フランチャイズとは?初心者も5分でわかるフランチャイズの意味と仕組み

公開日:2016年04月11日
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フランチャイズとはビジネスの「補助輪」のようなもの

『ほとんどのコンビニエンスストアのオーナーは、社員では無い』ということを、ご存知でしたか?コンビニオーナーは、もともと別の仕事をしていた方がほとんどです。「未経験からでも、オーナーになれる方法」、それがフランチャイズという経営手法なのです。

フランチャイズは、ビジネスを始めるための「補助輪」とも言えます。自転車に乗れるようになるためには、まずは補助輪を使いますよね。

いきなり自転車に乗れるようになる人がいないのと同じように、ビジネスの世界でも、未経験からいきなり経営を成功させることは難しいです。補助輪があれば、始めてでも、自分の力で前に進むことができます。

フランチャイズとは、フランチャイズに加盟する人・法人(例:コンビニのオーナー)が、フランチャイズ本部(例:セブン-イレブンの本社)から、お店の看板、確立されたサービスや商品を使う権利をもらい、その対価をフランチャイズ本部に支払うという仕組みです。

加盟者は、ブランド力・運営ノウハウ・商品力などを開店初日から活用でき、フランチャイズ本部は、チェーンの店舗数を増やすことがきます。

ここでは、フランチャイズの仕組みや、フランチャイズで開業をする意味、歴史から現在のトレンド、実際に開業するとどうなる?といったリアルなオーナーの声まで、フランチャイズとは?を網羅した情報をお届けします。

また、何か新しいことを学ぶ際、大まかに全体像がわかった状態で臨むことで、より効率的に知識を吸収することができると言われています。
実際にどんなブランドがあるのかを知った上で、フランチャイズへの理解を深めるのもお薦めです。

目次

1.フランチャイズの意味と仕組みとは?

 1-1.フランチャイズの意味と仕組みを知る

 1-2.ロイヤリティとは?

 1-3.フランチャイズのメリット・デメリット

 1-4.本部のサポートとは?

2.フランチャイズの歴史と今

 2-1.フランチャイズの始まり

 2-2.実は身近にあるフランチャイズ

 2-3近年の傾向

3.フランチャイズの実際

 3-1.成功例

 3-2.失敗例

 3-3.オーナーの声

「フランチャイズとは?」のまとめ

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1.フランチャイズの意味と仕組みとは?

フランチャイズとは、サプライチェーン・商品開発・広告宣伝・店舗構築・接客マニュアル等を全て網羅した、ビジネス全体を仕組み化した「パッケージ」といえます。では、その仕組みとは、どのようなものなのでしょうか。「ロイヤリティー」といった専門用語も、わかりやすく解説します。

1-1.フランチャイズの意味と仕組みを知る

フランチャイズは、本部が効率的に店舗を拡大するための、ひとつの経営戦略です。フランチャイズ本部は、新しいオーナーを随時迎え入れ、短期間で成果の出る店を作っていきます。しかし、いきなり「成功するお店を作れ!」と言われても、もちろんすぐに成果の出る店はできませんよね。

だから、仕入れ・販売・集客・採用・商品開発など、ビジネスを行う上で必要な各要素を、パッケージにすることで、未経験からでもしっかりとビジネスを行うことができるように構築された仕組み、それがフランチャイズなのです。

それぞれのノウハウは専門的な知識と経験が必要なものですが、加盟店はそのノウハウを、一度に手に入れることができるのです。

フランチャイズのロイヤリティについての画像

フランチャイズの場合、成功事例のある比較的安定したビジネスを行えるため、加盟者の成功確率は高くなります。開業後5年経過時の存続率は、通常の独立では約25%。一方、フランチャイズの場合、約70%と約3倍の成功確率があるとのデータもあります。
※出展:「それでもフランチャイズを選びなさい」(丸山忠 著)

また、前例が複数あるビジネスのため、通常の新規事業に比べ、収益予測が立てやすいという特徴があります。これにより、銀行などの金融機関からの融資も、格段に受けやすくなります。

フランチャイズで開業をする意味は、この「成功率の高さ」にもあるのです。

1-2.ロイヤリティとは?

