日本の国民食「カレー」のフランチャイズとは?

最終更新日:2018年05月01日

深い味わいのビーフカレー、野菜がゴロゴロ入ったカレー、スパイス香るキーマカレーなど、日本人はカレーを様々にアレンジするほど、カレーが大好きな国民性です。

そんなカレーで自分の店を出してみたい!と思ったのなら、フランチャイズに加盟するのも一つの方法です。フランチャイズならではのメリットや気を付けるべきポイントをご紹介します。

1. 現在チェーン展開しているカレーフランチャイズ

 1-1. CoCo壱番屋

 1-2. ゴーゴーカレー

 1-3. カレーショップC&C

 1-4. 日乃屋カレー

 1-5. 淡路島カレー

2. カレー屋での独立開業とは?

 2-1. カレー屋開業のポイント

 2-2. フランチャイズでカレー屋を開業する場合

3. カレーフランチャイズの今後

 3-1. カレーの市場規模

 3-2. カレーフランチャイズの今後

4. まとめ

目次

1. 現在チェーン展開しているカレーフランチャイズ

2. カレー屋での独立開業とは?

3. カレーフランチャイズの今後

4. まとめ

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1. 現在チェーン展開しているカレーフランチャイズ

家で食べるカレーに比べ、奥深い味を提供するカレー専門店。ボリュームがあり、素早く提供されるので、ビジネスマンや学生に大人気です。フランチャイズとしてチェーン展開しているカレー屋はどんなものがあるのでしょうか?

1-1. CoCo壱番屋

国内1270店舗、海外に162店舗、合計1432店を展開し、「ココイチ」の相性で親しまれている巨大カレーチェーンです。2013年には「最も大きいカレーレストランチェーン」として、ギネス記録にも認定されました。売上高、店舗数ともに他のチェーンを大きく引き離し、カレーチェーン店で唯一東証一部上場を果たしています。

商品は、ポークやビーフなど選べるソース、30種類以上のトッピング、100g単位で選べるライスの量、10段階以上から選べる辛さなど、自分が食べたいカレーにアレンジできることが魅力です。

ココイチでの独立は「ブルームシステム」と名づけられた独自ののれん分け制度を実施しています。「ブルームシステム」とは、まず正社員として運営会社である株式会社壱番屋に入社し、給料をもらいながら実際の店舗で働きます。店舗のオペレーション、人材マネジメントや経営ノウハウをしっかり学んだ後、独立をする制度です。
飲食店の10年継続率は約10%程度と言われている中、この制度を採用した結果、10年継続率約90%と、非常に高い結果を残しています。

この結果からも、「ブルームシステム」における経営ノウハウ習得の優位性やブランド力の高さが伺えます。

またココイチではロイヤリティが一切不要です。独立後、収益を確保しやすいのも特長です。

1-2. ゴーゴーカレー

国内60店舗、海外に6店舗を展開する金沢カレー専門チェーンです。

金沢カレーは、ドロッとした濃厚なルーと、付け合わせにキャベツの千切りが載っているのが特徴です。ステンレス製のお皿に盛られ、先割れスプーンを使用して食べます。
「ゴーゴーカレー」は、この金沢カレーブームの火付け役です。

数字の「5」へのこだわりがあり、55の工程をかけ5時間煮込むルーを、55時間寝かせて作ります。毎月「5」がつく日にはサービス券の配布を行っています。

フランチャイズ契約は法人・個人どちらも可能です。出店費用は加盟金・保証金を含めて2,000万円ほど。契約期間は5年でモデル年収は660万円です。

1-3. カレーショップC&C

京王電鉄グループ「株式会社レストラン京王」が展開するカレー専門店。京王線沿線を中心に21店舗を展開しています。

「カレーショップC&C」は1968年に京王線新宿1号店を開業。半世紀ほどの歴史を持つ老舗カレー屋です。
京王線新宿駅西口コンコースにある店舗は、わずか17席の立席形式にも関わらず、毎日2,000人以上のお客様に利用される超人気店です。

開業時の初期投資は3,000万円から。15坪~30坪ほどの店舗で、駅やオフィス街などへの出店となります。
「コックレスシステム」により、難しい仕込は無く、アルバイトスタッフでも調理可能なオペレーションを実現。開業前の45日の研修とマニュアル、販促ツールで開業を支援しています。

1-4. 日乃屋カレー

都内を中心に7店舗を運営するカレー屋。300店舗以上カレー屋が存在する激戦区、東京神田で行われた「神田カレーグランプリ」で史上初の殿堂入りを果たした実力店です。

食べ始めは甘く、後から辛くなる特徴的な味は、やみつきになります。

開業資金は300万円から。店舗は小規模から中規模でのお店がほとんどで、従業員1名で運用している店舗もあります。小規模店舗であれば、物件取得費も低く抑えられます。

日乃屋カレーのFC詳細情報

1-5. 淡路島カレー

募集から2年間で加盟店100店舗突破のカレーブランド。「淡路島カレー」の特徴は、屋号を名乗る必要がないこと。ライセンス契約のみなので、居酒屋のランチ営業の一環としてや、お店の1メニューとして取り入れることが出来ます。

