焼き芋屋の開業ブーム到来中!儲かる理由や開業資金などを解説!

最終更新日:2023年03月01日

今、焼き芋の再ブーム到来により焼き芋屋業界にも追い風が吹いているため開業を検討するには良い時期です。焼き芋屋の開業は儲かると言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。

そこで、焼き芋屋が儲かる理由や売上の目安、開業のメリット・デメリット、開業に必要な準備と必要な資金の目安、開業を成功させるためのポイントなどを解説します。ぜひ参考にしてください。

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目次

焼き芋屋の開業が人気な理由

焼き芋屋の開業方法

焼き芋屋の開業は儲かる?原価率や気になる売上・年収の目安

焼き芋屋で開業する3つのメリット

焼き芋屋で開業するデメリット

焼き芋屋の開業準備と必要な資金の目安

売れる焼き芋屋にするには?開業を成功させるポイント

焼き芋屋と似ているおすすめのフランチャイズ

焼き芋屋開業についてまとめ

焼き芋屋の開業が人気な理由

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焼き芋屋の開業はなぜ人気が高いのでしょうか。大きく2つの理由を解説します。

安定した需要が見込まれる

焼き芋屋は古くから人々に愛されている食べ物であり、短期的な流行に左右されにくいビジネスです。
昭和20年代頃にブームが起こった焼き芋ですが、ここ数年は再ブームの到来によりさらに糖度の高い品種が開発され、スイーツとしても人気が高まっています。そのため、焼き芋屋の開業はこれまで以上に安定した需要が期待できます。

焼き芋専門店の人気が高まっている

従来の焼き芋屋のイメージと言えば、車での移動販売でした。ここ数年は店舗型の焼き芋専門店も増えています。こうした専門店は若い女性を中心に人気が高まっています。

焼き芋の原料であるさつまいもはビタミン豊富で健康・美容によい食品と評判で、ここ数年の健康志向の高まりと同時に品種開発が進んでいます。今後もさらなる需要の増加が見込まれるため焼き芋屋で開業をする人が増えると考えられます。

焼き芋屋の開業方法

焼き芋屋の開業方法には大きく分けて次の3つの方法があります。それぞれの特徴を解説します。

開業方法 メリット デメリット
移動販売 出店場所を自由に選べる 天候に左右されやすい
店舗販売 人出の多いエリアへの出店で高収益が目指せる 出店場所が悪ければ収益が落ちる
フランチャイズ加盟 開業や営業へのサポートが手厚い ロイヤリティを支払う必要がある

移動販売

移動販売での焼き芋屋の開業は、昔から続く伝統的な販売形態です。定番の歌を歌いながらのリヤカーや軽トラでの販売は、寒い季節の風物詩と言えるでしょう。

焼き芋屋を移動販売で開業するメリットは、人の往来が多い地域を集中的に売り歩いて利益を出せるなど、自由度の高い点です。反面、雨が降れば客足が減るなど、天候に左右されやすいのがデメリットとして挙げられます。

移動販売をする場合、最近は食品販売用のキッチンカーを使用した移動販売が人気です。イベント会場やショッピングモールの前に出店するなど、工夫次第で安定した売上が確保できるため注目されています。

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店舗販売

昔ながらの移動販売だけでなく、最近は店舗型の焼き芋屋で開業するケースも増えています。

移動販売の場合は人出の多い地域を選んで重点的に販売することが可能ですが、店舗型の場合は移動できないため、出店場所をどこにするかが売り上げに大きく影響します。
たとえば、商業施設内に焼き芋専門店の店舗を構えたり、大型商業施設付近に販売ブースを設置したりするなどの工夫が必要です。

フランチャイズの加盟

焼き芋屋の開業方法として、焼き芋屋を展開するフランチャイズへ加盟する方法もあります。

フランチャイズで焼き芋屋を開業する場合、本部にロイヤリティを支払いながら店舗を営業します。焼き芋屋の開業では、車両の準備や物件の確保、材料の調達をどうするかの問題がありますが、フランチャイズに加盟すれば本部が出店準備をサポートしてくれるケースもあるため、スムーズな開業が目指せます。

\焼き芋屋以外のスイーツも!/

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焼き芋屋の開業は儲かる?原価率や気になる売上・年収の目安

焼き芋屋を開業したいという方が特に気になるのは、どれくらい儲かるのかという点ではないでしょうか。
焼き芋屋の開業利益率は高く、7割から8割程度とも言われています。そこで、原価率や売上、年収の目安を解説します。

焼き芋屋の原価率

焼き芋屋を開業した場合の原価率の目安は20〜40%程度とされています。仮に1本400円で販売した場合、1日に100本売り上げると、1日分の粗利益は24,000〜32,000円という計算になります。

一般的な飲食店の利益率は、目標値では10〜15%程度、実際の目安としては、5〜10%程度です。この状況と比較すると、焼き芋屋は利益率がかなり高いビジネスと言えます。

