開業資金の融資サポート先一覧!選び方やメリットも解説

最終更新日:2022年04月26日

開業資金の融資審査を少しでも通りやすくするためには、事業計画書など提出する書類の精度を高めることが重要です。事務作業が不慣れな人や、審査をクリアする確率を上げたい人は、書類作成を専門家に依頼するのも有効な手段と言えます。

今回の記事では、開業資金の融資サポートを依頼するメリットをはじめ、サポートを行っている機関や選ぶ上でのポイントもご紹介します。

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目次

開業資金の融資サポートを頼むメリットは?

開業資金の融資サポート先・一覧

開業資金の融資サポート先を選ぶポイント3つ

融資サポートを利用して確実に開業資金を調達しよう

開業資金の融資サポートを頼むメリットは?

開業資金の融資サポートを頼むメリット

融資審査に提出する書類はインターネットなどから簡単にダウンロードでき、経営者本人が作成して提出するものなので、必ずしも第三者からサポートを受けなくても問題ありません。

では、お金を払って融資サポートの業者に依頼すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。本章では、融資サポートのプロに書類作成を依頼する3つのメリットを解説します。

抜け漏れなく審査準備ができる

融資サポートを受ける大きなメリットは必要書類の作成、面接の質疑応答など、審査の準備を抜かりなく進めることができ、融資成功率を上げられる点です。また、依頼した融資サポート先が金融機関と関係性がある場合、紹介状を書いてもらえることもあります。

開業資金全般の相談をしたい人は、次の記事で詳しく解説しています。

開業資金の相談先一覧|選び方や相談のコツ・費用を解説

手間を省けて時間短縮

2つ目のメリットは、書類作成の代行を活用することで時間工数を削減できる点です。慣れない書類作成をする際は、書類に書かれた単語を調べたり複雑な計算をしたりと、想定以上に手間がかかるものです。

業務の合間をぬって経営者本人が書類作成するよりも、プロに任せた方が効率良く完成度の高い書類が準備できるのが融資サポートの大きな魅力です。また、サービスによっては自社に適した融資制度の選定もしてくれるので、無駄なく資金調達するのに役立ちます。

事業計画や返済計画を相談できる

一時的な融資審査のためだけではなく、開業後の事業運営や返済計画についても相談できることも、専門家にサポートを頼むメリットの一つです。

特に事業経営が未経験の人であれば、資金繰りに関する客観的・専門的な意見をもらえる貴重な機会となるでしょう。

開業資金の融資サポート先・一覧

融資サポートのメリットを押さえたら、実際にどのような第三者・機関に依頼すれば良いか具体例を確認していきましょう。本章では融資サポート先として代表的なものを4つピックアップしました。

民間企業

1つ目の融資サポート先は、起業家支援事業を行っている民間企業です。起業家向けのイベント開催をしていたり、ホームページやロゴの制作といったマーケティング戦略の提案をしてくれたり、さまざまな支援を受けられます。

融資後、スムーズに事業を開始したい人におすすめの融資サポート先として2社を取り上げご紹介します。

ソラボ

ソラボは資金調達をはじめ、経営改善や補助金申請のサポートなど起業家向けの支援を行っている民間企業です。融資支援の実績は4,500件以上あるため、資金調達の相談先としては十分なノウハウを持っていると言えるでしょう。

起業家支援のほかに、デジタルマーケティング事業として、マーケティング戦略の立案、ホームページや動画制作、SEO対策など開業後の事業運営のサポートも充実しているのが特徴です。

TOKYO創業ステーション

事業計画書の作成支援を行っており、セミナーやイベントで起業仲間と交流ができる民間企業の融資サポート先です。司法書士や中小企業診断士をはじめとする士業の専門相談員や、日本政策公庫と連携した融資相談を受けられるのが魅力の企業です。

税理士・行政書士法人

2つ目の融資サポート先は、税理士や行政書士といった士業です。税理士は税に関するエキスパートであり、行政書士は書類作成といった事務的な業務を得意としています。税理士は行政書士の業務を行えるのに対し、行政書士は税理士の業務を行えないといった違いがあります。

税理士と行政書士の融資サポート先の例をご紹介します。

BPS税理士法人

BPS税理士法人は会社設立や金融支援を行っている税理士法人で、高品質のサービスを低価格で提供している点が魅力です。LINEによる税務の無料相談や、顧問契約の変更を考えている人は2ヵ月顧問料無料など、サービスを気軽に利用しやすい工夫がされています。

