供、研修やトレーニングなど、手厚いサポートが受けられるのがメリットです。

唐揚げ屋の開業におすすめのフランチャイズを2社ご紹介します。

鶏笑

『鶏笑』は、株式会社NISが展開する唐揚げ専門チェーンです。加盟店舗は全国で200以上で、海外での実績もあります。からあげグランプリでは10年連続金賞を受賞、2017年には最高金賞を受賞した実績があります。

営業時間や定休日はオーナーが自由に設定可能です。開店準備や唐揚げの作り方など、一通りのオペレーションがマニュアル化されているため、唐揚げ屋の開業に関するノウハウや調理経験がなくても安心です。

からあげ 縁 - YUKARI -

『からあげ 縁 - YUKARI -』は、BAN FAMILY株式会社が全国で約40店舗を展開する唐揚げ屋のフランチャイズです。新鮮なモモ肉を使用し、ニンニクを一切使用せず臭みを消すオリジナル製法で幅広い世代に喜ばれるメニューの提供に務めています。食物アレルギーがある人も安心して食べられる無添加メニューも提供しています。

唐揚げ屋を開業して安定した営業を行うための手厚い本部サポートが受けられるのが魅力です。

唐揚げ屋の開業についてまとめ

唐揚げ屋の開業は年代や季節を問わず需要が安定しており、原価率の低さやシンプルな調理プロセスなどの理由から人気が高まっているビジネスです。

ここ数年の唐揚げブームの影響で競争は激しくなっているものの、工夫次第で高い収益を上げることも夢ではありません。少しでも興味がある方は初心者でも充実したサポートが受けられるフランチャイズでの開業を含めてぜひ検討してみてください。

唐揚げ屋を含む飲食業で独立・開業できるフランチャイズ一覧はこちら!

公開日:2023年04月26日

よくある質問

Q 唐揚げ屋開業で調理師免許は必要ですか。 回答を見る
Q 自己資金が少額でも唐揚げ屋の開業は可能でしょうか。 回答を見る