焼き芋屋の売上・年収の目安

焼き芋屋を開業した際の売上および年収の目安は、1日1万円の売上を目標とした場合、1ヵ月分の収入の目安は20〜30万円程度です。

年収に換算すると240〜360万円程度となります。焼き芋屋によっては月に100万円程の売上を確保する店舗もあり、その場合は年収1,000万円超えも夢ではありません。

なお、焼き芋屋の売上は、販売形態や季節、イベントなどの条件によって左右されます。

焼き芋屋で開業する3つのメリット

焼き芋屋での開業には3つのメリットがあります。それぞれを詳しく解説します。

1.開業資金を抑えられる

焼き芋屋で開業する大きなメリットは、開業資金が抑えられる点です。他の飲食業での開店と比較しても開業資金が低いビジネスと言えます。

たとえばカフェや弁当屋を開業する場合、店舗物件の確保には家賃や敷金、礼金などがかかります。さらに店舗として使うためのリフォームに内装工事費が発生し、備品や仕入れ代なども加えると、総額300〜1,000万円程度の開業資金が必要です。

一方、焼き芋屋をキッチンカーで開業する場合に必要な車両取得費用は100~300万円程度、焼き芋を焼く機械が30万円程度、材料は1本30~70円程度のさつまいものみなので、カフェや弁当屋よりも開業に必要なトータル費用を抑えられます。

2.資格や免許がなくても始められる

焼き芋屋の開業で特に必要となる専門資格はありません。保健所への営業の届出だけで済みます。

お好み焼きやラーメン屋など原材料を仕入れて調理し、料理を提供する飲食店の場合は、保健所から営業許可書を取得する必要があります。

焼き芋屋は他の飲食店ほど調理スキルは必要なく、簡単な調理で料理を提供できるのは大きなメリットです。

3.仕入れ先に困らない

焼き芋屋で開業する場合、基本的にさつまいもさえあれば、特に他の原材料は必要ありません。さつまいもの仕入れルートさえ確保できれば営業可能です。ちなみに、さつまいもは自分で栽培することもできます。

焼き芋屋で開業するデメリット

焼き芋屋での開業はメリットばかりではなく、デメリットも存在します。そこで、2つのポイントを解説します。

他店との差別化が難しい

焼き芋屋の開業は商品内容や価格帯などがどこの店舗も同じような傾向になるため、他店との差別化を図るのが難しいというデメリットがあります。

差別化を図るには、独自の工夫やアレンジが必要です。近年ではアイスやパフェなど、焼き芋を活用したスイーツを販売するビジネスも増えており、これらの店舗も競合になり得ます。

出店する場所の確保が困難なケースがある

焼き芋屋の開業の多くは移動販売のため、出店場所の確保がポイントです。利益を得るには、大規模商業施設や駅周辺、イベント会場など、客足が見込める場所に出店する必要があります。

仮に人出の多い場所を確保できたとしても、多数のキッチンカーが出店していた場合、思うような売り上げにつながらないケースも考えられます。また、土地所有者との交渉がうまくいかず出店できないなど、出店場所の確保が困難になるケースもゼロではありません。

焼き芋屋の開業準備と必要な資金の目安

焼き芋屋の開業準備と必要な資金の目安

移動販売での開業を例に、焼き芋屋の開業準備のステップ、および必要な資金の目安を解説します。必要な項目と費用の目安は以下の通りです。

項目 費用の目安
車両の購入 ・軽トラック(新車):70~100万円程度
・軽トラック(中古):50万円程度
・キッチンカー(新車):150~300万円程度
・キッチンカー(中古):100万円程度
・リヤカー/リアカー:10~30万円程度
焼き芋機の購入 10~30万円程度
さつまいもの仕入れ 1本あたり30~70円前後(仕入れ方法やさつまいもの品種などによって異なる)

どのような車両や焼き芋機にするかなどによって変わりますが、移動販売での焼き芋屋は開業資金のなかでも割合の大きめな車両の購入費用を抑えることで、100万円程度の資金で開業できる場合があります。
それぞれ必要な費用のポイントについて解説していきます。

1.車両の購入

移動販売での焼き芋屋開業に必要な車両として、焼き芋機を載せるために軽トラックやキッチンカーが必要です。

軽トラックは、新車であれば70〜100万円程度かかります。中古の場合は高くても50万円程度です。キッチンカーであれば、新車の場合は150〜300万円程度、中古の場合は100万円以下で購入できるでしょう。また、移動範囲がそこまで広くないという場合は、リヤカーでの開業も一つの手段です。1台10~30万円程度なので、軽トラックやキッチンカーを購入するより開業資金を大幅に抑えることが可能です。