ロイヤリティーとは、本部(フランチャイザー)からノウハウを享受する代わりに、加盟店(フランチャイジー)が本部に対して支払うお金のことを指します。多くのフランチャイズでは、売上に対して何%、という形での支払い形態をとっています。「月額固定」「ロイヤリティー不要」など、様々なロイヤリティ形態が存在します。

例えばコンビニエンスストアでは、売上総利益(総売上高-売上原価)に対してロイヤリティーの計算が行われます。パーセンテージも、売上総利益高に応じて、細く設定されています。

また、ロイヤリティと同じく、フランチャイズでの起業において決して忘れてはいけないのが「開業資金」。開業資金とロイヤリティを知ることで、開業時にどのくらいの費用を見ておくべきかが分かります。

こちらより、各ランチャイズのロイヤリティと開業資金が確認できますので、具体的なイメージを持つのにご参考ください。

1-3.フランチャイズのメリット・デメリット

成功例のあるビジネスをいきなり始めることができる、「フランチャイズ」ですが、加盟店にとっては良い面・悪い面のどちらも存在するといえます。フランチャイズの加盟店になりビジネスをすることのメリット・デメリットをまとめました。

メリット

【本部のブランド力を活用できる】

「いつも見慣れた看板のお店の安心感に惹かれ、ついつい入ってしまった。」という経験は、誰もが一度はあると思います。ブランド力は、集客効果の面で絶大なメリットといえます。開業初日から、行列ができることも。

一方、無名な飲食店の場合、開業前に緻密なプロモーション戦略の立案・実行が無い限り、開業初日からの十分な集客は見込めません。リピーターを地道に増やしていくことが求められます。

フランチャイズで起業する際の最大のメリットがブランド力といっても過言ではありません。誰もが知るブランドを利用できることで、開業したもののお客様が来ないというリスクを回避することができるでしょう。

【継続的な集客支援が受けられる】

どんな商売でも共通して課題となるのが、見込み客の「集客」です。特に、個人店などの小規模の店舗では、広告宣伝にかけられる費用を捻出することは難しくなります。その点、フランチャイズの場合、フランチャイズ本部がチェーン全店に対して行う広告となるので、その分高額の広告費をかけることができます。

テレビCM・大規模なカラーチラシの配布など、なかなか手がつけられない大規模プロモーションという集客手法を、本部が実施。その恩恵を各加盟店が享受することができます。

【未経験から参入できる】

立地選定~実際の運営にいたるまで、運営ノウハウがパッケージ化されています。接客についても詳細なマニュアルがあり、本部担当者による研修が、数日~数ヶ月にわたって行われます。開業後は、「スーパーバイザー」と呼ばれる本部担当者が、経営や店舗づくりのアドバイスを行います。

「未経験でも"憧れの仕事"で開業できる」

オーナーの夢を具体的に後押ししてくれるフランチャイズという仕組みは、社会的にも大きな意味を持っています。

【商品・サービス開発は本部が実施、運営に専念できる】

商品開発、サービスの向上に向けたマニュアルのブラッシュアップは、フランチャイズ本部の仕事です。加盟店は、店舗運営・スタッフ採用、教育に専念することができます。

デメリット

【ロイヤリティを本部に支払う必要がある】

加盟期間中は、加盟店は本部に対し、ロイヤリティを払い続ける義務があります。(フランチャイズ本部により異なります。)利益が思うように上がらないときでも、ロイヤリティの支払いは発生します。※赤字補填制度がある本部もあります。

初めての独立は極力リスクを抑えたいものです。ロイヤリティや開業資金は見るべきポイントの一つ。低資金で開業できるフランチャイズをまとめましたので、こちらもご覧ください。

【本部が定めたマニュアルの通りに運営を行う。】

オリジナルメニューの提供や、店舗独自の販促キャンペーンは、不可の本部がほとんどです。
「自分の思う通りに、自由にやりたい」という方は、フランチャイズオーナーには向かないといえます。

【外部環境の変化に弱い】

周辺人口の変化・ライバル店の出店などにより、十分な売上が上げられないというケースもあります。通常ならば、店舗の移転や、業態変更を行い対応できますが、フランチャイズの契約期間中は、そのような変化を行うことは、基本的には不可能です。

【契約終了後も、同業種での出店が禁止されている場合がある。(ノウハウの流出防止のため)】

契約期間が終わり、「自分の店をだそう!」と思い立ったとしても、数年間は、同業での開業が禁止されているケースがほとんどです。「将来は自分の店を持ちたい」という方は、加盟前に契約書をよく読むことをおすすめします。

【同ブランドの別店舗で著しいブランド毀損があった場合のリスク】

近年、スマートフォン・SNSの普及により、アルバイトのいたずらなどを発端とした風評被害が相次いでいます。こういった事件によりブランドの人気が低迷した場合、加盟店全店に影響が及びます。

1-4.本部のサポートとは?

