40〜50代の早期退職理由ランキング!早期退職後の理想的な働き方とは

最終更新日:2023年04月04日

退職金などが割増となる早期優遇退職制度を実施している企業もありますが、その対象となる年齢は何歳くらいなのでしょうか。また、40代、50代でセカンドキャリアに踏み出すには、どのような職場を選ぶと良いのでしょうか。
40代、50代の退職理由ベスト3を見ながら、これから選びたい職場や働き方について解説します。

「40代からの独立」 独立・開業情報、フランチャイズ募集情報一覧

目次

早期退職の対象となる主な年齢層

40代男性の早期に退職した理由ランキング

40代女性の早期に退職した理由ランキング

50代男性の早期に退職した理由ランキング

50代女性の早期に退職した理由ランキング

退職理由ランキングから考える早期退職後の理想的な仕事像

早期退職後におすすめのフランチャイズ

早期退職の理由ランキングについてまとめ

早期退職の対象となる主な年齢層

一般的に、早期退職の対象となるのは50歳以上60歳未満がもっとも多く、次いで40歳以上50歳未満となっています。

また、人事院の参考資料(令和4年4月)「退職事由別退職者数、平均退職時年齢及び平均勤続年数の状況」によると、早期退職優遇制度を利用した人の平均年齢は55.8歳となっています。

40歳未満でも対象としている企業もあるようですがごく少数です。若い世代でも早期退職(早期離職)をする人はいますが、企業が設けている制度の枠組みに当てはまるのは40歳以上となります。

40代男性の早期に退職した理由ランキング

40代男性の早期に退職した理由ランキング

ここからは世代別、男女別で厚生労働省の「平成30年雇用動向調査結果の概況 転職入職者が前職を辞めた理由」を基に、早期退職をした理由を見ていきます。

セカンドキャリアを考え、40代で早期退職を考える人も多くいます。40代男性の場合、どのような理由で早期退職を考えるのでしょうか。

40代男性1位 会社の将来が不安だった

40代男性の退職理由1位は「会社の将来が不安だった」ことです。40~44歳で11.2%、45~49歳で11.6%が退職理由に挙げていました。全体では男性7.6%、女性4%のため、会社の将来性を意識している40代男性は多いといえます。

「このまま働いていて大丈夫だろうか」「十分なキャリアを積めるのだろうか」などと不安を感じ、退職を決める人は多いようです。

40代男性2位 労働時間、休日等の労働条件が悪かった

2番目に多かったのが「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」ことです。40~44歳の男性では12.6%にも上っていました。ただし、45~49歳になると7.2%と減ることから、若い世代ほど労働時間や休日などへの不満を感じやすい状況にあるといえます。

現場のまとめ役となり、第一線で活躍する40代前半の場合、業務の忙しさから休みが取りにくいのかもしれません。

40代男性3位 職場の人間関係が好ましくなかった

「職場の人間関係が好ましくなかった」ことを理由に挙げたのは40~44歳で11.1%、45~49歳で5.7%となっています。40代男性としては3番目に多い結果でした。

40~44歳についてはほかの世代よりも数値が高くなっていましたが、上の世代と下の世代をつなぐ役割をしなければいけない世代として、人間関係に悩まされることが多いのかもしれません。

また、走り続けた20代や30代が終わり、ふと落ち着いたときに、人間関係の問題を感じ、これ以上、同じ職場で働き続けるのは難しいと判断している可能性もあります。

40代女性の早期に退職した理由ランキング

40代女性の早期に退職した理由ランキング

ここからは40代女性が早期退職した理由を見ていきましょう。世代関係なく、女性の場合は定年・契約期間の満了を挙げている人が多いという特徴があります。
 

40代女性1位 定年・契約期間の満了

40代女性でもっとも多かった理由に、「定年・契約期間の満了」があります。40~44歳では13.3%、45~49歳では20%に上ります。40~44歳の男性では、4.9%にとどまっているので、やはり高い数値です。

早期退職の可能性もありますが、一般的な定年退職の年齢には達していないことを考えると、契約社員やパートタイム、派遣社員としての契約が満了し退職した可能性が高いと考えられます。女性は結婚や出産でライフステージが変わると一度は退職し、次は非正規雇用で勤める人が多いので、このような結果になるのかもしれません。

40代女性2位 労働時間、休日等の労働条件が悪かった

「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」と回答したのは40~44歳で15.4%、45~49歳で11.7%となっています。2番目に多い結果でした。

労働基準法では男女同一賃金の原則などを設け、企業ごとには働き方の多様化に合わせた時短勤務やテレワークなども実施しているところが増えてきてはいるものの、依然、労働条件が悪いと感じている女性は多いようです。

子育てが終われば介護が始まったり、少し余裕を持って自分の時間がほしかったりといったなかで、労働条件を重要視する女性も多いのでしょう。

40代女性3位 職場の人間関係が好ましくなかった

各世代、男女問わず退職理由に多く挙げているのが「職場の人間関係が好ましくなかった」ことです。40代女性でも、40~44歳では10.9%、45~49歳では13.6%が退職の理由に人間関係を挙げています。ただし、人間関係については24歳以下や50歳以上で退職理由に挙げた人がとくに多く、40代はやや少なめという傾向にはなっています。