カレー1皿につき、淡路島産の玉ねぎが丸々1個分使われています。その他にも化学調味料・添加物は極力使わず、油も1皿にオーリブオイルスプーン1杯程度と、非常にヘルシーに作られています。

独特のフランチャイズシステムには、ロイヤリティ・SV制度・解約金などはありません。備品をすべてそろえても92万円の低開業資金。しかも厨房備品などは既存のものが活用出来るので、実質はもう少し低く抑えられることが多いです。

カレーソースは、味を買えなければトッピングは自由なので、フランチャイズでありながら自分らしさも表現したメニューを提供できることも魅力です。

2. カレー屋での独立開業とは?

カレー専門店は、メニューも限られているので、他の飲食業に比べて簡素な運営オペレーションになります。効率的なオペレーションの利点を残しつつ、他店と差別化をした運営が必要になります。

2-1. カレー屋開業のポイント

カレーはお酒との相性はそれほど良くないため、ランチタイムが勝負時間になります。短時間の運営になるので、回転率の向上が重要です。

また、いかに「選ばれる」カレーを提供できるかがカギになります。ただの美味しいカレーであれば、小さな喫茶店にもあります。最近はレトルトのカレーも品質が高く、美味しいものが多いので、競合が非常に多い状態です。

その中で顧客を獲得するには、商品の良さだけでなく、接客を始めとした店作りも大きなポイントになります。

ターゲットとなる客層を決め、材料やコンセプトにこだわり、「ここでしか食べられない」カレーを提供していくことで、安定した顧客数を獲得することが出来ます。
ただし、客層を絞り過ぎると集客に逆効果となります。独創性と万人受けの上手なバランスを取り、最大数の顧客が獲得出来るカレー屋を目指しましょう。

2-2. フランチャイズでカレー屋を開業する場合

フランチャイズはブランドを活用出来ることがポイントです。例えば女性客は、カレー専門店へ1人で入店することをためらいがちです。その点、フランチャイズの場合、すでに認知度のあるブランドの安心感があるので、女性をはじめ、広い客層の来店が期待できます。

また、ショッピングモールなど、個人では出店が難しい好立地への出店もできるので、集客面に大きなメリットが有ります。

カレー作りは仕込に時間がかかります。フランチャイズの中には、カレーのルーを本部がセントラルキッチンで製造し、店舗では温めるだけで提供できるシステムもあります。未経験でも、美味しものを簡単に提供することができるのです。

ただし、フランチャイズの場合、オリジナリティを出すことは困難です。指定されたメニュー以外の提供を契約上認めていないことが多いので、「自分のカレーを極めたい」という方には、個人での開業をおすすめします。

3. カレーフランチャイズの今後

「CoCo壱番屋」が大きく店舗シェアを広げるカレー業界。その市場規模と今後の展望について紹介します。

3-1. カレーの市場規模

日本人の国民食とも言えるカレーですが、外食産業における市場規模はまだまだ大きくありません。カレー専門店の市場規模はおよそ890億円。店舗数は1500件ほどです。ラーメンや焼肉などと比べると、まだまだ小さな市場規模です。

その中で「CoCo壱番屋」は、幅広い層に支持される味をベースに、トッピングでのアレンジの幅をもたせたメニュー構成で、巨大チェーンへと成長しました。現在、国内シェアは80%を超え、多くの日本人に愛され続けています。「CoCo壱番屋」が2位以下を大きく引き離し、今後も衰えることなく成長していくことが予想されます。

3-2. 今後のカレーフランチャイズの展望

それでは、今後のカレー市場はどのような成長が予想されるのでしょうか。

一口に「カレー」といっても、「外食として」「家庭での食事として」「コンビニなどのお弁当」など、様々な消費のされ方があります。

例えば、レトルトカレーは約600億の市場規模があります。核家族・単身世帯の増加に伴い、家庭内で消費されるカレーが、外食にシフトすることも、十分に考えられます。

また、うどんやそば、たこ焼きなどに比べ、ルーやトッピングなどのメニューの自由度が高いのも、カレーの特徴です。独自性が打ち出しやすいため、フランチャイズパッケージの活用による恩恵が受けやすく、今後も、フランチャイズによるカレー市場の活性化が期待できます。

4. まとめ

カレー業界は市場規模がまだまだ小さいものの、日本人の国民食であり、今後も発展に期待ができます。

産地の個性を活かしたご当地カレーや、野菜をたくさん採れる健康志向のカレーなど、幅広い顧客層にたいして、サービスを提供していくことができるので、フランチャイズチェーンはもちろんのこと、個人でも、参入の余地がある市場になります。

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公開日:2016年03月31日