本部の役割は、フランチャイズパッケージ構築・ブラッシュアップし続け、加盟店が安定的に売上が上がるように手助けをすることともいえます。立地選定から始まり、開業時、開業後と、常に加盟店と一体となって、運営を進めていきます。この本部サポートの内容・質に、各フランチャイズ毎の特徴が現れます。

本部サポートの例

  • ・経験を活かした適切な立地選び
  • ・最新の業界情報の提供
  • ・開業資金の融資、赤字補填制度などの資金面でのサポート
  • ・接客・販売・経営指導
  • ・研修制度
  • ・スーパーバイザーによる定期的な訪問
  • ・商品・サービスの改善
     

老舗のフランチャイズであればあるほど、上記のサポート体制の構築・運用の最適化が進んでいることが多く、より安定的なサポートが受けられることが期待できます。また、新興のフランチャイズの場合でも、本部スタッフの中に業界のベテランスタッフがいる場合や、他ブランドでの実績のヨコ展開を行ったりと、十分なサポート体制を備えている場合もあります。

2.フランチャイズの歴史と今

フランチャイズは最も歴史のあるビジネス形態の一つ

フランチャイズが誕生したのは、アメリカ。あるミシンメーカーが、販売権を小売店に付与し、販売割合に対して対価を徴収し始めたのがきっかけと言われています。

そして、商品だけでなく、ビジネス全体のノウハウ・経営手法のパッケージ化や、技術サポート・研修に力をいれ、チェーン全体のブランド力を高めていったのが、「マクドナルド」や「ケンタッキー・フライド・チキン」です。今やアメリカでのフランチャイズ市場規模は、日本の約5倍。アメリカはフランチャイズの先進国といえます。

2-1.フランチャイズの始まり

日本では、1960年代に「不二家」「ダスキン」が最初に本格的なフランチャイズ経営を導入したと言われています。1970年代に入ると、「ケンタッキー・フライド・チキン」や「ミスター・ドーナッツ」、「マクドナルド」など、今も人気のフランチャイズが登場しました。「セブン-イレブン」「ローソン」「ファミリーマート」が開店したのもこの頃で、日本の経済成長とともに一気に発展を遂げることとなります。

2-2.実は身近にあるフランチャイズ

コンビニに代表されるフランチャイズ・チェーンですが、その数は今や1,300チェーン以上。業種も、代表的な「コンビニ」「ファーストフード」以外にも、「学習塾」「マッサージ店」「ハウスクリーニング」などなど、様々な業種業態のフランチャイズが存在します。国内の総店舗数は15万店を超えるまでに拡大しています。(直営店を含む)

2-3.近年の傾向

フランチャイズ業界全体の市場規模は、ゆるやかに成長し、23兆円を突破※。老舗ブランドのみならず、ホームページ制作など、新しいビジネスでのフランチャイズも増えて来ています。最近では、「カジノ」のフランチャイズも。また、国全体で独立・起業を促進する動きが活発化しており、補助金・助成金も増加傾向にあります。収支計画の立てやすいフランチャイズビジネスに、注目が集まっています。

市場規模参考:電力・ガス→約20兆円、携帯電話→約10兆円。

市場規模参考

3.フランチャイズの実際

フランチャイズで独立するということは、「フランチャイズ本部に加盟する」という意味でもあります。加盟店とフランチャイズ本部の関係性は、それぞれいち事業者としての関係になりますので、通常の独立・起業と同様に、成功と失敗があります。ここでは、成功例・失敗例と、実際にフランチャイズに加盟した方の声をご紹介します。

3-1.成功例

「成功」と一口に言っても、その定義は人それぞれですよね。「大金持ちにならなくても良いが、家族との時間をもっと持ちたい」「複数店舗を展開して、事業を大きくしたい」と、様々な価値観があり、それぞれの夢を叶えている方々がいます。成功した加盟者(フランチャイジー)の中でも、規模の大きなケースを、「メガフランチャイジー」と呼びます。

【メガフランチャイジーとは?】

複数ブランド・多店舗展開を行うオーナー・企業(フランチャイジー)のこと。30店舗以上を展開、もしくはフランチャイズで20億円以上の売上を上げるオーナー・企業を、メガフランチャイジーと呼びます。新規事業として既存企業がフランチャイズ事業を始めることはもちろん、個人から始めて、やがて法人化し、店長やスタッフなど従業員の雇用を進めて行く方法もあります。

【メガフランチャイジー参考例】

イー・ホールディングスグループ代表 安倍康一
http://e-holdings.jp/company/

略歴:
11年間務めた企業から脱サラ後、個別指導塾事業からフランチャイズをスタート。現在は個別指導塾の他、介護事業所、配食事業所、海外飲食店、リサイクル事業など、複数の事業を運営している。