40代になると職場では先輩、上司になっていることもあり、後輩の頃のような気づかいは減っているのかもしれません。一方で、若い世代を指導する立場として悩んでいる可能性はあります。

50代男性の早期に退職した理由ランキング

50代男性の退職理由についても見ていきましょう。企業の早期退職優遇制度の主な対象年齢であるとともに、50代後半ともなれば定年も見えてきます。そのような状況のなかで、退職を選んだ理由を紹介します。

50代男性1位 給料等収入が少なかった

50代男性でもっとも多かった離職理由が「給料等収入が少なかった」ことです。50~54歳で8.2%、55~59歳で10.3%です。男性の場合、女性よりも収入を理由とした退職は多く、同年代の女性の場合には50~54歳で6%、55~59歳で5.3%と低くなっています。

男性のほうが生計を維持することへの意識が強いほか、仕事のモチベーションの一つに収入があると考える人が多いのかもしれません。働き続けたものの十分な収入が得られず、もっと収入の良い転職を考える人も多そうです。

50代男性2位 職場の人間関係が好ましくなかった

50代男性の退職理由として次に多かったのが「職場の人間関係が好ましくなかった」ことです。50~54歳が7%、55~59歳が6.5%となっています。

理由としては40代と同様に上層部と部下の板挟みになりやすい世代というのがあるかもしれません。
また、社内で起こり得るハラスメントやジェンダーの問題への対処が求められるなど、現場を統括する立場として、負担が増加していった結果、退職を考えるようになるのかもしれません。

50代男性3位 労働時間、休日等の労働条件が悪かった

50代男性の退職理由3位は「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」ことです。50~54歳で6.1%、55~59歳で7%となっています。20~40代ほどでは労働条件を理由に挙げる人は多くいます。

今までは夢中で働いてきたものの、体調的に厳しくなってきたり、そろそろ趣味の時間や家族との時間も持てるような余裕のある働き方をしたいと感じたりする人もいるかもしれません。子育ては一段落したとしても、そろそろ親の介護なども意識しなくてはならず、時間がほしい人も一定数いると考えられます。

50代女性の早期に退職した理由ランキング

50代女性の場合、退職理由に特徴はあるのでしょうか。同じく厚労省のアンケート結果から、多かった理由を見ていきましょう。

50代女性1位 定年・契約期間の満了

40代女性と同様に、「定年・契約期間の満了」を退職理由に挙げる人が多く、50代でも1位という結果でした。50~54歳では18.4%、55~59歳は16.7%となっています。

派遣社員などの契約期間満了の可能性もありますが、販売やサービス部門など、女性の多い職場は早期退職の対象になりやすいという点もあるのかもしれません。子どもの教育費や住宅ローンなども一段落し、配偶者には引き続き収入があるというなか、条件のいい早期退職で次の人生を選びたいという人もいるでしょう。

50代女性2位 職場の人間関係が好ましくなかった

2位は「職場の人間関係が好ましくなかった」ことです。50~54歳では16.8%、55~59歳では14%が退職の理由としています。ジェンダーの壁がなくなったとはいえ、50歳以上になるとなんとなく、居づらさを感じることもある可能性はあります。また、一度は専業主婦となり仕事から離れたものの、派遣社員や契約社員で働き始めたという人にとっては、正社員への気遣いもあり、人間関係が良くないと感じたのかもしれません。

50代女性3位 労働時間、休日等の労働条件が悪かった

50代女性も「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」ことを退職理由に挙げている人は多くいました。50~54歳は12.6%、55~59歳になるとさらに多くなり16.4%に上っています。

ミドル世代が新入社員時代はまだ働き方改革のようなものがなく、残業も当然のように受け入れてきた人が多くいます。そのため50代になって自分の時間がほしくなったときに、「もっと好きなときに有給休暇がとれる会社がいい」「時短など柔軟な働き方がしたい」などと思うのかもしれません。

退職理由ランキングから考える早期退職後の理想的な仕事像

退職理由ランキングから考える早期退職後の理想的な仕事像

以上のアンケート結果を基に、早期退職後の仕事選びについて考えていきましょう。前職で自分が何に不満だったのかを良く分析したうえで、新しい仕事先を見つけると失敗がありません。

長期に渡って働き続けられる

将来の不安から前職を離れたという人も多いことから、次の仕事は安定して長期に渡って働けることが理想だと考えられます。

若ければ転職を繰り返す人もいますが、40代、50代からのセカンドキャリアとなると、やはり最後の職場としたいと考える人も多いものです。

自分のキャリアプランや、仕事の将来性をしっかりと分析し、安心して打ち込める仕事を探すようにしてください。

十分な収入を得られる

50代男性に多かった理由に給与の問題がありましたが、やはり早期退職後の仕事では十分な収入が得られるのが理想です。もちろん、すでに貯金もあるので、収入よりもやりがいを求めたいという人もいるでしょう。しかし、老後の不安を解消するためにも、十分な収入がほしいところです。