創業融資てづくり専門支援センター

行政書士、司法書士、税理士、社会保険労務士といった専門家と連携しており、土日祝や夜間の相談にも対応している行政書士法人です。創業予定者や事業主向けに資金調達セミナーを開き、融資審査のポイントなどを紹介しています。また、融資後には定款作成や営業許認可申請など行政書士ならではのサポートを提供しているのも、創業融資てづくり専門支援センターの魅力の一つです。

会計事務所・コンサルティング企業

会計事務所とは、税務や会計の専門家が経営者に代わり、経理や税務申告を行う事務所を言います。コンサルティング企業は、経営者などから依頼を受けて課題解決に向け支援を行う会社です。資金繰りや経理、資金調達に詳しいコンサルタントによるサポートを受けることができます。

会計事務所やコンサルティング会社の例を2つご紹介します。

フィンテリックス総合会計事務所

事務所の代表は銀行出身で、お金に関する相談経験や知識を豊富に持っているのが特徴の会計事務所です。開業時の資金調達や資金繰りのサポートを得意とし、金融機関への融資申請に加えて補助金サポートや活用できる公的制度の無料診断を提供しています。融資のサポートは「着手金0円+成功報酬1%~」となっており、手元にまとまったお金がなくても依頼が可能です。

GwPコンサルティング株式会社

創業時の資金調達の際は月2~3回の打ち合わせを行い、資金の調達方法や事業計画書の作成などをサポートしてくれるコンサルティング会社です。創業融資のサポート費用は「着手金0円+成功報酬3%」で、資料作成は10万円となっており、最初の相談は無料となってます。

個人コンサルタント

費用を抑えたい人には、銀行員や公庫に精通している業界人やコンサルタントや、フリーランスなどを個別に探すのも良いでしょう。元銀行員や元日本政策公庫の職員が、豊富なノウハウを用いて支援を行っているケースもあります。

ただし、見積りやサポート内容は各個人によって多種多様のため、どこまでサポートして欲しいのかご自身のなかで明確にしておくのが重要です。また、どれだけ相手を信頼できるか見極めが難しいので、複数人に目星をつけて慎重に検討することが大切です。

開業資金の融資サポート先を選ぶポイント3つ

融資サポート先は個人から企業まで幅広く、サポート内容や金額なども依頼先で異なるため、効率良く選ぶためには次の3つのポイントを押さえておくのがおすすめです。

1.何をどこまでサポートしてほしいか

融資のサポートを受けるときは、希望するサポート内容に対応しているか確認しましょう。たとえば1から10まで全て任せたいのか、融資の書類作成だけピンポイントで代行してほしいのか、事業全般のアドバイスがほしいのかなど、何をどこまで頼るかによって選ぶべき融資サポート先は異なります。
インターネットで調べてみて気になる事業者を見つけたら、直接問い合わせてサポート内容を詳しく確認すると良いでしょう。

資金調達時には決算書などの書類作成が必要となります。下記の記事を参考にし、どのような書類が必要か理解した上で、外部にサポートを依頼するか自身で作成するか検討してみてください。

開業資金調達の書類作成方法とは?必要準備や注意点を解説

2.費用

予算の範囲内で対応してくれるところを選ぶのも、融資サポート先を決める上で大切なポイントです。書類作成以外にも、ホームページの制作や財務のアドバイスといったサポートを依頼する際には、費用が高額となる傾向です。最低限自分でできることは自身で行い、必要なことだけを外注しましょう。

融資審査のサポートだけを依頼する場合、「着手金+成功報酬の数%」で設定されているケースが多いです。ただし、顧問契約の締結を要件としている事務所などもあるため、あらかじめ問い合わせて確認しておくのをおすすめします。

3.対応スピード

業者の対応スピードについてはインターネット上では判断がつきにくいものの、融資サポート先を決めるポイントの一つです。メールや電話で問い合わせをし、素早く対応してくれるか、人柄はどうかなどチェックしてみると良いかもしれません。

開業資金の融資が下りなければ、設備購入や内装工事など開業に必要な準備が全て滞ってしまいます。対応スピードの早さはサポート先を決める上で重要な判断要素と理解しましょう。

融資サポートを利用して確実に開業資金を調達しよう

経営者自身が書類を自作し、融資審査を通過するのは難しいケースが多いです。財務や会計、融資審査に精通した専門家に書類作成の代行や相談をすれば、融資の成功率が高められます。融資の審査に落ちてしまうと、再度申請しても落とされる傾向があるため、一度の申請で通過できるよう融資審査の準備は万全にしておきましょう。

開業資金の融資審査について詳しく知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。

開業資金の融資審査を通る基準とは?創業融資申し込みの基本を解説

開業資金の調達方法そのものを、もう1度確認したい人はこの記事を参考にしてみてください。

開業資金の調達方法とは?調達ポイントやメリット・デメリット

公開日:2022年04月26日

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