株式会社丸道 代表取締役 丸山忠
http://www.031.co.jp/corporate.html

略歴:
22歳でフランチャイズオーナーとして独立。居酒屋やリラクゼーションサロンなどのFC店も展開し、年商15.5億円の企業に成長させる。

3-2.失敗例

成功するフランチャイズばかりでは、もちろんありません。5年後生存率70%の背景にある、30%の失敗例と、その原因を紹介します。

近隣にライバル店ができ売上が低迷するも、契約期間中のため、赤字営業を続けることに。
本部のブランド力が著しく低下し、集客が難しくなった。
運転資金が底を付き、思うような改善ができず、客足が更に遠のいてしまった。

つまり、ビジネスの補助輪であるフランチャイズを使った場合でさえ失敗してしまうことはあるのです。

しかしながら、フランチャイズの中には、そうしたリスクをカバーする仕組みを備えたものが少なくありません。
特に魅力的なのは、今の職場から独立することなく副業として開業し、軌道に乗ったところ本業に切り替えることが可能なフランチャイズではないでしょうか。

可能な限りリスクを低減!

3-3.オーナーの声

実際にフランチャイズに加盟し、希望する働き方を叶えたオーナーのインタビューをご紹介。加盟した動機、開業後の生活などについて、お話いただきました。

【「家族との時間をとる働き方」という夢を叶えた鈴木オーナー】

トータルリペア 鈴木オーナー

トータルリペア オーナー:鈴木さん

開業のきっかけは?:
「当時は次男が生まれたばかりだったので、家族と過ごす時間をとりたかったんです。1人で、かつ少ない資金でも開業ができる、無店舗・出張型ビジネスを選びました。時間が自由に使える働き方ができることが、一番の決め手です。」

開業後の生活は?:
「休日の朝は、ゆっくり起きてからご飯を食べ、息子と遊ぶことが多いです。夕方に奥さんと飲みに行くことも。以前の仕事と比べ、家族一緒に過ごす時間が増え、学校の行事や父親の集まりにも参加でき、充実した生活を送れています。」

オーナーインタビューをもっと見る

【理想の働き方を手に入れるには、入念な準備が必須】

フランチャイズには様々な業種・業態が存在します。上記の鈴木さんは、自分の目指す生き方・働き方に向けて、しっかりと本部選びをされています。フランチャイズで理想の働き方を手にするためには、

  • ・どんな事業が自分に向いているのか?
  • ・今後も集客力を維持できるのはどのチェーンか?
  • ・理想の働き方ができるのはどのフランチャイズか?
       

など、各フランチャイズ本部を詳細に調べることが最も大切です。フランチャイズ加盟を検討する際は、インターネット・各本部の説明会・展示会などで情報収集を行い、納得のいくフランチャイズ選びをするようにしましょう。

「フランチャイズとは?」のまとめ

いかがでしたでしょうか?「フランチャイズとは」という切り口から、独立・起業・経営に関する仕組みや意味、様々なポイントをご紹介いたしました。

近所のコンビニエンスストアのオーナーさんは、開業前に多岐にわたる独立・起業・フランチャイズに関する勉強と、独立・起業という人生の大きな決断しているのですね。そう考えると、次にコンビニエンスストアに行った時は、接客するオーナーのことを、尊敬した眼差しになってしまいそうですね。

フランチャイズに向いている人ってどんな人?

フランチャイズ経営は、成功する確立は比較的高いものの、いち事業者としての失敗のリスクを持った、一つの独立・起業の方法です。では、このフランチャイズでの独立・起業に向いている人は、どんな人なのでしょうか。

  • ・本部の理念・マニュアルに沿って、コツコツと努力できる
  • ・人(本部)を信頼し、良好な関係を長期間維持できる
  • ・何もかもが本部任せではなく、どうすれば良くなるか?を自分で考えられる
       

上記のような方は、フランチャイズ経営に向いていると言えます。

また、そもそも日本人の性格的な特徴として、フランチャイズでの独立に向いているという考え方もあります。

島国特有のムラ社会の精神文化が根付いているため、全くゼロから自分でルールを作ってビジネスを行うよりも、一定程度の成約や前例、ルールがあったほうが、迷い無く能力を発揮する人が多いと言われています。会社という社会の中で経験を積み、「脱サラ」して独立した方に成功者が多いのも、納得ですね。

フランチャイズは千差万別

「自分はこれがしたい!」とはっきりと決まっている人は、ゼロからの独立を。そうでない方は、フランチャイズでの独立・起業も視野に入れると良いかもしれません。

一口にフランチャイズといっても、様々な業種・業態があり、開業資金や収益モデルも、千差万別です。興味をもった方は、どんなフランチャイズがあるのか?自分に合ったフランチャイズはあるか?見つけてみてはいかがでしょうか。