年齢が高くなってからの転職では、前職よりも収入が減ってしまったという例も多くあります。収入面についてよく考慮したうえで、次の仕事を選ぶようにすることをおすすめします。

人間関係の悩みが少ない

職場での人間関係の悩みはなかなかなくならないものですが、やはり再就職を考えているならば気にしておきたいところです。離職率の低い企業で、業務拡張や新規事業のために人を募集しているようなところであれば、人間関係が良い可能性があります。

また、人間関係の悩みを避けるならば、フリーランスや独立開業を目指すのも良いでしょう。自分の裁量で仕事ができるうえ、1人または少人数で仕事をするため、人間関係での悩みから解放されます。

労働時間や休暇を調整しやすい

労働時間や休日などの労働条件の悪さが退職のきっかけとなった人が多いことから、次の職場は労働条件がよく、できれば自分で時間を調整しやすいところだと長続きしやすくなります。

可能であればすでに働いている人の声も聞き、ワークライフバランスを重視している企業へと転職したいところです。また、自分の裁量で働けるフリーランスなどを考えてみることもおすすめします。資格などを取得し独立するのも、自分で労働時間や休日を調整しやすい働き方です。

早期退職後におすすめのフランチャイズ

上記のような理想的な職場をかなえるための1つの方法が、フランチャイズを活用した開業です。1人で始めれば人間関係の悩みがなく、労働時間や休日も調整ができます。軌道に乗れば収入アップできる可能性もあります。早期退職後に適したフランチャイズについて紹介していきましょう。

人間関係に悩みがある人向けのフランチャイズ

前職で人間関係の悩みがあった人におすすめは、1人でできる仕事です。フランチャイズでも1人から始められるものも多くあります。

みんなの入札広場

官公庁の入札についてサポートするのが仕事です。入札の資格を取得したのち、国や地方行政の期間と取り引きし、入札を成功させます。

トータルリペア

車と家のリペア(修復)をするビジネスを展開しています。女性やシニアでも行うことができます。

ONKURIチェーン

高齢者向けに配食サービスを行っているフランチャイズです。病院や介護施設などに届けます。

働く時間の自由度が高いフランチャイズ

業務時間や休日をある程度自由に選択したいならば、ハウスクリーニングやネットショップのフランチャイズがおすすめです。

おそうじ本舗

おそうじ本舗は全国で1,700店舗以上を展開するハウスクリーニングのフランチャイズです。無店舗、無在庫で1人からでも始められます。

便利屋!お助け本舗

ハウスクリーニングや、家具の組み立てや高齢者の買い物の手伝いなども行う便利屋さんのフランチャイズです。約99万円の開業資金で始められます。

売らないネットショップ_自動販促システム

売れてから商品を仕入れる仕組みのため、在庫を抱えずに行えます。オンラインでシステムにつなげられればいつでもどこでも働くことが可能です。

長期間安定して働けるフランチャイズ

高齢化社会のなか、介護の仕事なども将来性があると考えられるでしょう。国からの補助を受けながら地域貢献できる仕事も安定して働けます。

ブルーミングケア

地域密着型・夜間完全個室対応デイサービスを展開しています。介護報酬の多くは自治体から入るので安定した経営が可能です。

ジョブタス フランチャイズ

社会参加したい障がい者を支援するサービスを展開しているフランチャイズ本部です。国の助成金で安定経営が実現できます。

収入を増やしたい人におすすめのフランチャイズ

前職よりも収入を増やしたい人におすすめのフランチャイズを紹介します。経費を節約するためにも、省スペースや自宅で事業が展開できるのもポイントです。

JDネット

助成金やWeb、採用などニーズや収益性の高い60種類の商材を販売するフランチャイズ本部です。大きな設備投資がなく初期投資を抑えらるほか、本部の手厚いサポートによって営業未経験者でも活躍できます。

携帯・デコ・通話料・買取り総合代理店!

携帯電話の修理やデコレーション、処分などさまざまなニーズに対応するサービスを提供しているフランチャイズです。本部の手厚いサポートを受けながら高収益を狙うことができます。

早期退職の理由ランキングについてまとめ

早期退職を考える理由はさまざまです。しかし年代を越えて多かった理由に、労働条件や人間関係、収入の問題が多く見られました。セカンドキャリアでは失敗がないよう、労働条件や人間関係などについてもよく確認をしたいところです。

また、早期退職後には独立開業をする手もあります。自分で働く時間が選べ、収入も努力した分上がるなどやりがいも感じられます。収入面が不安定になりやすいのが心配という場合には、フランチャイズ契約をして開業を考えてはいかがでしょうか。

公開日:2022年09月26日

よくある質問

Q 早期退職を希望している人は増加傾向にあるのでしょうか? 回答を見る
Q 企業が早期退職者を募集する理由は何ですか? 回答を見る