2.焼き芋機の購入

焼き芋屋を開業するには焼き芋機の購入が必要です。価格は新品で10〜30万円程度で、メーカーやサイズにより異なります。レンタルを利用することも可能です。

焼き芋機にはガス式と電気式の2種類があります。ガス式は火力が強く、短い調理時間で焼き上がるのがメリットです。電気式はガス式よりも安全性が高く、その分高額です。

3.さつまいもの仕入れ

焼き芋屋を開業する際は、さつまいもの仕入れ先を確保する必要があります。できるだけ安く仕入れられるルートを開拓してコストを抑えることが大切です。

さつまいも1本あたり30〜70円前後がおおよその目安です。仕入れ先によっては、最低限の購入数が定められている場合もあるのでよく確認しましょう。

4.開業届の提出

個人で焼き芋屋を開業する場合、開業から1ヵ月以内に、出店エリアを管轄する税務署に開業届を提出するのがおすすめです。開業届を出さなくても罰則が課せられることはないものの、届け出があれば確定申告の際に青色申告で税制上の優遇が受けられるメリットがあります。

開業届の用紙は税務署の窓口で入手するか、「国税庁のホームページ」からダウンロード可能です。開業時期はやることが増えるため、提出期限を逃すことがないよう、早めに記入して提出するのがおすすめです。

開業届はいつどのタイミングで出せばいい?届出の仕方と必要書類とは

売れる焼き芋屋にするには?開業を成功させるポイント

焼き芋屋の開業を成功させるには、どのようにすれば良いのでしょうか。 焼き芋屋の開業を成功させる3つのポイントを解説します。

移動販売は時間帯で販売エリアを変える

移動販売で焼き芋屋を開業する場合、出店場所と時間帯が重要です。
日中は人出の多い観光地やイベント会場などに移動して営業し、夜は帰宅途中の会社員や学生などが通る道筋などに移動するなど、時間帯ごとに販売エリアを変えて売上を伸ばしましょう。

季節に応じて提供する商品を考える

焼き芋は冬のイメージが強い食品です。寒さが厳しくなる冬に需要が高まる一方、夏場はさほど売れません。
そのため、焼き芋屋の開業にあたっては、夏場はかき氷やアイス、わらび餅といった商品も揃えて収入が落ちないようにする方法もあります。焼き芋をアレンジしたスイーツを販売することも可能です。

さつまいもを安く仕入れる

焼き芋屋の開業を成功させるには原料のさつまいもをできるだけ安く仕入れることが大切です。仕入れ値が安ければ安いほど、多くの利益が確保できます。

さつまいもの主な仕入れ先は、卸売業者や市場、あるいは生産者から直接仕入れるなどです。仕入れ値は産地や品種によって左右され、品種・産地によって収穫時期も異なるため、一年を通じて材料を安定的に確保できるように複数の仕入れ先を開拓しておくのがポイントです。

焼き芋屋と似ているおすすめのフランチャイズ

焼き芋屋の開業と似ているビジネスモデルのフランチャイズから、おすすめの2社をご紹介します。

あげ焼きパン 象の耳

『あげ焼きパン 像の耳』は、卵・乳製品不使用で無添加のパン生地を特殊な製法で調理する、新食感で低カロリーのあげ焼きパンのフランチャイズです。

ロイヤリティや研修費用、解約違約金、契約更新料、本部への相談料は一切かかりません。加盟金も分割払いが可能です。本部から届いた生地を予熱したオーブンに入れるだけで完成するので、調理の手間がかからず廃棄ロスもゼロです。手厚いサポートで誰でも出店できます。

なないろ弁当

『なないろ弁当』は、既存のカフェや居酒屋、介護施設、障害者施設などの厨房設備を利用して調理済みの食材を盛り付けて配達するサービスです。500円以下のヘルシーなお弁当で人気が高まっています。

5万円の開業資金で調理経験がなくても加盟から最短1ヵ月で開業できます。厨房設備さえ確保できれば、午前中のスキマ時間を利用して営業でき、屋号も自由に設定できます。ほぼ100%法人のオフィスでの移動販売なので、基本的に平日のみの稼働です。

焼き芋屋開業についてまとめ

焼き芋屋の開業は、流行に左右されることなく安定した収益が見込め、近年は再ブームの到来で焼き芋専門店も増えています。

焼き芋屋の開業は、低い原価率と需要の高まりにより高い収益が見込め、特に資格や免許がなくても開業できます。移動販売の場合は営業時間帯や販売エリアを考慮したり、夏場は別商品への切り替えや焼き芋をアレンジしたりするなどの工夫で売上アップが目指せます。
焼き芋屋の開業に興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。

スイーツ店で独立・開業できるフランチャイズを探してみる

公開日:2023年02月24日

よくある質問

Q 焼き芋屋の開業に調理師免許の資格は必要ですか? 回答を見る
Q 焼き芋屋の開業で必要なランニングコストにはどんなものがありますか? 回答を見る